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勝利

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ルナの勝利者宣言が木霊し、祖父VS孫、師匠VS弟子の戦いは幕を閉じた。


ルナの宣言の直後、四人は地面に座りこんだ。


「はぁ~。遂に、レナに負けてしまったのぉ。」


「おじいちゃん・・・。」


「何故、そんな顔をしている?レナが勝ったんじゃから喜ばんか?」


レナの表情は喜んではいなかった。


それは何故か?


弦十郎の左腕の肘から下が無くなっていたからである。


ルナのすぐに駆け寄り、止血のため服を破り腕に巻き始めた。弦十郎の手当てをしながらルナはレナに言う。


「レナ、あなたが気にする必要はありません。弦十郎様の傷は戦いの結果なのですから。」


「でも・・・。」


「あなたがお祖父様である弦十郎様を好きなのは分かっています。好きな人を自分の手で傷つけてしまったことを後悔しているのではないですか?」


「うん・・・。」


レナは返事をするが俯いてしまう。大好きな祖父を傷つけてしまったことへの後悔が大きい。だが、傷つけずに勝てたかと言えばそうではない。まず、勝てなかっただろう。そんな葛藤をレナはしていた。


「二人が全力を出した結果です、受け入れなさい❗そして、誇りにおもいなさい❗結城レナ、あなたは結城弦十郎に勝ったのです❗」


レナは、ルナの言葉に顔をあげた。そして、弦十郎とルナを交互に見た。


弦十郎の表情は今までに見たことがないくらい微笑んでいた。ルナも今では穏やかな表情をしていた。


レナは、二人の表情を見て理解した。


自分の憧れていた祖父に勝ったのだと・・・。


弦十郎は、ルナに付き添われアミルの家に入っていった。止血をしたとはいえ本格的な治療をするためである。


一方、アミルとクラウドはというと・・・。


アミルが最後に放った秘奥義のことで言い争っていた。


「アミル、最後の術は何だ?教えたことは・・・。いや、俺でも知らない術を何故出来る?」


「知らないのは当たり前です、お祖父様。あの術は、私が編み出した術ですから。」


「なっ❗お前が考え出したのか?」


「さっきからそう言ってるではないですか?」


「そんな向上心がお前にあったのか?」


「何気に失礼なことを言いますね?私にだって向上心ぐらいあります。ただ、レナさんに会ってからですが。」


顔を膨らませ抗議するアミル。だが、表情は柔らかかった。対するクラウドは、孫が自ら編み出した術に興味津々といった表情をしていた。


「俺にも扱えるか?扱えるなら教えて・・・。」


クラウドが言い終わる前にアミルは遮る。


「嫌です❗」


「即答?何故だ?教えてくれてもいいじゃないか?」


「無理です❗」


「何故だ?」


引き下がろうとしないクラウドにアミルは告げる。


「教えて差し上げたいのですが教えることが出来ないのです・・・。この術は、誰にも教えることが出来ない私だけの術だからです。」


「・・・。」


クラウドはアミルの表情を見て何も言えなくなった。


「申し訳ありません、お祖父様。」


アミルは、眼に涙を浮かべクラウドに謝った。


「お義父様、何故アミルが泣いているのでしょうか?」


いつの間にかクラウドの後ろにはアミルの母であるリーフが立っていた。その表情は笑顔であった。しかし、振り返ったクラウドは顔を青くしていた。


「泣かせてはいないぞ?アミルが勝手に泣いたのだ。」


「ですが、原因を作ったのはお義父様ですわよね?」


「まぁ、そうだが・・・。ちょ、ちょっと待て。その手に持っているのは何だ?」


クラウドはリーフが持っている物、それは・・・棍棒であった。


「これですか?これはアミルを泣かす悪い虫を退治するものですよ?それでは行きましょうか、お義父様?」


クラウドは逃げようとするがリーフに捕まり、引きずられて家に入っていった。


「はぁ~。お祖父様もお母様には勝てないみたいですね。」


溜め息をつきながらアミルは状況を見ていた。


「アミル、助けてくれぇぇぇぇ❗」


クラウドの叫びが木霊したのだった。



クラウドの叫び声が消えた頃、レナはアミルに近づき隣に座る。


「終わったわね、アミル?」


「そうですね、レナさん。」


二人は、同時に空を見上げた。


「それよりレナさん、最後の術は私のお祖父様との戦いで使った術ですよね?いつの間に完成させたのですか?」


「おばあちゃんとの訓練の後に練習していたのよ。」


「そうなんですね。」


「それを言うならアミルの術もいつ完成させたのよ?」


「レナさんと同じですよ。」


「やっぱり私達は似た者同士ね?」


「そのようですね。」


再び空を見上げるレナとアミル。


『ぎゃぁぁぁぁぁぁ❗』


家の方から何やら叫び声が聞こえるが気にしない。


「そう言えばおばあちゃんが言ってたご褒美はなんだろうね?」


「勝ったらご褒美があると言っていましたね。何でしょうか?」


二人は、ルナのご褒美を気にしながら座っていた。



一方、サラはと言うと・・・。


あまり変化がないので割愛します。


「えっ?おかしくない?私の活躍は?なんか最近扱いが酷くない?」


気にしない気にしない。




そして、武闘祭前日・・・。

次回は二日後の六時更新予定です。

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