バトルロイヤルと魔王城
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ラードの合図でバトルロイヤルが始まった・・・。
一方、弦十郎達は魔王がどうなっているかを知るため魔王城に向かっていた。
「邪神が封印された場所で死者が出ようものなら復活が早まってしまいます・・・。」
「そうじゃな、急ぎ魔王の生死の確認に向かうとしよう。」
「事は一刻を争う。」
三人は頷き、魔王城に向かって走り続けた。
弦十郎達が魔王城に向かって走っている頃、レナ達はバトルロイヤルの真っ最中である。
「おじいちゃん達の話が少しだけ聞こえたんだけど・・・。」
ビュン、ビュン
「そう言えば何かを話してましたね?」
ドォォォォォン
「レナおじいちゃん達は何を話してたの?」
ビュン、ビュン
「焦っていた様に見えたのだが?」
ドン、ドン
「どうもこの場所に邪神?が封印されてるみたいなのよね?あぁ、うっとおしいなぁぁぁ❗」
取りあえずは会話をしながら避け続けている四人。何故、避け続けているかというと弦十郎達の行動を見て不思議に思ったからである。レナ達は状況を確認してからバトルロイヤルに参加しようとしていたのだが、何故か集中攻撃をうけたのである。
「昔、お祖父様から聞いたことがあります。邪神を封印した場所があると・・・。」
「そうなるとここで人を殺すと不味いよね、レナちゃん?」
「そうなるね。まさかとは思うんだけど、今私達に攻撃を仕掛けてきているのって・・・。」
「あぁ、間違いなくラードに操られているだろうな・・・。」
「「「はぁぁぁ・・・。」」」
ラースの言葉にレナとアミル、サラは溜め息をついた。
「まぁ、取りあえずは意識を手放してもらいましょうか❗」
アミルが言うと全員が頷き、行動を開始した。基本は二人一組で行動する。レナとアミル、サラとラースである。
行動が決まった四人は、今までに避け続けていたのをやめ攻撃に転じた。
「さて、貴方達に恨みは無いけど倒させてもらうわ❗恨むなら操られた自分とラードを恨むのね❗」
「なんとしても邪神の復活を阻止します❗悪いとは思いますが恨まないでください❗」
「レナちゃんとアミルさんに負けないように頑張るよ、ラース?」
「無論だ、サラ❗」
こうして四人は、邪神復活を阻止するべく向かってくる魔族や人間を相手に意識を奪っていくのであった。
レナ達が攻撃に転じた頃、弦十郎達は魔王城に辿り着いていた・・・。
魔王城に辿り着いていた三人は、城から放たれる異様な雰囲気を感じ取っていた。
「嫌な空気じゃな?」
「そうですね、弦十郎様・・・。」
「城で何かあったに違いない❗急ぐぞ、弦十郎。」
そう言うとクラウドは一人駆け出した。
「相変わらず一直線じゃのぉ。」
「クラウドの良い所ではありませんか?」
ルナは笑いながら弦十郎に言う。
「そうなんだが・・・。フォローする儂の身にもなれというんじゃ❗」
「そのわりには笑っていますよ?」
ルナに言われたと弦十郎はルナに微笑んだ。
「またクラウドと一緒に戦えるのかと思うと心踊るんじゃよ❗」
「そうですか。では、クラウドを助けに参りましょう。」
「そうじゃな、行くとするかのぉ❗」
弦十郎とルナはクラウドを追って走り出した。
魔王城の中にはラードによって操られた魔族が続々と現れた。弦十郎とルナは相手の目を見た瞬間に操られていることを悟りクラウドに言う。
「クラウド❗こやつらは操られておるだけじゃ❗殺さず意識を奪うんじゃ❗」
弦十郎の言葉に頷き相手の意識だけを奪っていくクラウド。弦十郎とルナもまた向かってくる魔族を片っ端から意識を奪っていく。
三人が目指している場所は、魔王が居るであろう謁見の間である。
程なくして三人は謁見の間に辿り着く。三人が通った道には意識を奪われた魔族が横たわっていた。
クラウドが謁見の間の扉を開く。中で待っていたのは魔王ただ一人であった。
「魔王様❗ご無事ですか?」
クラウドが魔王に声をかける。しかし、返事は返ってこなかった。
「すでに死んでいます・・・。」
ルナは魔王に近づき、首筋に手をあてていた。
「なっ❗本当か?」
「はい、残念ながら・・・。」
クラウドは膝をつき項垂れる。
「邪神復活の生け贄にされたんじゃろうな・・・。」
「そうでしょうね・・・。レナ達の事も気になりますね?」
ルナが言うと弦十郎は頷いた。
「レナの事じゃから儂らの話を聞いて殺さずに戦っておるとは思うんじゃが・・・。」
「心配ですか?」
「やり過ぎないか心配じゃよ。」
弦十郎の答えに苦笑するルナ。クラウドは未だに話に膝をついたままである。
「クラウド、お主はどうする?儂らはレナ達の場所に戻る。」
「私は魔王様を弔ってから向かう・・・。」
「そうですか・・・。わかりました、くれぐれも早まったことをしないでくださいね?」
ルナは意味ありげな言葉をクラウドに言った。
「・・・、善処する。」
クラウドの返答を聞いた弦十郎とルナはレナ達が戦っている場所に向かうのだった。
「魔王様を殺した奴・・・、許さん❗」
黒いモヤがクラウドの周りに集まり始めていた・・・。
魔王城で弦十郎達が魔王の死を確認した頃、レナ達はまだ戦っていた。
「どれだけ操られた魔族がいるのよぉぉぉ❗」
レナは峰打ちで相手の意識を奪っていく。
ドサッ、ドサッ
「いい加減にして欲しいですね?」
アミルは双剣を使わず素手で意識を奪っていく。
ドサッ、ドサッ、ドサッ
「何時まで続くのかな?」
「敵が居なくなるまでだ、サラ。」
サラはレナと同様に峰打ちで倒していき、ラースは大剣を使わずアミルと同様に素手で倒していく。
ドサッ、ドサッ、ドサッ、ドサッ
若干疲れが出始めたレナ達四人は一ヶ所に固まった。
「さて、どうしようか?」
「どうしようも何も倒すだけです❗」
「でもさすがに疲れたよ?」
「そうだな、このまま続けたらこちらが危ない。」
四人の顔が強ばる。かれこれ数時間は戦い続けているのである。疲れが溜まるのは当たり前である。
「でも、そろそろじゃない?」
「そうですね、そろそろだと思います。」
「そろそろだね?」
「そろそろだな。」
四人が口を揃えて言ったのには理由があった。そう、それは・・・。
「さて、そろそろ私が引導を渡してあげましょう❗」
「「「「やっぱり(な)❗」」」」
四人は確信していたのである。そろそろラードが動く事を・・・。
今回はレナ達の視点と弦十郎達の視点でした。最初は分けようかなと思ったのですが違う書き方をしてみたくなり今回のようになりました。その分割愛した部分が多くなってしまいました・・・。
未だにレナとアミルの秘奥義の名前が浮かばない・・・。
次回の更新は明後日の六時の予定です。もしかしたら早くなるかも?




