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レナ、ゴブリン討伐に出掛ける?

第四話です。


ご意見、ご感想、評価などお待ちしています。

街を出で二時間ほど歩いたレナとギル。お目当ての森が目の前に見えてきた。


(あそこにゴブリンがいるのね?王女曰く、魔族の手下みたいだけど・・・。本当にそうなのかしら?まぁ、私は勇者じゃないんだから気にしてもしょうがないわね。私は、生きていくために稼がないといけないわけだし。)


レナが、一人考え事をしているといつの間にかギルが隣に立っていた。


「レナ、もうすぐ森に着くぜ。」


「見ればわかるわよ?そんなことを言いに来たの?」


レナは、相変わらずの態度でギルに接していた。


「それだけじゃねぇよ。心ここにあらずみたいだったから声を掛けただけだ。」


「そぅ、心配してくれてありがとう。私は、大丈夫だから。」


「ならいいんだがな。」


ギルは、まだ何か言いたそうにしていたが何も言わずに引き下がった。

そんな話をしているうちに森の入口に着いた。


「さて、入るわよ❗」


森に入っていくレナ。慌てて声を掛けるギル。


「待てよ、準備もしないで森に入るつもりか?」


レナは、足を止めて振り向く。


「準備?何を準備するの?私は、これがあるから問題ないわよ?」


と、左手を刀に添え言う。


「アイテムボックスの中身の確認とかするだろ?」


ギルの言葉に首を傾げてレナは聞き返す。


「アイテムボックス?そんなもの持ってないわよ?」


「なっ❗持たずに討伐依頼を受けたのか?死ぬぞ?」


「その時は、その時よ。死ぬのは、私に力が無かったからなんだから。」


と、言い終わるとレナは森へと歩き出した。

ギルは、レナの後をすぐさま追い森に入っていく。


森に入って少し歩くとお目当てのゴブリンが姿を現す。


「レナ、あれがゴブリンだ。」


レナとギルの前に、二匹のゴブリンが居る。こちらに気付いているようで、いつ襲うかを考えているみたいである。


「あれがゴブリンなのね。あまりにも醜いわね。」


レナの言葉が判ったのか一匹のゴブリンがレナに襲いかかってくる。


「ギギャァァァァァ❗」


棍棒みたいなのを振り上げ、レナに向かってくる。

レナはまだ動かない。それを見たギルが叫びながら手を出そうと走り出す。


「レナァァァァァ❗」


だが、間に合うわけがない。距離が離れすぎていた。


「うるさいわね。黙って見てなさいよ❗」


レナは、一瞬でゴブリンとの間合いを詰め叫ぶ。


「ハァァァァァァ❗」


ゴブリンを通りすぎてレナは止まる。


カチーーン


刀が鞘に納まる音が響く。その瞬間、ゴブリンの体が上下でわかれ崩れ落ちた。悲鳴すらあげれず絶命した。


(これぐらいの相手なら技を使うまでもないわね。思ったより弱いわね?異世界の基準がわからないから後でティルにでも聞いてみようかな?)


レナは、考え事をしながらでももう一匹への注意は怠らない。


(でも、新しい技の実験にはもってこいの相手ね。色々試したいこともあるしちょうどいいわね。)


直後、レナの姿が消えた。


「結城流体術『縮地』❗」


結城流には、抜刀術の他に体術がある。投げ技や寝技などがある。縮地は、移動の技で最初の一歩から最高速になる。


「結城流抜刀術『二閃(つがい)❗」


レナが、放った技は最初に居合いで斬りつけた後袈裟斬りを放つ技である。ただ、刀の速度が尋常ではない。一般人がレナの技を見れば一撃に見えたであろう。たとえ、手練れが見たとしても二撃目はゴブリンの死体を見てからの確認になるだろう。

それほどまでに、レナの技は速いのである。


ぐぎゃぁぁぁぁぁ❗


ゴブリンの断末魔が響き渡る。ギルは、ゴブリンの断末魔で我に返りレナに近づいていく。


「レナ、何をした?」


「何って?ゴブリンを倒したんだけど?」


ギルの言っている意味がわからないレナ。ギルは、レナの技がほとんど見えていなかったのである。


「どうやって倒したんだ?俺にはほとんど見えなかった。」


「そうなの?私の、技・・・いえ、術よ。ちなみに、私のおじいちゃんなら簡単に防ぐわよ?」


「レナの術なのか?なら納得だ。しかし、こうもあっさりゴブリンを倒すとはな?」


「普通は違うの?」


レナの問いに答えるギル。


「新人なら一人ではなくパーティを組んで討伐するんだよ。」


「そうなんだ。まぁ、私には関係ないわね。さて、残りを狩りに行くわよ❗」


レナは、歩き出した。慌てて追いかけるギル。なぜかギルが、レナの従者に見えてくるのは気のせいであろう。


残りの三匹は、多少見つけるのに時間がかかったが何の問題もなく討伐された。


依頼を達成したレナは、街に戻ることにした。



街に戻ったレナは、そのままギルドに向かい報告を済ませた。


「お疲れ様です、レナさん。こちらが報酬になります。」


レナは、ティルに報酬の銀貨一枚を受けとり袋にしまう。


「まだ、依頼を受けますか?」


「今日はやめておくわ。それじゃぁ、また明日ね❗」


レナは、断りをいれギルドを出ていく。レナを眺めていたギルにティルが話しかける。


「ギルさん、レナさんはどうでしたか?」


「只者じゃねぇな。腕は十分だ。だが、協調性にかけるな。」


「そうですか、わかりました。一応ギルドマスターに話しておきますね?」


「頼む❗」


そういうとギルもギルドを後にした。

レナは、知らない。翌日に面倒事に巻き込まれることを・・・。



そして、翌日・・・。








いかがでしたでしょうか?

戦闘シーンは大丈夫だったでしょうか?不安で仕方ありません。

さて、次回は面倒事に巻き込まれす。どんな面倒事になるかはわかりませんが頑張って書いていきます。


次回更新は十一日の六時の予定です。

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