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戦闘の後

プロローグを含め三十話目です。これからも頑張りますのでよろしくお願いします。


ブクマ、評価などしていただけると励みになります。

魔族、魔物との戦闘から三日後、レナはようやく目を覚ました。


(ここは・・・、城の部屋?私は、どうやって戻ってきたのかしら?魔族を倒した後から記憶がない。誰が私をここまで運んでくれたの?)


そう考えていたら、不意に扉が開いた。扉を開けた人物はサラであった。サラは、レナがベットから起き上がっているのを見て涙を流しながらレナに近づいてきた。


「サラちゃん、怪我は大丈夫?」


「うわぁぁぁぁぁん❗レナちゃんが目を覚ましたよぉぉぉぉ❗」


そう言ってサラは、レナに抱きつく。抱きつかれたレナは、痛みで顔を歪ませたがサラを受け止めた。


「心配かけたみたいでごめんね、サラちゃん?」


「ぐすん、いいよ。レナちゃんが目を覚ましてくれたから❗」


「ありがとう❗で、聞きたいんだけどいい?」


ようやく泣き止んだらサラは、レナの聞きたい内容を話し始める。


「誰がレナちゃんをここに運んだかだよね?私も聞いた話だけどいい?」


「それでいいよ。」


「騎士団の人が運んでくれたみたいだよ?私もアミルさんも気を失ってたからわかんないんだけどね。あっ❗私とアミルさんの事を頼んだのはレナちゃんだって聞いたよ。ありがとう❗」


「そう、騎士団の人が 運んでくれたのね。あとでお礼にいかないと。そういえばアミルはどうしたの?」


「アミルさんは、城にいるよ。何でも人間の城に入るのが初めてみたいで色々歩き回ってるよ❗」


「ありがとう、サラちゃん。悪いんだけど、そろそろ離れてくれるかな?まだ、身体中が痛いから。」


「わぁ❗ごめんね。レナちゃんが一番酷い怪我をしてたの忘れてた❗」


「そう、私が一番酷かったのね?それを忘れてたサラちゃんは、また私にお仕置きされたいんだね?」


「されたくないよぉぉぉ❗レナちゃんのお仕置き怖いもん❗」


サラは、レナのお仕置きを思いだしたみたいで身震いした。


「私のことでアミルに言われなかった?」


「うん、言われたよ?起きても飛び付くなって・・・。てへっ❗」


サラは、拳を作り頭にコツンとして笑顔をレナに見せた。しかし、レナの顔は笑っていたが眼は笑っていなかった。


「私の体調が完全に戻ったら覚悟しておいてね?優しくしてあげるから大丈夫だよ、サラちゃん❗」


「イヤァァァァァァ❗」


こうして、レナによるサラへのお仕置きが確定したのである。


サラが呟きながら部屋を出た後、入れ替わりで第一皇子が入ってきた。


「レナ殿、目を覚まされたと聞き伺いました。今、よろしいでしょうか?」


「大丈夫ですよ。ただ、まだベットの上からになりますが・・・。」


「構いません。レナ殿は、酷い怪我をされたのですから。」


第一皇子は、レナの座るベットの近くに椅子を持ってきて座る。

皇子が座るのを確認してからレナは尋ねた。


「今日は、どのようなご用件ですか?」


「畏まった喋り方はしなくて大丈夫ですよ。妹と喋るみたいで結構です。レナ殿に畏まられたら私が困ります。」


「じゃあ、お言葉に甘えて普段通りに話すわね。それで、用件は何かしら?」


「お礼を言いに来ました。この国を、そして妹を救って頂きありがとうございます❗」


「別にお礼を言われるような事はしてないわよ?自分に降りかかる火の粉を払っただけだから。」


「それでもです❗私がお礼をしなければ父に申し訳ないですから。」


「そう、わかったわよ。お礼を受けとるわ。」


「ありがとうございます❗そのお礼なんですが何がいいですか?」


「えっ?お礼は言葉だけでしょ?だから私は受け取ったんだけど・・・。」


レナは、皇子からのお礼を言葉だけと勘違いしていた。皇子は、お礼としてレナの欲しいものを差し出すつもりだった。


「そんなわけにはいきません❗このネフィル皇国を救って頂いた英雄を言葉だけのお礼で済ますわけにはいきません❗レナ殿が納得してもこの国の者が納得しません❗」


凄まじい迫力でいい迫る皇子。それに対してレナは若干引いていた。


「これといって欲しいものはないわね?その気持ちだけじゃダメ?」


「もちろん、ダメです❗」


即答する皇子。レナは、溜め息をついて答える。


「考えておくわ。今はもう少し休ませてくれないかしら?」


レナの言葉に皇子は思いだし頭を下げて謝る。


「申し訳ありません❗レナ殿が体調が良くないことを忘れていました❗」


「ふふっ、ほんと兄妹(きょうだい)ね。似すぎてるわ❗」


何がおかしいのかわからない皇子は首を傾げていた。


「後日改めて聞きに来ますので、それまでに何か考えておいてください。」


「わかったわ。」


「では、失礼します。」


皇子が部屋を出ていったのを見て、レナはベットに横になる。


(何か欲しいものと言われてもね。お金はまだあるし、武器だって紅蓮があるから要らないし・・・。)


レナは、考えている途中で眠りについた。


レナが眠ってから数時間がたった時、レナの部屋の扉が開いた。


「何じゃ、目を覚ましたのではないのか?折角、見舞いに来てやったというのに。」


今度は、アミルが部屋を訪れた。なぜか手にはフルーツの詰め合わせを持っている。

アミルの声で目が覚めたレナは、アミルに話しかけた。


「おはよう、アミル。怪我は大丈夫?」


「我の怪我などすぐに治ったわ❗それよりもレナの方が酷いのであろう?」


「そうね。さっきはサラに飛び付かれたし、少し前は皇子も来ていたしね。中々、疲れがとれないわ❗」


「そうか、なら我はそうそうに出ていこう。」


「うん?大丈夫よ。今少し寝たから。」


「本当か?無理しているのではあるまいな?」


「大丈夫よ。無理はしてないわよ?」


「なら、少し邪魔をするぞ。」


そう言ってアミルは椅子に座る。そして、手に持っていたフルーツ詰め合わせをレナに渡す。


「サラから見舞いに行くならと渡された物じゃ。」


「ありがとう❗嬉しいわ❗」


そう言ってレナはアミルからフルーツ詰め合わせを受け取る。


「あの魔族を倒してくれたこと感謝する。不意討ちとはいえ気を失ってしまったは、我の失態だ。更なる精進をせねばな。」


「お礼を言われることじゃないわよ?私の敵でもあったわけだしね。」


「そう言ってくれると助かる。して、レナは我に何を望む?」


「アミルもなの?望みはないわよ。」


「我もとはどういう意味じゃ?ああ、そうか。この国の皇子も同じ事を言ってきたか。」


「そうよ。私に、望みも欲しいものも今のところは無いわ❗」


「しかしだなぁ。さすがに、何も無しとは・・・。」


レナは、あることを思いだしアミルに告げる。


「じゃぁ、アミルの言葉遣いを変えて?それが私の望みよ❗」


「なっ❗我の言葉遣いを変えろと言うか?」


「えぇ、そうよ。だって、アミルの喋り方に違和感があるもの。」


レナは、ずっと疑問に思っていた。アミルと一年前に会ったときから喋り方に違和感を覚えていたのである。だから、レナはアミルが提示した望みをアミルの喋り方を変えるように言ったのである。


「本当にそんなことで良いのか?もっと他に無いのか?」


「無いわよ?私は、普段の喋り方のアミルと話したいもの❗」


「そうか、では仕方がないのぉ。」


ここまで言ってからアミルは、普段通りに話すことを決めた。


「本当によろしいのですか、レナさん?私の普段通りの話し方はこうですよ?」


「やっぱりね。その話し方の方がアミルには似合っているわ❗」


レナの言葉に顔を赤らめているアミル。喋り方を誉められたのら初めてなのである。


「ありがとうございます❗喋り方を誉められたのは初めてです。」


「そうなの?その喋り方だと位の高い魔族の家系かしら?」


「相変わらず鋭いですね❗そうですね、魔王様の四天王の一つですね。」


レナは、アミルの家柄を聞いて驚いた。


「うそ?アミルってそんなに凄い家系の出なの?」


「凄いかはわかりませんが、四天王の一人が私のお父様です。」


「うわぁぁ❗私、そんな人に軽々しく友達とか言ったんだ。私も言葉遣い変えないといけないわね?」


「いえ、レナさんはそのままで結構ですよ?私は、ありのままのレナさんと友達でいたいですから❗」


「そぅ?なら、今まで通りに話すわね?」


「はい❗」


「で、アミルはいつ魔族の領域に帰るの?あんまりここにはいられないでしょ?」


「そうですね、幸いにも私が魔族だと知っているのはレナさんとサラさんだけですから。レナさんが歩けるようになるぐらいまではいるつもりですよ。」


「そうなの?じゃぁ、歩けるようになったら街に一緒に行かない?」


「いいですわね?でも、ご一緒してもよろしいのですか?」


「大丈夫よ❗どうせだからサラちゃんも誘いましょうか?」


「そうですわね。誘わないと拗ねそうですからね❗」


二人は、笑いながらこの後も話が続いた。


三日後、レナは歩けるようになり体調も八割ほど回復したのである。そして、レナとサラ、アミルで街に出掛けたのである。


前作の話数に追い付きました。まだまだ、これからもレナの旅は続きますのでお付き合い頂ければと思います。


次回は、四月一日の六時の更新予定です。

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