表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/174

邪神降臨

ブクマ、評価などしていただけると励みになります。

土煙が収まり姿を現したのはラードではなく小さな女の子だった。


「女の子?」


レナが呟くと周りのサラ達も口々に言う。


「邪神なの(か)?」とサラ、ラース。


「あの少女は誰なのですか?」とアミル


「邪神が少女だと?」とリョーマ。


全員が呆気にとられていると少女が口を開く。


「妾を目覚めさせたのは・・・お前たちか?」


無機質な声が響く。少女の声とは到底思えないような低く重い声。


その少女の声に全員が息を飲んだ。


返答がないレナ達を見てもう一度少女は確認をする。


「もう一度聞く。妾を目覚めさせたのはお前たちか?」


少女の問いに何とか答えたのはレナだった。


「違うわ。貴女のいる場所に倒れていたラードという魔族よ。ラードを殺したのは私だから結果的には貴女を甦らせたのは私にもなるかもね?」


「そうか。では、お主に感謝しない・・・とな?」


そこまで言うと少女が首を傾げた。


「どうかしたの?」


「いや、お主の気配が妾を封じた者の気配に似ていたのでな・・・。」


レナは少女の言葉を聞き弦十郎とルナを思い出した。


(そう言えばおじいちゃん達が邪神を封印したって言ってたよね?この状況はかなりヤバイのかな?)


レナは心の中で思っていた。少女に言うか言わないかを考えていたらサラが少女に言う。


「似ているのは当たり前だよ。貴女を封印したのレナちゃんのおじいちゃんだもん。」


サラ以外が溜め息をついた。それを見たサラが言う。


「あれ?もしかして言ったらダメだった?」


「本当にサラさんは考えないで言いますよね?」


「サラ、言って良いことと悪いことがある。ちゃんと考えてから言え。」


アミルとラースに言われサラが動揺する。


「えっ?だって何時かはわかることだよ?それにあの子もレナちゃんの気配を感じてるみたいだったから・・・。」


「「はぁぁぁ❗」」


アミルとラースは溜め息をついた。レナとリョーマは苦笑していた。


そんな時、少女が笑いながら年相応の声をだす。


「そうか、あやつの孫か?どおりで気配が似ていると思ったわ❗」


そんな少女の姿を見たレナは確認をする。


「貴女は一体何なの?」


「うん?妾か?妾はこの世界でいう邪神じゃ❗名は・・・ノルンじゃ❗」


少女が名前を告げるとレナとリョーマの二人は同時に声をだす。


「「「ノルン(だと)❗」」」


そう、レナ達の世界では運命の女神の名前だからである。


レナは日本で世界の神話の本を読んでいたから知っていた。リョーマはラノベによく出てくる名前であったしレナの影響もあり神話も読んでいた。


二人の声に驚きサラがレナとリョーマに尋ねる。


「レナちゃん、ノルンって誰?」


「知らないの、サラちゃん?ノルンは私達の世界での神の名前だよ。」


「そうなの?全然知らない。」


「ノルンは運命の女神と呼ばれている。過去と現在、そして未来を司る神の名前だ❗」


サラへの説明をしていたレナとリョーマの言葉をアミルとラースも真剣に聞いていた。


「ほぉ、妾のことをそこまで知っているとはお主らは転生者か?」


ノルンの言葉に反応するレナとサラ、リョーマ。


「私は、転移者よ。とある国の勇者召喚に巻き込まれただけよ。」


「私は、転生者だね。」


「俺も転生者だ。元の世界で殺されたからな。」


「そうか、辛い目にあったのだな・・・。すまぬ。」


ノルンの突然の謝罪に驚く三人。アミルとラースは「あれは本当に邪神なのですか(なのか)?」と疑問を浮かべていた。


「何故ノルンが謝るの?別にノルンのせいではないでしょ?」


「確かに妾のせいではないかもしれん。だが、厳密には違う。少なからず妾が干渉しているからじゃ。」


「そうなの?でも、そんなことどうでもいいよね、レナちゃん?」


「そうね。ノルンが干渉していようとどうでもいいわ❗だって、ここに来れたお陰でサラちゃんやリョーマお兄ちゃんに会えた・・・。アミルやラースに出会えたんだから❗」


「そう言うことだよ、ノルンちゃん❗」


「お主達・・・。ありがとう。」


ノルンはレナとサラお礼の言葉を言い安堵した表情をする。


「でも、なんでこの世界では邪神なの?」


サラはノルンに尋ねた。この疑問は全員が思っていたことだった。


「それは・・・。邪神教の連中に神として呼ばれたからじゃ。」


「「邪神教?」」


レナとサラが同時に言う。


「邪神教とは魔族の間で布教している宗派の一つです。」


アミルが邪神教について説明をした。


「魔族こそが世界を統べるのに適した種族だと思っている強硬派の宗教だな。」


更に、リョーマが付け加える。


「ノルンも被害者なんだ・・・。」


サラの言葉に全員が表情を曇らせる。


その瞬間、どこからか叫ぶ声が聞こえる。


「全員、無事か?」


「みんな無事ですか?」


声の主は弦十郎とルナであった。


弦十郎とルナはレナ達とノルンの間に割って入り武器を構えた。


「無事の様じゃな。安心したわい❗」


「一時はどうなるかと思いましたが・・・。無事で何よりです。」


無事を確認した弦十郎とルナはノルンを見据える。


「復活しておったか・・・。また封印してやる。」


「そうですね、邪神は災いを起こしますから❗」


「ちょっ、ちょっと待って❗」


レナは今にも飛びかかりそうな弦十郎とルナを止める。


「なんじゃ、レナ?」


「何ですか、レナ?」


「おじいちゃん達は何故あの子が邪神だと思うの?」


「邪神教が喚んだ神だからじゃ❗」


「邪神教は最悪の宗教だからです❗」


「じゃぁ、その邪神の名前は知ってるの?」


レナの問いに弦十郎とルナは言葉を詰まらせる。弦十郎とルナは邪神の名前すら知らないのである。


「やっぱり知らないんだ・・・。」


「だから何じゃ❗名前など関係なかろう?」


「関係あるよ?あの子の名前は・・・ノルン。私達の世界では運命の女神にして過去と現在、未来を司る神だよ❗」


レナの言葉に弦十郎が絶叫する。


「なぁにぃぃぃぃぃぃ❗」


弦十郎の絶叫が木霊した・・・。

邪神ちゃん降臨。当初の予定では普通に武闘祭が行われる予定でした・・・。どこで間違えたのやら・・・。


これからの更新は出来る限り一日一話を目指しますのでよろしくお願いします❗


読んで頂きありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ