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完全なる敗北

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レナとアミル対ルナの模擬戦が始まる。


「じゃぁ、模擬戦を始めるわよ?あなた、開始の合図をお願いしてもいいかしら?」


気づけば弦十郎とクラウドがアミルの家から出てきており事の成り行きを見ていた。


「お前達が居ないから外に来てみればこんなことになっているとはのぉ・・・。仕方ない合図はしてやる。その前にレナ達に一言よいかの?」


弦十郎は、ルナに聞いた。


「えぇ、いいわよ?」


ルナは弦十郎がレナ達に何を言うか理解していた。


「レナ、それにアミルさん。ルナは昔『蒼弓の魔姫(そうきゅうのまき)』と呼ばれておった。ルナに勝てる存在が居なかったんじゃ。ここにいるクラウドすら一度も勝てなかった。儂ですら引き分けにするのがやっとじゃったんじゃよ。この意味が分かるな?お前達が二人がかりで戦ったとしてもおそらく勝てんじゃろう。なにせ、ルナの戦い方が特殊じゃから・・・。」


「はい、そこまで❗それ以上は言わないでください。」


弦十郎が言い終わる前にルナが弦十郎の言葉を遮った。


「仕方ない、ここまで言えば何となくでもわかるじゃろう。では、合図をするからさっさと構えろ❗」


弦十郎の言葉にレナとアミルは構えをする。しかし、ルナは構えるどころか武器すら手に持っていない。


「おばあちゃん、武器を出さなくていいの?」


疑問に思ったレナがルナに聞くがルナは微笑んでいるだけだった。そして、弦十郎が合図を出す。


「それでは始め❗」


弦十郎の合図で模擬戦が始まった。だが、ルナは動かない。未だに武器すら持たず立っているだけだった。ルナを見ていたレナとアミルもまた動かないでいた。いや、動けないのである。


(おばあちゃんから感じるのは何?殺気とは違う何かを感じるんだけど・・・。それに動こうとしても身体が動かない。私の身体が自分の身体じゃないみたい・・・。こんなこと今までに一度もなかっのに。)


レナの額から汗が流れはじめる。レナは少し前にいるアミルを見た。アミルも動けないでいた。


(ルナ様から感じる圧倒的な威圧・・・。今までに感じたことのない圧力を感じます。殺気とはまた別の何かを感じます。そして何より自分の身体じゃないみたいに全く動かない。厄介にもほどがあります・・・。)


アミルもレナと同じ感じをルナから受けていた。


「あら、この程度で動けなくなるのね?二人には期待してたんだけどガッカリだわ❗」


ルナの口調が変わる。ルナは戦いが始まると口調が変わり性格も好戦的になるのである。ルナの変化を知っている弦十郎とクラウドは何処か遠いところを見ていた。


「来ないならこっちから行くわよ?」


ルナは言った後動いた。一瞬でアミルの前に移動し、アミルの間合いを潰す。ルナはアミルのお腹に拳による一撃をお見舞いした。


「っっ・・・。」


アミルは声にならない声をあげて膝をつく。次の瞬間、ルナはレナの目の前に居た。


「くすっ❗何も出来ないのは辛いわよね?何もさせてもらえないのはもっと辛いわよね?これが貴女達の今の実力よ?レナ、貴女が戦った弦十郎様は全力ではないのに気づいているかしら?」


レナはルナの変化に言葉に驚愕した。レナと戦った弦十郎が全力ではないことを今知ったからである。


「えっ、おじいちゃんが全力じゃない?」


「やっぱりわからなかったのね。ちなみに、私はまだ二割ぐらいしか力を出してないから。この意味がわかるわよね?」


ドッスン❗


ルナは言い終わるとレナの横腹を蹴る。ルナの一撃で悲鳴すらあげることなく大きく吹き飛ばされ木にぶつかり意識を失った。アミルはレナが攻撃を受けた時には意識を失っていた。


「そこまで❗」


弦十郎が終了の合図する。


「二人ともまだまだね。これからは私が鍛えてあげるから安心してね?」


レナとアミルから返事は返ってくることはなかった。


倒れている二人を見て弦十郎がルナに言う。


「さすがにやりすぎじゃないか?」


「何を言っているのですか?まだ優しい方ですよ?」


ニコリと微笑んで答えるルナ。その笑顔が怖かったのは言うまでもない。


「ですが、さすがですね・・・。弦十郎様が手塩にかけて育てただけのことはあります。」


弦十郎は、ルナの服が少し斬れていることに気付いていた。


「儂が育てたんじゃからな。だが、レナがお前に触れていたこと事態驚いているよ。」


「そうでしょうね、あちらに居たときなら私に触れるどころか最初の時点で意識を失っていたでしょうから。こちらに来て成長したということです。」


「そうじゃな、嬉しい限りじゃ❗久々に儂も全力がだせそうじゃよ❗」


「楽しみですね、弦十郎様❗」


「ほんとにな、ルナ❗」


良い雰囲気を出して話している二人にクラウドが割って入る。


「良い雰囲気の所悪いが二人を家に運びたいから手伝え、弦十郎。」


「そうじゃな、お互いの孫を運ぶとするかのぉ?」


「全く、二人とも変わらんな。」


「お前も昔と変わらんよ、クラウド。」


「そうですよ、クラウド。私達は昔のままです❗」


孫を運びながら昔を思い出したのか懐かしむ祖父母達。その表情は優しく穏やかな顔をして自分達の孫を見ていた。



一方、サラとラースはと言うと・・・。


魔族の領域に来たサラは、ラースとの模擬戦やラースの知人との模擬戦に精を出していた。


ラースとは一対一で模擬戦を行い、ラースの知人とは一対多数での模擬戦を行っていた。


ラースとの勝敗は五分であるが、それ以外の魔族には連戦連勝していた。


そして、ラガス帝国ではネフィル皇国第二皇女であるステラによる訓練が行われようとしていた。


「えっ?私の近況はこれだけなの?おかしくない?」


何か聞こえたような気がするが気にしないでおく・・・。


「ちょっ、ちょっと待ちなさいよ❗もっと私の事を書きなさいよ❗レナちゃん達ばっかりズルくない?」


と、まぁそんなわけでラガス帝国でステラによる訓練が始まろうとしていた。だが、ステラは騎士団の訓練内容に驚くことになることはまだ知らない・・・。



「私の言い分を聞いてよぉぉぉぉ❗」


何処かでサラの叫びが聞こえたような・・・。

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