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サラの死闘

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サラは、レナとアミルに見送られながら戦いの場に向かう。魔族も同じようにサラの前に現れる。


「まずは、自己紹介からしない?」


「いいだろう。先に名乗らせてもらう。俺の名はラースだ。」


「ラースね。私は、サラよ❗」


「確かネフィル皇国に同じ名前の皇女がいたはずだが?」


「知ってるんだ?まぁ、今は皇女じゃないんだけどね。」


「そうか。では、ただのサラでいいのか?」


「いいよ❗私は、冒険者のサラだよ❗」


「わかった。お互いに名乗ったから始めるとするか?」


「そうだね、始めよう❗」


お互いの自己紹介も終わり、構えをする二人。サラは、左手を鞘を持ち、右手は柄に置いている。対してラースは、大剣を右肩に担いでいる。そして、次の言葉が戦いの合図となる


「「いざ、尋常に勝負❗」」


掛け声と同時に動いたのはサラである。一直線に魔族に向かい距離を縮めた。そして居合いを放とうとした瞬間、ラースの大剣がサラの頭上に振り下ろされる。


「やばっ❗」


咄嗟に反応し避けたサラにラースが言う。


「ほぉ、今のを避けるか?今ので大概は終わるのだがな。」


「完全に避けきれてないよ?」


そう言ったサラをラースは見つめる。


「確かに完全には避けきれていないな。」


ラースの大剣の風圧によりサラの服は斬られ肌からは血がうっすらと流れていた。


「ビックリだよ❗そんな大きな剣であれだけのスピードが出せるなんて❗」


「こんなんで驚いては困るな。まだまだこれからだぞ?」


「そうだね。始まったばかりだもんね❗」


今度はラースがサラには仕掛ける。大剣を右肩に担いだ状態であるにも関わらず有り得ないスピードでサラとの間合いを詰める。ラースは大剣で袈裟斬りを放つ。しかし、サラはラースの攻撃を避けその直後に居合いを放つ。


「ちぃぃぃ❗」


叫びながらサラの居合いを避けようと後方に飛び退く。


「へぇ、今のを避けるんだ?大剣を扱ってるのに動きが速すぎない?」


「避けきれてはいないぞ?俺の腹をよく見てみろ❗」


ラースのお腹には傷がつき血がうっすらと流れていた。


「お互いに一撃当たったね?」


「あぁ、久々に本気で戦える強い奴に会えた❗」


「私もだよ❗レナちゃんとアミルさん以外で初めてだよ❗」


「お喋りはここまでだ、行くぞ❗」


「いつでもどうぞ❗」


両者とも動く気配が全くない。先に動けば一撃で終わることを先程の攻撃でお互いにわかっていたからである。


(先に動けば殺られる。でも、動かないと勝てない。レナちゃんなら力で押しきるだろうしアミルさんなら手数で圧倒出来るんだけど・・・。私の場合はスピードだけだからなぁ。ラースは、パワーがありすぎるしスピードもある。どうしたら勝てるんだろう?)


そんなことを考えながらラースを見つめていたサラ。ラースもサラを見据えながら考えていた。


(速さは俺より遥かに上。力だけならなんとかなるだろうが受け流されるのが眼に見えている。負ける気はしないが勝てる気もしない。)


それからどれだけの時間が過ぎたのか、ふいにその瞬間が訪れる。サラが沈黙を破り動いたのである。


サラの出した結論は、持ち前のスピードを生かして手数を増やすことだった。


ラースは、サラの動きに対処するため大剣を正眼に構え直した。


サラは、居合いを放つ。しかし、ラースに簡単に受けられてしまう。だが、今回はここで終わらない。続けざまに袈裟斬りから右薙ぎ、そして左切り上げへと繋げた。


ラースは、最初の居合いを受け流したが続けての攻撃に少しずつ対処が遅れていく。対処が遅れれば遅れるほど傷は深くなる。


サラの逆袈裟斬りが終わった瞬間、ラースは攻撃に転じた。


今度はラースによる連続攻撃が始まる。サラの左切り上げで空いた右脇腹を目掛けて斬りかかる。それをなんとか避けるがラースの攻撃は止まらない。


サラは、ラースの攻撃を受けることはせず全て避けることにしていた。だが、ラースと同じで避けるスピードが少しずつではあるが遅れていく。そのため、服は切り裂かれ肌からは血が流れていく。


ラースの攻撃が止まりお互いに距離を取る。お互いにの眼はまだ死んでいない、むしろ輝いていた。互いを強者と認め戦えることに喜びを感じていたのである。


「ねぇ、提案があるんだけど?」


「なんだ?」


「次で終わりにしない?」


「そうだな、お互いに体力も限界に近いしな。」


「じゃぁ、お互い最高の術でやろう❗」


「わかった。今持てる最高の術で相手をしよう❗」


お互いに構え直しその時を待った。


そして、二人同時に動いた。


「神城流抜刀術奥義『神威(カムイ)』❗」


「魔王流大剣術奥義『魔王連獄殺(まおうれんごくさつ)』❗」


サラとラースの刀と大剣が音を立てて重なりあう。

ラースの使った奥義は、相手の攻撃を弾きつつダメージを与えていく奥義である。しかし、今回はサラの奥義と相性が悪くダメージを受けていた。サラもラースの奥義により刀を握る握力が低下していた。


キィィィィィン❗


ズサッ、ズサッ❗


お互いの武器が空を舞い、地面に突き刺さる。


「ここまでのようだな?」


「そうだね、初めてだよ。私の奥義をここまで防ぐなんて❗」


「俺も初めてだ。魔王様より教えて頂いた奥義を受け止められるとは思わなかったぞ❗」


「今度は違う形で戦えたらいいね?」


「そうだな、案外近いかも知れんぞ?」


「その時を楽しみにしてるよ❗」


「あぁ。では、俺は帰るぞ。またな❗」


そう言ったラースは姿を消した。


「私もレナちゃんとアミルさんの所に戻ろ❗」


サラは、レナとアミルの元に歩き出した。


「お疲れ、サラちゃん❗」


「お疲れ様です❗」


「ただいま、やっぱり勝てなかったよ。」


「しょうがないよ。相手が強いんだから❗」


「負けなかっただけ良しとしましょう?」


「うん、そうだね❗でも、まだ強くならないといけないよ❗」


「再戦の約束でもしたの?」


「したよ❗だから、強くなりたいの❗」


「そうですか。楽しそうですね、サラさん?」


「強い人と戦うのは楽しいよ❗それより次はレナちゃんだね?」


レナは、魔族の男を睨み付ける。


「そうね、そろそろ行くわ❗」


「頑張ってね❗」


「何をしてくるかわかりませんのでお気を付けて❗」


「ありがとう❗」


レナは、二人に見送られながら魔族が待つ場所へと歩いていった・・・。

今回はサラの戦いでした。なんかいきなり強敵が増えた気もしますが・・・。


次回は、十五日六時の更新予定です。

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