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第45話 最後の工程にチャレンジ!(8)
そう、焦げた二つの物を見ながら夫婦仲良く苦笑い。
僕が「あはっ、エリカ焦げちゃったねぇ」と呟けば。
「えぇ」とエリカが優しい目をしながら、千切りキャベツの砂山と少し焦げたそば麺を見詰めつつ、頷く。
そんなエリカ……。
本当に昔から変わらない麗しい竜の女神様の顔を僕は微笑みながら見詰めつつ。
「苦労をかけたね」と。
「本当に済まなかった」と謝罪をして、エリカに深々と頭を下げ。
「たかがインフルエンザにかかったぐらいで、エリカとレビィア、リム……。三人を放置して、さっさと他界をしてしまって本当に申し訳ない……」と。
僕は更にエリカへと頭を下げた。
本当に済まない、苦労をかけた。
レビィアとリムを守り、育てるために。
物語の中で良くある嫌な行為……。




