148/401

第48話　第２章　驚愕！　（４）

「なるほど」とリムが言葉を返すから。

「うふっ」とエリカが嬉しそうに微笑み始めだすと、僕が皆さんへと告げ、説明をすれば。

　僕とエリカが、リムとレビィア抜きでお好み焼きを焼いて、お店の売り上げに支障はでないのか？　と、心配をしてくれる人達もいるとは思うけれど。

　僕のエリカは伝説の竜の姫巫女様だから。エリカが本気になれば料理だってレビィアよりもできるし。お客様の集客率を上げるのも、リムよりもエリカがお店に立つ方が、豊穣と祝福の効果が大きいので。本当ならばエリカがお店に立つ方が集客率も上がる。

　でも、竜神の転生者である僕を探索して見つけたのはリムで。それを手伝い、支えたのはレビィアであり。

　僕がこの家で一人寂しく男飯を作り食していたのを。女房！　妻の手料理を作り！　僕を励まし、支え、元気にしてくれたのはレビィアだから。

　我が家の家庭の味は、エリカではなく。レビィアへとエリカが譲っただけなのだよ。本当のところはね。

　だからこのお店──。《《広島お好み焼き屋さつき》》は、エリカ一人でも、女将として切り盛りできる万能女神様なのだよ。エリカはね。