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終結

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レナとギルは向かい合って立っていた・・・。


その距離は、お互いがよく知っている間合いであった。よって、レナとギルは牽制しあっていた。


「やっぱりギルが指揮していたのね?」


「レナ、確信があったからここに来たんじゃないのか?」


「確信なんてないわよ?ただ、冒険者と国民を纏めれる人物がギルしか思い浮かばなかっただけよ。」


と、レナとギルが会話をしていたら、ギルの後ろに居た冒険者の男がギルの前に出てレナに罵声を浴びせた。


「おい、ガキ❗ギルさんになんて口の聞き方してるんだぁ?舐めてんのか?」


レナは何食わぬ顔でギルに尋ねた。


「ギル、貴方も大変ね?」


「言うな、レナ・・・。」


「てめぇ、まだそんな言い方すんのかぁ?」


男はレナに近づいていく。その瞬間、男の前からレナの姿が消えた。


「なっ、何処に行った?」


男はレナを見失った。そして、左右を見渡したがレナを見つけることは出来なかった。


当たり前である。レナは男の後ろに立っていたのだから。


「何処を見ているの?」


レナが言うと男は振り返ろうとしたが、レナの刀が男の首筋に当てられ振り返ることが出来なかった。


「取り敢えず、私とギルの話に割り込まないでくれる?」


と、レナが言うと男は勢いよく頷いた。


「レナ、また腕を上げたな?」


レナは刀を鞘に戻しながらギルを見た。


「今のが見れていたならギルも相当腕を上げたわね?」


「お前に追い付こうと必死だったからな。」


「私は、更に上に行くわ❗それが今の目標よ。」


「そうか・・・。で、こんな話をしに来たわけじゃないんだろ?」


と、ギルは本題をレナに切り出した。


「そうね、単刀直入に言うわ。この戦争から手を引いて。はっきり言うけど、勇者と騎士団はネフィル皇国に勝てないわ❗」


「何故だ?」


「私達が居るからよ❗」


「私達?レナ以外にもネフィル皇国に居るのか?」


「私と同じぐらい強い仲間が三人。私を含めた四人がラガス帝国からの救援よ❗ちなみに、ラガス帝国の宰相は、元ネフィル皇国第三皇女サラ・ネフィル。そして、ラガス帝国騎士団長は元ネフィル皇国第二皇女ステラ・ネフィルよ。これがどういう意味かわかるわよね?」


ギルは驚いて声が出ない。


「本当は関与するつもりはなかったんだけど・・・。さすがに、実家を攻められれば動くしかないわよね?だから、ネフィル皇国に関係が薄い私達が来たのよ。」


「何が関係が薄いだ?『真紅の死神(しんくのしにがみ)』がよく言うぜ❗」


ギルの言葉に周りの冒険者達が騒ぎ出す。


「私の二つ名がフィール王国にも伝わっていたのね?」


「あぁ、ラピス王女が無茶苦茶悔しがっていたぞ❗」


「そんなの知らないわよ。勝手に悔しがっていればいいじゃない。で、どうするの?」


レナの問いかけと同時にアミル達とネフィル皇国騎士団の勝鬨が聞こえてきた。


「「勝ったぞぉぉぉぉぉ❗❗」」


それを聞いたギルは後ろを振り返った。そこには完全に負け戦の顔をした冒険者達とフィール王国国民が立っていた。


ギルはもう一度レナに視線を戻し溜め息をついた。


「はぁぁ、俺達は何もしない。いや、出来ないだな?コンゴの俺達の処遇はどうなる?」


今後が気になったギルはレナに尋ねた。


「そんなの私が知るわけないじゃない?決めるのはこの国の王よ❗」


「だよな、出来れば口添えしてくれないか?」


「まぁ、それぐらいならするわ。」


「助かる。」


ギルは礼を言うと頭を下げた。


こうして、ギル率いる混成軍は何もしないまま戦争が終結したのだった。


これにより、フィール王国の捕虜は勇者が五人、騎士が約四百人、混成軍が千五百人である。


そして、レオンにより混成軍は解体され冒険者は普段通り冒険者ギルドへ行き依頼をこなす。ただ、ネフィル皇国領内での活動を余儀なくされた。フィール王国国民に限っては二つの選択肢が用意された。


一つ目は、ネフィル皇国もしくはラガス帝国への移住。ただし、制限がある。二度と国外へ出ることが出来ない。


二つ目は、自国であるフィール王国に帰国すること。これに限っては制限はない。


フィール王国国民のほとんどが移住を決断した。ほとんどの国民が独り身だったためこの選択になったのである。


勇者と騎士達は、捕虜ではあるが待遇は客人扱いであった。


勇者達は当たり前だという態度であったが騎士達は違った。


騎士達は自国であるフィール王国との待遇な差を感じ次々にネフィル皇国に寝返っていった。


そして、寝返らなかった騎士達はフィール王国への帰還を言い渡されたのだった。


ちなみに、勇者達は和馬を除き幽閉されることになる。



すべての事が終わったとき、初めて終戦とレオンが口にしたのだった。



数日後・・・。


レナ達はレオンからサラとローゼ、ステラ宛の手紙を受け取りラガス帝国へ帰還することになった。


「和馬、貴方はどうするの?私達についてくる?」


「いいのか、結城?」


「別に良いわよ?」


「連れてってくれ❗俺はもっと強くなりたい❗そして、結城。お前と戦いたい❗」


「私と戦いたいなら越えないといけない高い壁が幾つもあるわよ?それでもいいの?」


「あぁ、やってやるよ❗」


「そう、なら行きましょうか。私の仲間が待つラガス帝国へ・・・。」


こうして、和馬もレナ達と一緒にラガス帝国へ向かうことになった。



こうして、ネフィル皇国とフィール王国の戦争は幕を閉じた・・・。


ネフィル皇国が勝ったことはすぐにラガス帝国に伝わる。サラとステラは安堵していたのは言うまでもない。


ちなみに、フィール王国がこの戦争で負けたことを知るのは解放された騎士達が戻るまで知ることはなかった。

暑い日が続きますが体調は大丈夫でしょうか?しっかり体調を整えて過ごしてください。じゃないと私みたいに熱をだしくたばります。水分はしっかり取ってくださいね。


次回は明日の六時に更新します。


読んで頂きありがとうございます。

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