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第45話 最後の工程にチャレンジ!(7)
「それでも、あなた、私は~」と。
悲痛な顔、声で、僕を呼び、話そうとするエリカに僕は、慌てて口に栓をする。
そう、僕の唇がエリカの唇を塞ぎ──!
僕の舌がエリカの舌に絡むから。
「あが、うぐ、ぐぐっ」と。
エリカは声にならない声を漏らしただけで。
その後は沈黙しながら、僕とのキスを又堪能し始めるのだった。
◇◇◇
「「…………」」
チュ!
チュ、チュ! と、でッ、終わり。
でッ、その後は、
「「…………」」
僕達二人は夫婦仲良く昔……。
そう、この日本に卑弥呼様と呼ばれる女王様が居た頃の、太古の時代の頃のように夫婦仲良く寄り添いながら、じゃないね?
夫婦仲良く唇を離せば、僕とエリカの間にある。
千切りキャベツの小山が、家のお店から見える武田山よりも更に小さくなり、砂山と化した。
水分の抜けた千切りキャベツの山と、それを載せる為に、蒸し焼きしていたそば麺……。




