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対応策

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ネフィル皇国の諜報員が持ち帰った情報をレナ達は検討するため謁見の間に集まっていた。


「ローゼ、どう思う?」


「聞かれましても困ります・・・。諜報員に関してはサラさんの方が詳しいのではありませんか?」


とローゼはサラに話を振る。


「確かにネフィル皇国で見たことがある諜報員だよ?たぶん、言っていることは本当だと思う・・・。」


サラは暗い表情で答える。


「で、サラちゃんはどうしたいの?」


暗い表情をしているサラにレナは聞いた。


「私個人なら今すぐにでも助けに行きたい・・・。でも、今の私は・・・ラガス帝国の宰相だから。」


「サラさん・・・。」


ローゼはサラの言葉に表情を曇らせる。


サラの心は今すぐにでも助けに行きたい。しかし、自分の立場を考え答えを出せないでいた。助けに行く場合、戦力を分散することになり戦力が低下したところをフィール王国に攻められたら守りきれないと考えてしまっていた。


「サラさん、宰相の任を・・・。」


ローゼが言い終わる前にレナが遮る。


「ローゼ、それはダメよ❗」


「そうじゃな、それをしてしまえばサラちゃんはここに二度と戻ってこないじゃろうな。」


弦十郎もレナに同意した。


「しかし、こうでもしなければサラさんはネフィル皇国を助けに行けないではないですか?」


ローゼはレナと弦十郎に訴えるが、二人は首を振る。


「本当にそれだけしか方法はないの?」


「それ以外あるんですか?あるなら教えて下さい❗」


珍しく叫ぶような声を出すローゼ。


「それを考えるのがこの国の宰相であるサラちゃんの役目じゃないの?」


レナはサラを見ながら言った。サラはレナの顔を見てあることに気が付いた。


(私はこの国の宰相・・・。ラガス帝国に属している・・・。レナちゃんは私に何かを言わせたいんだ。しっかり考えない・・・と?)


サラはようやく気付いた。自分の立場とレナの立場の違いを・・・。


「わかった❗レナちゃん、わかったよ❗」


突然の大声に一同はビックリする。


「何がわかったのですか、サラさん?」


「どうしたらネフィル皇国を助けられるかだよ、ローゼちゃん❗」


「ようやくわかったようじゃな、サラちゃん?」


「うん❗レナちゃんとおじいちゃんが言った言葉でようやくわかった❗」


未だに状況が把握出来ないローゼはキョロキョロとしていた。


「で、どうすればいいの?」


レナはサラに今後の説明を求めた。サラは頷き説明を始めた。


「じゃぁ、説明するね。ネフィル皇国に属している私やステラお姉ちゃんが助けに行くとネフィル皇国がラガス帝国に助けを求めたことになる。その場合、確実にネフィル皇国も魔族と通じていると判断される。」


「そうなりますね。」とアミル。


「だから、この国に属していない人が助けにいけばいいんだよ❗」


「誰に頼むのですか?」とルナ。


「出来ればフィール王国に顔がバレていない人がいいんだけど・・・。」


「そうなると儂とルナにノルンちゃんぐらいじゃな?」と弦十郎。


「うん、そうなんだけど・・・。それだと騎士団の訓練が出来なくなるから却下だね。だから、ここはレナちゃんとアミルさん、それにノルンちゃんに頼もうと思うんだ。」


「私はフィール王国にバレてるわよ?」とレナ。


「でも、レナちゃんがフィール王国に居たときから時間が過ぎてるよね?」


「まぁ、そうだね・・・。だから、私の事を忘れているかもしれないと?」


「うん❗お願いできるかな?」


「私はいいわよ?アミル、ノルンはどう?」


レナはアミルとノルンに聞いた。


「私も大丈夫ですよ❗」


「妾も構わんぞ?」


「ありがとう❗ごめんね、三人だけにまかせて・・・。」


「気にしなくていいよ、サラちゃん。それに三人じゃなくて四人になるから❗」


「えっ?」


サラはレナが言った言葉の意味を理解できないでいた。レナは謁見の間の扉を見て言う。


「もちろん一緒に来てくれるよね、リョーマお兄ちゃん?」


レナが言い終わると同時に謁見の間の扉が開かれる。そこに立っていたのはリョーマとラースだった。


「レナには敵わないな❗俺でよければ力を貸すぞ❗」


「ありがとう、リョーマお兄ちゃん❗」


レナとリョーマの会話が終わると同時にサラが立ち上がり駆け出した。


「ラァァァァスゥゥゥゥゥゥ❗」


そしてサラはラースに抱きつく。人目を気にすることなくラースを抱き締める。


「ようやく会えた・・・。ラースが怪我したって聞いて・・・。」


「心配をかけてすまん、俺はこの通りだ。」


サラの目には涙が溢れていた。


「ラース、ラース❗」


再会を喜んでいるサラを見ていた全員が心の中で思った。


『いつまで続く?』


全員が呆れ顔になりつつある。サラとラースのラブラブな空気を打ち消したのはやはりレナだった。


「サラちゃん、ラースに会えたから嬉しいのは分かるけど・・・。今どういう状況かわかっているよね?」


レナの低い声にサラは血の気が引いていく。


「レナちゃん・・・。」


「他に言うことは?」


「ごめんなさい❗」


「よろしい❗で、ネフィル皇国に行くのは私とアミル、ノルンにリョーマお兄ちゃんでいいかな?」


最終確認をするレナ。サラは頷く。


「サラ、俺もリョーマ様についていきたいんだが?」


とラースが言うがリョーマがとめる。


「いや、お前は残れ❗お前が怪我をしたら今度こそサラが動く。」


「そうね。ラースはサラを支えてあげて?」


リョーマの意見に同意するレナ。


「二人が言うならサラを支えよう。」


「さて、話もまとまったようじゃな?では、遠征組は準備をして明日にでもネフィル皇国に向かうのがいいじゃろう。」


と弦十郎が言うとサラも続けて言う。


「そうだね、早い方が何かと手がうてるから。それと私からはレオンお兄ちゃん宛に手紙を書くから持っていってくれるかな?」


「わかったわ、サラちゃん。じゃぁ、私達は準備に取り掛かるわね。それでいいかな?」


レナはアミルとノルン、リョーマを見渡した。三人も頷いて答えた。



そして次の日・・・。


レナ達、遠征組はネフィル皇国に旅立っていった。



一方、フィール王国ではネフィル皇国に進軍するための部隊編成が行われていた。その中には岩谷和馬の名前もあった・・・。





次回からたぶんネフィル皇国が舞台になります。


次回は明日六時に更新します。


読んで頂きありがとうございます。

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