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第47話 竜の女神の微笑み! (4)
「えぇ、でも……」と。
僕が言葉を漏らしたところで。
「ええ、でもではないですよ。陛下」と、エリカが僕の言葉を中断、切り。
「レビィアとリム。私がコックで陛下はお客さまから注文をもらい、できあがれば運ぶ。そして料金をお客さまから頂く仕事……。それと私達牝三匹を他の雄から守る仕事……。それでいいではないですか? 何が不服なのですか?」
エリカが僕に尋ねてくるから。
「う~ん」と僕は、エリカの前で考える人──呻り続ける事しかできなくなってしまう。
◇◇◇
「う~ん」、
「う~ん」と。
エリカの僕への提案?
と、言うよりも結論、答えかな?
ダメダメな僕のことを支えてくれる御妃様、妻達が三人もいるのだから。
悩む必要はない、自分達に任せ、自分の出来る事を、楽しくすれば良いと。
前世の僕の御妃様……じゃないよね?
また、そんな事を僕が自身の脳裏で思えば、家の筆頭お妃様……。




