素材集め
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二日後の朝・・・。
ルナはアミルの家の外に居た。今日がレナとアミルとの約束の日である。
(そろそろ時間ね?レナとアミルは心が折れたままなのかしらね?やっぱり立ち直れなかったかしら?)
ルナが一人考えていた。ルナはレナとアミルのために新たな武器の作成を弦十郎とクラウドに頼んでいた。そのため、弦十郎とクラウドは素材を集めることから始めた。しかも、二日で作るように言ったのである。通常、二日では不可能である。しかし、その不可能を可能にしてしまう弦十郎とクラウドであった。
二日前・・・。
ルナからレナとアミルの武器を作れと強制依頼を受けた弦十郎とクラウドはすぐに準備をし武器の素材を集めに旅立った。
「クラウド、二人に最高の武器を作るんじゃから最高の鉱石が必要じゃ。」
「わかってる、今からそこに向かう❗」
「ちなみに、鉱石は何にするんじゃ?」
「決まってるだろう、高純度魔鉱石だ❗」
「やはりそうなるのぉ。じゃが、高純度となればそう簡単には見つからんじゃろ?」
「普通ならな。だが、ここは魔族の領域だぞ?」
「まさか・・・。」
「そのまさかだ❗」
弦十郎は一ヶ所思い当たる場所を思い出した。その場所とは・・・。迷宮である。
魔族の領域に存在する唯一の迷宮。今から二人が向かう場所だった。
「今から向かうのは迷宮の最下層・・・、の更に下にある場所だ。」
クラウドが弦十郎に高純度魔鉱石がある場所を告げた。
「あの迷宮にそんな場所があるのか?」
「ある。最近見つかったんだが・・・、余程の手練れではないと行けない場所だ。」
「そんな場所があったのか、久々に腕がなるのぉ❗しかも、孫のためになるんじゃから気合いをいれないとダメじゃな?」
「お前となら容易く踏破出来ると思っておる。」
「そうじゃな、クラウドとなら容易いじゃろう。」
年老いたとはいえ、長年一緒に居た二人である。お互いを信頼し信用している言葉である。ある意味ではこの二人も規格外である。弦十郎とクラウドの真の実力は、連携したときに発揮される。個人個人でも強いのだが、連携したときは更に強くなる。故に、クラウドは魔王になれたのである。
「さて、着いたぞ。弦十郎、お前と組むのは久々だが鈍っていないだろうな?」
「ふん❗クラウド、お前こそ鈍っていないだろうな?」
「良い返事だ❗行くぞ❗」
言い終わるとクラウドは走り出した。
「相変わらず儂の事を考えずに行くのぉ・・・。フォローする身にもなれというんじゃ❗」
愚痴りながらも弦十郎は笑っていた。クラウドとこうしてまた戦えるのを喜んでいたのであった。
クラウドもまた弦十郎と同じ気持ちでいた。
そして、半日で通常の最下層に到達する。これもまた有り得ない早さであった。
「ここから先が高純度魔鉱石がある場所になる。」
「そうか、さっさと終わらせて帰るかのぉ❗」
「そうだな、剣を作る時間もある。二時間ぐらいが限界だろう。」
「それだけあれば十分じゃ❗」
そして、二人は走り出した。
迷宮の最奥に辿り着いた二人が目にしたのは高純度魔鉱石で作られたゴーレムだった。
「ゴーレムとは粋なもんじゃな?こやつを倒せばいいのか、クラウド?」
「いや、倒す必要はない。攻撃をして身体の一部を破壊し持ち帰れば終わりだ。」
「なら、さっさと始めるぞ?」
弦十郎は、言い終わると行動に移した。
「結城流抜刀術『霧雨』❗」
弦十郎の剣が無数の突きを放つ。しかし、ゴーレムは怯まない。むしろ、向かってきていた。
「魔王流双剣術『魔光斬』❗」
クラウドはゴーレムの足を止めるため衝撃波を放った。しかし、ゴーレムが止まることはない。
「厄介じゃな。あまり削れてはおらんな?」
「確かにそうだな。弦十郎、一気に片をつけるぞ❗」
「わかった❗」
二人は最大の術で勝負を決めにかかった。
「結城流抜刀術奥義『雷切』❗」
「魔王流双剣術奥義『魔王双龍旋❗」
弦十郎の奥義はレナも使える技で唐竹から始まり、突きで終わる九連撃である。対するクラウドの奥義はアミルすら知らないクラウド独自の奥義である。この奥義は、弦十郎の奥義に対して作られた奥義のため弦十郎に合わせて攻撃する奥義である。
二人の奥義を受けたゴーレムは瞬く間に身体を削られていく。そして、ゴーレムが動きを止めた瞬間、クラウドが叫んだ。
「回収して帰るぞ❗」
「わかった❗」
二人は即座に回収してゴーレム前から離脱した。そして、そのまま迷宮を脱出したのだった。
迷宮から帰って来た二人はそのまま武器を作り始めたのだった。
そして、現在・・・。
弦十郎とクラウドは爆睡していた。徹夜で作業したためである。
ルナに刀と双剣を渡した二人はルナに「後は頼んだ。」と言い部屋に戻った。
ルナは、未だに来ないレナとアミルを待っていた。
(弦十郎様とクラウドが作った武器が無駄になるかもしれませんね?さて、来ない者を待っていても仕方ありませんし・・・。)
ルナは、自分に向かってくる気配を感じ振り返った。
そこには二日前とは違う雰囲気を纏ったレナとアミルが居た。
ルナは、レナとアミルを見て微笑んだ。
「立ち直りましたか?」
「当たり前だよ❗このまま負けたままで終われないよ、おばあちゃん?」
「そうです、負けたままで終われないです❗」
二人の眼には二日前とは違う輝きを放っていた。
「わかりました。では、貴女達二人を徹底的に鍛えてあげます❗覚悟しておいてくださいね?」
「「よろしくお願いします❗」」
こうして、ルナによる地獄の特訓が開始されたのだった・・・。
次回は二日後の六時更新予定です。




