第44話 焼いてみます? (2)
「いいのですか、あなた?」
僕が麗しい銀髪の女神さまへと尋ねれば。
女神さまは困惑した表情で僕に尋ねてくるのだけれど。
「焼いてみたぃんじゃろぅ? 自分で焼けばえぇ、じゃん」と。
僕はお客さま……。
いや、女神さまに対して僕は、堅苦しく話しをするのは辞めて、《《広島弁》》を使用して気さくに話しかけ、問えば。
「焼き方はわかるんじゃろぅ、お客さま……。いや、エリカ……」と。
僕もレビィアやリムが用意をしてくれた、エリカとの対面、シチュエーションに合わせるのが。
そろそろ気だるくなった、と言うか?
エリカが夫である僕に対して余りにも積極的……。
そう、皆さんも気がついている通りで。
エリカは僕の顔の近くまで、自身の顔を寄せれば。
本人は無意識なのかな?
僕の唇や頬、耳へと、さり気なくキスをしては甘えてくるから。
僕の身が持たなくなったのと。
このままでは、いつ僕のオスとしての性が保たれなくなり。
僕が自身の女神さまの事を昨晩のように。
僕に妙に甘えてくるから、寝ているエリカをムシャムシャ、パクパクと食べたような振る舞いをしたらいけないのと。
エリカ自身も、これも無意識なのだろう?




