ラガス帝国到着
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レナとサラは、朝早くに旅の準備を整え次の国を目指しフィール王国を後にした。次に目指す国は・・・、ラガス帝国。フィール王国、ネフィル皇国に次いで三ヵ国目になる。ラガス帝国は、フィール王国、ネフィル皇国と違い帝王の独裁政治を行っている。故に、帝都は貧富の差が他の二国より激しく王族、貴族以外は奴隷扱いである。そんな状態にも関わらず、反乱が起きないのは帝王が抱えている騎士団があまりにも強く勝てないためである。
「ここまでが、私の知っているラガス帝国の話だよ、レナちゃん。」
「私が聞いた話とあまり大差ないわね?」
「そうだね。帝国に行くのは、それなりの実力を持った冒険者か商人ぐらいだから。」
「でしょうね。フィール王国やネフィル皇国は、人間同士の戦争をしたいと思ってはいないみたいだけど。ラガス帝国は、わかんないわね?」
「どうかな?今は魔族の事もあるし、案外魔族に支配されてたりして?」
「サラちゃん、お願いだから変なこと言わないで?」
「変なことかな?でも、反乱が起きないのは騎士団が強いだけじゃないと思うんだけどなぁ?」
レナは、サラの意味ありげな言葉を無視して本日の夕食を作り始めた。
「レナちゃん、今日の夕飯は何?」
「和風ドレッシングのサラダとスープ、メインはサラちゃんが狩ってきてくれたお肉を焼くわ❗」
「やったぁぁぁぁ❗レナちゃんが作る料理は美味しいから❗」
「サラちゃんも作れるようにならないといけないんじゃない?」
「なんで?レナちゃんが居るから覚える必要なんてないよ?」
「もしかして、ずっと私についてくるつもりなの?」
「もちろん❗レナちゃんと居るといろんな意味で楽しいもん❗」
「そんな顔されたら何も言えないじゃない❗」
「えへへ❗」
サラの笑顔を見たレナは、そんなことを言うのだった。
夕食を作り終わり、二人で食べ始め一日が終わる。明日にはフィール王国とラガス帝国の国境の街に着く予定である。
翌日、荷物をまとめたレナとサラは国境の街を目指し歩みを進めた。
昼前に国境の街に辿り着いた二人は、まず宿を探した。
宿を見つけ宿泊することを告げると宿の主人は話し出した。
「あんたら、これから帝国に行くのか?」
「えぇ、そのつもりよ?」
「やめておいた方がいい。今、帝国はヤバイらしい。」
「おじさん、帝国がヤバイのは前からじゃないの?」
サラは、宿の主人に聞いた。
「前以上にヤバイらしい。なんでもフィール王国に戦争を仕掛けるつもりらしい。」
宿の主人は小声でレナとサラに話した。
「そうなの?私達には、関係ないんじゃない?」
「そうとも言い切れない。なんでも実力のある冒険者を引き抜き騎士にしていると噂があるんだ。帝国に向かう冒険者はそれなりの実力をもっているからな。」
「たとえ、それが真実でも私達には関係ないわ❗」
「そうだね、何処かに所属することなんか絶対にないもんね❗」
「一応、忠告はしたからな。それでも行くなら止めはしないよ。」
「忠告、ありがとう。取り合えず、部屋の方はお願いするわね?私達は、街を見て回ってくるから。」
宿の主人にそう言い残しレナとサラは街に繰り出した。
この街は、フィール王国とネフィル皇国の国境の街とは違い国境線を境に街が分断されていた。今、二人が居るのはフィール王国側の街である。ラガス帝国側の街に行くには国境線を越える必要があるためフィール王国側で宿を取り、明日にはラガス帝国側の街を通り過ぎるつもりでいた。
二人は、明日以降のために食材や調味料などの補充をし宿に戻る。夕食を食べた後は自由行動にしたのだが、なぜかサラはレナと行動を共にした。
「自由行動にしたのになんで私についてくるの?」
レナは、刀を研ぐために鍛冶屋に行くつもりでいた。
「レナちゃんが何をするのかなと思って❗」
「私は、刀を研ぎに鍛冶屋に行くつもりだよ?」
「じゃぁ、私も行く❗」
「サラちゃん、刀研げるの?」
「うっ、研げない。」
「もぅ、しょうがないなぁ。私がやってあげるよ?」
「ほんと?やったぁぁぁ❗レナちゃん、大好き❗」
「調子いいんだから❗」
「えへへ❗」
結局、二人で鍛冶屋に向かうことになった。
鍛冶屋に着くとレナは交渉して場所を借りた。
レナの砥を見ていた鍛冶屋の主人がレナの勧誘をしたのである。
「嬢ちゃんの腕ならすぐに一人前になれる。どうだ、うちで働かないか?」
「遠慮するわ。これでも私は、冒険者だから。」
「そうか、なら冒険者が嫌になったらいつでも来い❗」
「そうね、考えておくわ。」
刀も研ぎ終わり、お礼を言って鍛冶屋を後にする二人。そのまま何処かに寄ることもなく宿に戻り眠りについた。
翌日、ラガス帝国に向かうため関所らしき建物に向かうレナとサラ。そこで、ギルドカードを見せすんなり国境を越えた。あまりにも簡単に越えれたため疑問に思う二人だったが今は考えないことにした。二人は、そのままラガス帝国側の街を素通りして帝都に向かう街道を歩いていた。
何事もなく旅は進み、今日にも帝都に着く距離まで来た時異変が起こる。レナとサラは、気付いたら魔物の群れに囲まれていた。
「これは、どういうことなの?気配を感じることなくここまで接近されるなんて初めてよ?」
「おかしいよね?魔物が気配を殺せるなんて聞いたことないよ❗」
「何か裏がありそうだよね、サラちゃん?」
「うん。確実に巻き込まれそうだね?」
「サラちゃんもそう思うよね?」
「もちろん❗」
レナとサラは、溜め息をつきながら魔物の群れに視線を向けた。
二人は同時にある事に気が付いた。それは、一ヶ所だけ逃げてくださいと言わんばかりに道が開いていたのである。
「サラちゃん、明らかに罠よね?」
「明らかに罠だね❗」
「どうする?誘いに乗る?」
「なんかムカつくから殲滅しない?」
「このぐらいの数ならサラちゃんと二人なら可能だけど・・・。誘われてるのはムカつくからサラちゃんの案でいこうか❗」
「さすが、レナちゃん❗」
会話はここで終わり、二人はアイコンタクトで行動を開始した。
魔物の群れに突撃した二人は、瞬く間に魔物を殲滅していく。二人が通った後には、魔物の死骸が積み重なり異様な光景になっていたのは言うまでもない。
程なくして、すべての魔物が駆逐された。その時、一つの気配が動くことを感じたサラはすぐに気配のする方に駆け出した。
「サラちゃん、無理はしないでね?」
「もちろん❗」
サラを見送ったるレナは、魔物の死骸を見て思った。
(これの始末はどうしようかしら?まぁ、サラちゃんが戻ってきてから考えればいいかな?それにしても、気配を感じない魔物・・・。使役でもされてたのかしら?)
考えながら待っているとサラが一人の少女を連れて戻ってきた。
「レナちゃん、この子が首謀者だよ❗」
「私達より年下だよね?」
「十四歳だって。若いよねぇ❗」
「私達も充分若いと思うよ?」
「確かにそうだね❗」
「で、貴女の名前は?」
レナが少女に名前を尋ねるとレナの予想を裏切る答えが返ってきた。
「私は、ラガス帝国第一帝女ローゼ・ラガスと申します。」
「はぃ?第一帝女?ちなみに、帝位継承権は?」
「第一位ですがなにか問題でもありますか?」
「私も聞いてビックリしたよ❗第一帝女にして、継承権が一位なんだもん。そんな子が盗賊紛いなことしてるんだもんね?」
「私は、これ以上冒険者をこの国に入れたくないのです。お父様は隣国との戦争をなさろうとしています。それを出来る限り止めたいのです。」
「だからって、こんなことしても意味ないと思うわよ?」
「わかっています❗ですが、何かしていないと落ち着かないのです。周りの国は民が笑って日々を送っているのに・・・。私の国では民の笑顔など生まれてから見たことがありません。」
「私には、どうでもいいことね。それより、さっきの魔物は何?気配がなかったのは何故かしらね?」
「そうですね、貴女方には関係の無い話ですね。先程の魔物は私の指示で動いていました。野生の魔物ではなく作られた魔物です。」
「魔物を作る?そんなことが出来るの?」
サラが驚き聞き返す。
「出来ます。と、言っても最近出来るようになったと言った方が言いかもしれません。」
「サラちゃん、今の話でなんとなくわかったような気がするんだけど・・・。」
「私もだよ、レナちゃん❗」
二人の会話を聞いていたローゼは聞き返した。
「何がわかったのでしょうか?」
「ねぇ、ローゼ。最近、士官に来た人いない?」
「いますよ。半月前ぐらいに来ました。それがどうかしましたか?」
「やっぱり。その辺りぐらいからじゃない、魔物が作れるようになったの。」
「なぜ、わかったんですか?」
盛大な溜め息をつくレナとサラ。
「レナちゃん、また巻き込まれそうだね?」
「そうね、確実に巻き込まれそうだね。」
ローゼは、首を傾げながら二人を見ていた。
「取り合えず、帝都に向かおうか?」
「そうだね、レナちゃん❗ローゼは、どうするの?」
サラは、ローゼに尋ねると一緒に行くことになった。
帝都に着いた三人。レナとサラは、街の様子を見て絶句した・・・。
帝国の姫様は帝女であってるのか不安です。ここからラガス帝国編に突入します。
次回は、五日六時の更新予定です。




