ネフィル皇国での会議
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翌日、レオン以下国の重鎮とレナ達によるフィール王国に対しての話し合いが始まって数時間が経過していた。
話し合いは、レオンとセシル、重鎮達の言い合いであり、レナ達は話にすら参加していない。いや、参加させてもらえていない。
レオンとセシルの意見は、武力に対しては武力で対抗する。だが、話し合いが可能なら話し合いの場を設けると言っているに対し、重鎮達は降伏の一点張りである。重鎮達は、フィール王国に勝てないと思っていた。
勇者が居る国はそれだけで脅威になる。だが、重鎮達はレナ達の強さを知らない。ちなみに、この重鎮達はレナ達がネフィル皇国を救った後にレオンに仕えているため知らないのである。
そんな両者の話し合いを聞いていたレナは、溜め息をつきながら思った。
(どこの世界も一緒ね・・・。この話し合いは無駄に時間を浪費しているだけ。なんの解決の糸口さえ見えない。どちらも妥協しようとしない。それに、私達がここにいる意味が全くないわね?レオンに頼まれたからこの場には居るけど話にすら参加させてもらえていない。さて、どうしようかな?)
と、心の中で思っていたレナは自分の仲間を見渡した。
アミルは、話し合いに興味はなく何やら考え事をしている。リョーマは、腕を組み目を閉じていた。ノルンに至っては話し合いが始まった直後から寝ていた。
そして、レナは意を決して話に割ってはいる。
「このまま方針が決まらないなら私達はこの場に居る意味はないので退席させて頂きます。」
レナの言葉でようやくレオン達がレナの方を見る。そして、レオンが言う。
「待ってください、レナさん。退席は困ります。」
と、レナを引き止めようとレオンが言う。しかし、レナは仲間達の状態を見てから言う。
「レオン陛下、お言葉ですが今の状態は無駄に時間を浪費しているだけに過ぎません。なんら解決策もなくお互いに妥協点も無い。これでは何時まで経っても終わりません。ですから、私達は退室を願い出ました。」
レナの話を聞いていた重鎮達は「生意気だ❗」だの「奴等は誰だ?」だの各々口にする。
「では、レナさんには何か案があるのですか?」
レオンがレナに解決策を出すように言ってきた。しかし、レナは突き放すように言い放つ。
「何故、私が解決策を言わなければならないのですか?これはこの国の問題でありレオン陛下達が答えを出す案件です。私達は、この国に属しているわけではありません。第三皇女であるサラ様の命を受けたからここにいるんです。私個人の意見ならどうなろうと知ったことじゃありません。」
レオンは言葉を失った。レオンはレナが自分の味方をしてくれると思っていたのである。しかし、今の言葉でレオンの考えは打ち砕かれた。
だが、セシルは違った。セシルは今のレナの言葉を『助けてあげるが国の方針に関わるつもりはない』と捉えていた。セシルはレナの言葉を確認するかのように聞いた。
「では、レナさんは国の方針に関わるつもりはないと?」
「えぇ、そうよ。どんな方針になるかは知らないけど私達に害があるようならすぐにこの国を出ていくわ❗」
レナが言い終わった直後、リョーマが目を開けレナに小声で話した。
「レナ、フィール王国の戦力は約二千人だ。内訳は勇者が五人、騎士団が五百人、冒険者や国民の混成軍が千五百人だ。そして、ここに向かって進軍を開始した。」
「わかったよ、教えてくれてありがとう❗」
リョーマが目を閉じていたのはフィール王国に潜入した魔族との念話をするために集中していたためである。決して寝ていたわけではない。
「さて、今私の所にフィール王国に潜入していた者から敵戦力を把握したと連絡が入りました。お聞きしますか?」
レナはレオン達を見渡しながら言った。
「フィール王国の戦力がわかったのですか、レナさん?」
「はい。」
「教えて下さい❗」
レオンがレナに言った。
「フィール王国の戦力は、総勢約二千人。内訳は、勇者が五人、騎士団が五百人、冒険者や国民の混成軍が千五百人です。」
「「なっ❗」」
重鎮達は声を揃えて驚く。
「二千人・・・。」
ここで重鎮の一人が言う。
「陛下、降伏しましょう❗勝てるはずがありません。」
同調するように他の重鎮達も声をあげた。
「で、どうしますか?」
レナはそんな重鎮達に目もくれずレオンに尋ねた。
「少し時間をください・・・。」
「そんなに時間はないから明日までに決めてください。」
そう言い残しレナは席をたった。レナの行動を見てまず、リョーマが席をたち、アミルはノルンを起こして席をたった。そして、四人は会議室を出ていった。
残されたレオン達は沈黙していた。
「私も失礼します。」
と、セシルが言い席をたった。そして、レナ達を追いかけた。
「レナさん、待ってください。」
「どうしたの、セシル?」
「レナさん達は今後どうするのですか?」
「どんな結論になるかは知らないけど私達は私達で行動するわ。」
「そう・・・ですか。」
「安心して?皇国には迷惑をかけないから。取り敢えずは明日まで行動しないから。」
「わかりました。」
レナの答えを聞き、セシルは立ち去った。
「レナさん、私達が行動したら確実に迷惑がかかると思うのですが・・・?」
「そうだな、レナ。皇国だけではなく帝国にすら迷惑がかかると思うぞ?」
「妾は関係ないから別に構わんぞ?」
アミル、リョーマ、ノルンの順に言った。
「あれ?迷惑かかるかな?」
「「絶対に(だ)❗」」
「ふわぁぁぁ❗」
アミルとリョーマは声を揃えて言った。ノルンはまだ寝足りないのか大きな欠伸をして答えたのだった。
そして、翌日・・・。
レオンからの答えが出たのである。
「レナさん、我々ネフィル皇国はフィール王国に使者を出し、停戦の申し入れをします。もし、出来なければ・・・開戦です。」
レオンの意思の強さを見たレナ達は頷くのであった・・・。
新作の構想は出来上がっているのですが・・・。いざ、書こうとすると最初の一文で納得できなく止まっています。最初の一文さえなんとかなればいいのですが・・・。ですので新作はもうしばらくかかると思われますので期待しないで気長に待っていただければと思っています。
次回は明日六時に更新します。




