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クリスの違和感

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レナとサラの準備が終わると同時に扉から声がした。


「レナさん、サラさん、おはようございます。準備は出来てますか?」


言い終わると、扉が開きクリスとローゼが入ってきた。


「準備なら出来てるわよ?」


「私も❗」


二人が答えるとクリスは少し驚いた表情をしたが、すぐに戻った。


「では、行きましょうか。今日からは国境の街辺りまで行きそこで野宿しながら冒険者を捕まえます。」


「具体的にはどのように捕まえるのかしら?」


「やっぱり戦ってから捕まえるの?」


レナとサラは、クリスに聞いた。


「いえ、基本的には話し合いで解決するつもりですが場合によっては実力行使を行います。」


クリスの言葉に頷く二人。


「では。参りましょう。」


ローゼが言うと三人は歩き出した。


城を出て少し歩いていると魔物が襲ってきた。


「私が、倒します。」


クリスが剣を構えて駆け出した。


「はぁぁぁぁぁ❗❗」


クリスの一撃で魔物数体が切り伏せられた。


(刀ではなく剣を使うのね。奪われたのかしら?でも、私が教えたことは武器が変わってもしっかり身体は覚えてるみたいだから安心したけど・・・。)


そんなことを考えていたらサラが話しかけてきた。


「レナちゃんの動きにそっくりだね?」


「そりゃそうよ、私の弟子だもん❗」


「えぇぇぇぇぇ❗❗レナちゃん、弟子とったの?」


サラが、驚きの声をあげるとクリスとローゼがこちらを見た。


「サラちゃん、声が大きいよ❗」


「ごめん、ビックリしたから❗」


「私が、弟子をとるなんておかしいと思うわよね?」


「そんな事ないよ?私も弟子が欲しいなぁ。」


「ローゼに交渉してみたら?何気に才能ありそうよ?」


「ローゼちゃんかぁ。それは、そうかも知れないけど・・・。」


「何か不満でもあるの?」


「・・・。この話はまた今度にしない?」


「別にいいけど?」


突然、話をやめたサラは心の中で思った。


(ローゼちゃんに教えたら、レナちゃんと一緒に旅が出来なくなるんだよねぇ。レナちゃんはわかってて言ったのかな?ううん、わかってないから言ったんだよね。昔からこういうことには鈍感だから・・・。それにしても、クリスちゃんの動きに違和感があるんだよねぇ。レナちゃん、気付いてるかな?)


そう、クリスの動きには違和感があった。それは、動きに対して若干の遅れがあるからである。ごく僅かな動きのズレを見抜いたサラはレナに聞いてみた。


「レナちゃん、気付いてる?」


「クリスの動きのズレのことだよね?」


「やっぱり気付いてたんだ。」


「当たり前じゃない❗これでも一応は師匠よ?」


「クリスちゃんの動きをどう見てる?」


「そうね・・・。身体と心が合ってない感じがするわね?」


「私もそう思うよ。たぶん、洗脳が解けかけているのかそれとも洗脳が完璧じゃなかったのかだね?」


「たぶん、後者ね。」


「理由はなに?」


「そんな優しい修業をした覚えがないからよ❗」


レナの言葉にサラは驚いた。


「まさか・・・。お祖父ちゃんと同じことをしたの?」


「さすがにそこまではしてないわよ?私だって鬼じゃないんだから❗」


「そっ、そうだよね。そこまではしてないよね?」


「でも、似たようなことはしたかな?」


サラは、溜め息をつきながらある意味尊敬の眼差しをクリスに向けるのだった。


クリスは、魔物との戦闘が終わり三人の所に戻ってきた。


「今度、魔物が出たら貴女達に倒してもらいます。」


と、言い歩き始めた。レナとサラ、ローゼはクリスを追って歩き出した。


その後、魔物との戦闘でレナとサラの戦いを見たクリスは、自分の心の中にある何かを感じていた。


(何かしら?このモヤモヤした感覚は?あの二人・・・。ううん、レナさんを見ていると何か懐かしいような感じがします。前に、何処かで会っているような・・・。今は、忘れましょう。それにしても、二人とも強いですね。私と同じくらいですかね?)


二人の強さを実感したクリスではあるが、実際レナとサラは全力ではなかった。わざと手加減していたのである。そんな事を知らないクリスは二人に言う。


「強いとは思ってましたが・・・。ここまでとは思っていませんでした。」


「当たり前よ❗私達はまだ・・・モゴモゴ。」


レナが最後まで言う前にサラがレナの口を手で押さえた。


(レナちゃん、今何を言おうとしたの?全力じゃないって言おうとしたでしょ?誤解してくれてるんだからこのままの方がよくない?)


サラの言わんとしたことをようやく理解したレナは頷いた。


「何かありましたか?それに、最後はなんといったのでしょうか?」


「何でもないわよ。それより、ここで夜営するのかしら?」


レナは話題を変えローゼを見た。


「そうですね、この辺りなら問題ないと思います。」


ローゼの言葉を聞きクリスも頷く。


「そうですね、この辺りで夜営しましょう。食事は保存食でいいならありますがどうしますか?」


「私達の方は気にしないで?自分で作るから❗」


「レナちゃんの作る料理は美味しいんだよ❗」


サラの言葉にローゼがくいついてきた。


「そうなのですか?私も食べてみたいです❗」


「別にいいわよ?貴女はどうするの?一緒に食べる?」


レナはクリスに聞くが、クリスは首を横に振る。


「私は、遠慮させていただきます。」


「そう?ならいいけど・・・。」


「それよりも明日からは貴女達の訓練もしますので忘れないでください。では、また明日。」


そう言い残し立ち去るクリス。少し寂しげな表情で立ち去るクリスを見守るレナ。


(なんとしてもクリスを戻して見せるわ❗そして、私の弟子にこんなことをしたあの男を許さない❗)


強い想いを心に秘め、食事の準備を始めるレナであった。


レナの食事を食べたローゼは、あまりの美味しさに城に仕えないかと持ちかけてきたのは言うまでもない。


そして、翌日・・・。


クリスのレナとサラな対する訓練が始まった・・・。


「私達に、クリスちゃんの指導がいるのかなぁ?」


「それを言ったらおしまいだよ、サラちゃん?」

クリスの実力は、若干上がっている程度ですね。ですので、レナとサラには逆立ちしても勝てません。次回辺りでもしかしたらクリスの洗脳が解けるかもしれませんがあくまで予定です。



次回は、八日六時の更新予定です。

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