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元魔王との戦い

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リーフの合図でレナとクラウドの戦いが始まった。


「では、始めてください❗」


開始の合図と共にまずレナが動いた。


「ハァァァァ❗」


レナはクラウドに右薙ぎを放つ。しかし、クラウドはレナの攻撃を易々と受け止める。クラウドの武器はアミルと同じ双剣である。クラウドは、右手に持った剣で受け止め左手の剣でレナにカウンターを放つ。


「甘いわぁぁぁ❗」


レナはクラウドのカウンターをギリギリで回避した。と、同時に後方へ飛び退く。しかし、今度はクラウドが仕掛ける。


「今度はこちらから行くぞ❗」


クラウドの双剣がレナを襲う。クラウドは双剣を駆使しての連続攻撃を繰り出す。レナは回避しながら時には刀で捌いていく。


「この程度なの?」


「言うではないか、まだまだこれからだ❗」


二人は一旦距離をとり、お互いの出方を待つた。


「確かに弦十郎の太刀筋に似ているな?だが、何か違う。」


「当たり前よ?私がこっちに来てから身体に覚えさせてきたもの。」


「そう言うことか、まだ全力ではないだろう?」


「貴方こそ全力ではないでしょ?」


「確かにな❗」


二人の会話を聞いていたリーフがアミルに尋ねた。


「アミルさん、貴女のお友達は何者なの?お祖父様とあそこまで戦える人間はいませんよ?仮にも元魔王なのに・・・。」


「あれがレナさんですよ、お母様。レナさんは間違いなく人間です。私と互角に戦えるのですからお祖父様とも互角のはずです。」


「あの強さで勇者ではないのが信じられませんね・・・。」


アミルとリーフの会話が終った時、レナとクラウドが同時に動く。


「結城流抜刀術奥義『雷切』❗」


「魔王流双剣術奥義『魔王双破陣(まおうそうはじん)』❗」


刀と双剣が重なり合う。クラウドの放った奥義は、相手の攻撃を瞬時に読み取り防御し、尚且つ隙をつき攻撃を仕掛ける攻防一体の奥義である。しかし、レナの奥義に隙はなくクラウドは防御しか出来ないでいた。


レナはこうげきが終わるとクラウドの奥義を警戒して離れる。クラウドはレナの奥義が終わる瞬間を狙っていたため、レナの行動を称賛した。


「お主の攻撃が終わる瞬間を狙っておったのだが・・・。」


「そのぐらい分かるわよ?その奥義、隙があれば攻撃してくると思っていたから。」


「そこまで見破るとは・・・。確かに弦十郎の孫じゃな❗あやつと同じ事を言いよる。」


「やっと認めてくれたのね。じゃぁ、これで終わりにする?」


レナの言葉にクラウドは叫ぶ。


「ぬかせ❗こんな面白い戦いを途中で終わらせられるか❗」


「でしょうね・・・。いいわ、最後まで付き合ってあげる❗」


そう言うとレナは動いた。クラウドもレナの行動に反応して構える。


そして、幾度となく切り結んだ二人は互いの実力を認める。


「さすがは元魔王ね?強いなんてもんじゃないわよ?」


「お主とて人間にしては強すぎる。だが、最後に勝つのは儂じゃ❗」


「それはどうかしら?まだ、私には奥の手が残っているわよ?」


「負け惜しみか?お主の実力は既に見切ったわ❗」


「そう?なら見せてあげるわ❗」


レナの言葉にアミルは考えた。


(レナさんの奥の手?私の知らない何かがレナさんにはある?たぶん、誰も見たことがない・・・。)


レナはアイテムボックスからもう一本の刀を取りだし腰に装備した。そして、刀を抜き放つ。抜き放たれた刀は淡く光輝き見る者を惹き付ける。


「準備は出来たわよ。次で終わりにしましょう❗」


「手数で負けているから武器を増やしたか?そんなことで儂に勝てると思うなよ?」


「勝てるかはやってみないと判らないわよ?」


「そうだな、答えはすぐに出る❗」


言い終わるとクラウドが動いた。


「魔王流双剣術奥義『魔王双煉斬(まおうそうれんざん)』❗」


クラウドは奥義を放つ。しかし、レナはその場から動く気配がない。クラウドの攻撃がレナに当たると思われた瞬間、クラウドの攻撃が止まった。


「バカな❗」


よく見てみるとクラウドの双剣は折れていた。それだけではなくクラウドの身体には無数の切り傷が出来ていた。レナはクラウドに攻撃をしていたのである。


「何をした?」


「攻撃をしただけよ?」


「全く見えなかったぞ?」


「そうね。たぶん、ここにいる誰もが見えていないと思うわよ?」


クラウドはアミルとリーフを見た。アミルとリーフは首を振るだけだった。


「その術の名前はなんだ?」


「まだないわよ?」


「なぜだ?それだけの術なのに名がないのか?弦十郎の術であろう?」


「違うわ。私の考えた私だけの術よ❗」


「そう言うことか・・・。いずれはつけるのであろう?」


「そうね、でもまだ未完成だから名をつけないわよ?」


「そうか、完成したらまた戦いたいものだ。それはそうと、戦いは儂の負けじゃな❗」


「それは違うわよ?」


「儂は武器を壊されたんだぞ?」


「私の身体を見てから言ってくれるかしら?」


レナの足は震えていた。そして、刀が手から落ちた。


「アミル、後をお願い・・・してもいいかな?もぅ、意識が保て・・・。」


ドサッ❗


レナは意識を失い倒れた。


「レナさん❗❗」


アミルは倒れたレナに駆け寄り抱き上げ家に入っていく。


「あそこまで身体に負担がかかる術を使うとは・・・。」


「お祖父様、この勝負は引き分けですわね?」


「そうだな。」


こうして、レナとクラウドの勝負は終わりを向かえた。



一方、ラガス帝国ではサラが書類の山に埋もれていた。


「なんで急に書類がこんなにも増えたのよ❗」


「今までは、レナさんとアミルさんがやられていた書類です。」


「なんでレナちゃんとアミルさんの書類が私の所にあるのよ?」


「それは・・・。」


「レナおじいちゃんのせいね?」


サラは部下の言葉を先読みし言った。


「はい・・・。弦十郎様曰く、『儂はレナから訓練を頼まれただけじゃ❗こんな紙切れのことなんぞ知らん❗サラちゃんに任せた❗』とのことです。」


「・・・。」


部下は、一礼をして足早にサラの部屋を出ていった。


「これじゃぁ、何時まで経ってもレナちゃんを追いかけれないじゃないのよぉぉぉぉ❗」


ラガス帝国にサラの叫びが木霊した・・・。


ちなみに、この時弦十郎は騎士団を連れ魔物退治をしていたのであった・・・。

レナの最終奥義の名前はまだありません。たぶんそんなに登場しないとおもうので次回使ったときに名付けようと思います。間違っても思い浮かばないからではありません。



次回は、二十六日六時の更新予定です。

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