第4話 竜の家族! (3)
またそれが今なのです!
だから働き手のない、私達女性ばかりの家族は、お父様残り少ない遺産を大事に使用しないと本当に大変な事になってしまうから。
長女の私は節約をする事もなく、浪費を続ける二人の様子を指を咥え見続け、放置をし続ける訳にはいかない。
「お母様?
「……ん? 何ですか、レビィア?」
「お母様は今から城下の町へと買い物へと行かれると申されていますが。お父様が残してくれた財宝の貯えの方も残り僅かの状態で御座います。だから私達家族は今後の事を考えると。お父様の残してくれた財宝を余り商人へと売り、無駄遣いをしない方が得策なのではないのではないでしょうか?」
だから私はお母様が町へと行かれ、財宝を亜人の商人と会い売るのは反対だと諫めるのだが。
私のリムやお母様への諫めは、ここつい最近は毎日のようにおこなわれているのだ。
それでも私のお母様は妹のリムが可愛いのと。
その他にも町へと出掛けたい理由があるのか?
「えっ! あああ……。レビィア、そのことならば大丈夫ですよ……。母が知人にお願いして食事の方は何とかしますから心配しないでレビィア……。貴女もリムと一緒にお城で大人しく母のことを待っていてくださいね……」
お母様はまた今日も私へと地下の財宝にはもう手を付けないから心配しないでと優しく微笑みながら告げてくる。




