宣戦布告
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ノルンの容姿と口調が変わった。
「この姿になるのも久し振りですね❗」
突然のノルンの変化に驚き絶句するローゼ。レナはあまり驚いていない様子である。レナの場合は、日本での記憶があるため驚きも少ないのである。だが、驚いていないわけではない。
(何、この容姿は?凄く綺麗で美人なんだけど・・・。女神だからといってもこの容姿は卑怯よ❗)
ノルンの容姿は、全体的にスラッとしており胸は大きくもなく小さくもない。腰もくびれており、所謂モデル体型である。髪はストレートで腰まで伸びており色は黄金色である。
「綺麗・・・。」
ローゼが変化したノルンを見て呟いた。
ローゼの言葉を聞きノルンは微笑んだ。
「ありがとうございます❗ですが、この姿になるのは今だけですよ?」
ノルンの言葉にローゼは不思議に思った。
「さすがにこの姿だと目立つからよ。」
ノルンの言葉を引き継ぎレナがローゼに答える。
「あっ、そうですね。確かに凄く目立ちます。」
「私達だけの秘密にしてください❗」
ノルンは人差し指を口元にあて言う。
「はい❗」とローゼ。
「わかったわ❗」とレナ。
そして、今後を話し合うため切り出すレナ。
「ローゼ、今後の事なんだけど・・・。」
レナが話を切り出した直後、謁見の間の外から声がした。
「何でしょうか?外が騒がしいてますね?」
「ノルン、すぐに姿を変えて?」
レナがノルンに言った。ノルンもレナの言葉に頷き姿を少女に戻した。
その直後、謁見の間の扉が開いた。
入ってきたのは騎士団の副団長であるハマルとサラの部下の一人であるクレスである。
「ローゼ様、至急お話したいことがあります❗」
まず、ハマルが言った。
この時すでにローゼは玉座に座っていた。ローゼの右側にはレナが立ち、レナの横にノルンが立っていた。
「何かあったのですか?」
謁見の間にローゼの凛とした声が響き渡る。
(しばらく見ない間に女王らしくなったわね。これなら今後私達が居なくても大丈夫そうね。)
レナはローゼの事を思いながらローゼと共に報告を聞く。
「フィール王国がラガス帝国対し宣戦布告をしました❗」
「なっ、それは本当ですか?」
ローゼは驚き玉座から立ち上がる。
「は、はい。これが先程届いた物になります。」
クレスが言うと懐から一通の手紙をローゼに差し出した。
ローゼはクレスから手紙を受けとり内容を確認した。
手紙に書かれていた内容は以下の通りである。
『ラガス帝国は魔族と通じており我が国フィール王国を陥れんとしている。よって我が国、フィール王国はラガス帝国に対し宣戦布告をするものとする。
フィール王国女王ラピス・フィール』
手紙を読み終えたローゼは顔を青ざめ言葉を失った。
レナはローゼの様子を見て言葉をかける。
「ローゼ、手紙にはなんて書いてあったの?」
「フィール王国がこの国に宣戦布告をしてきました。」
「宣戦布告の理由は?」
さらにローゼに聞くレナ。
「理由は・・・。私達が魔族と通じているからだそうです。」
「そう・・・。ローゼ、私達のせいでごめんね。」
レナはローゼに謝る。
「私達がここに来なければこんなことにはならなかったわね。本当にごめんなさい・・・。」
ローゼはレナの謝罪に驚いた。ローゼだけではなくハマルとクレスも驚いていた。
「レナさんのせいじゃないです❗それにいつかはこうなると思っていましたから・・・。」
ローゼには思い当たることがあるような口振りで言った。
「フィール王国から何か言われたの?」
と、レナがローゼに聞くとクレスが答える。
「それについては私から説明します。」
「クレス❗レナさんを巻き込むわけにはいきません。口を慎みなさい❗」
「ですが・・・。」
ローゼの声にクレスは反論しようとしたがレナが遮る。
「教えて?何があったの、ローゼ。」
「後戻りできなくなりますよ?」
「友達がピンチなのに見てみぬ振りは出来ないわ❗」
「わかりました。」
ローゼはレナにラガス帝国に対しフィール王国からあった要求を説明した。
簡単に纏めるとフィール王国に従えということである。フィール王国には勇者がいる。だから戦争しても負けるだけだから従った方が身のためだと言ってきていたのである。もし従った場合は、ローゼが女王から退きフィール王国に嫁ぐ、民はフィール王国に対して税金を払う。騎士団は解散し平民として生きていくことなど多岐にわたっていた。従わなかった場合は宣戦布告をするということであった。
ローゼは返答を先送りにしなんとか今日まで答えを出さずに延ばしてきた。しかし、対にフィール王国がしびれを切らせ実力行使に出たのである。
「フィール王国は無茶苦茶ね・・・。それにしてもいつからラピスが女王になったの?」
レナはラピスがいつから女王になったのかをローゼに尋ねた。
「最初の手紙が届いた時にはすでに女王になっていました。ですからそれ以前だと思います。」
「そんなんだ。ローゼはどうするの?」
レナはローゼに今後どうするかを尋ねた。
「・・・。私は、この国を守ります。レナさん達が取り戻してくれたこの国を・・・なんとしても守ります❗」
ローゼの意思はすでに固まっていた。
それを聞いたレナは微笑みながら言う。
「なら私も手伝うわ❗私もこの国が好きだし、何より困っている友達を助けたいから❗」
「いいんですか?相手は勇者がいる国なんですよ?」
「それがどうしたの?勇者ごときに私が負けるとでも思っているの?」
レナの言葉に溜め息をつくローゼ。何を言ってもレナの意思を曲げることが出来ないと悟ったのである。
「わかりました。お願いします❗」
「任されたわ❗じゃぁ、早速作戦会議でもやりましょうか?」
「そうですね。クレス、それにハマル。至急サラさん達をここに呼んでください。ステラ騎士団長もここに来るように伝えてください❗」
「「はっ❗」」
クレスとハマルはローゼの指示によりサラ達を呼びに謁見の間を退出した。
それから少し時間がたち、謁見の間にいつもの面子が揃う。
次回は明日六時に更新します。
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