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ラピス王女と厄介事

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「ようやく、見つけましたわよ、レナさん❗」


レナは、ため息をつきながら知らぬ顔でラピス王女に言った。


「どちら様ですか?私は、レナという者ではありませんよ?」


「何を仰ってるんですか?私が貴女を間違えるはずありませんわ❗何よりギルさんも一緒ではありませんか❗」


レナは、ギルを睨みつけた。ギルは、俺のせいか?という顔をしていた。


「はぁ、でその王女様がこんな所まで来て私になんの用かしら?」


わざわざラピス王女が国境の街まで来た理由をレナは尋ねた。


「それは、私が育てた勇者と戦ってもらうためですわ❗」


「イヤよ❗」


「もちろん、タダとは言いません。ちゃんと謝礼を致します。」


レナの拒否の言葉を無視し、話を続けるラピス王女である。


「それに、私も一年前より強くなりましたわ❗ですから、私と勇者と戦って頂きます❗」


「さらっと無視したけど・・・。私は、やらないわよ?」


「なぜですか?あの頃より私は強くなりましたわ❗」


「だって、面倒だもの。」


「わかりました。貴女が首を縦に振るまで私はここから動きませんから❗」


そう宣言したラピス王女は、レナ達のテーブルの椅子に座る。


「あっそ。なら、私は行くわね。あとはよろしくね、ギル?」


そうギルに言うと、レナは立ち上がり店を出ようとした。

店を出ようとしたレナの前に立ちはだかる者が現れる。


「そこを退いてくれるかしら?」


「そうはいかない。ラピス王女殿下の頼みを聞いてもらうまではな❗」


「あら、貴方でしたか。」


ラピス王女は、男を見て言った。男は、ラピス王女に向き臣下の礼をする。


「はい。王女殿下が、護衛も引き連れずにお一人でこの者に会いに行ったと聞きましたので。」


「大丈夫ですわ❗それよりも、レナさんの説得を手伝ってもらえないかしら?」


「わかりました。お助けいたします。」


男は、視線をラピス王女からレナに移す。


「王女殿下の頼みを聞いてもらえないか?」


「イヤよ。私には関係ないもの❗」


「私も、自分が育てた王女殿下と勇者がどこまで力をつけたか見てみたいんだよ。」


「ただ力をみたいなら、私じゃなくてもいいわよね?」


「そうもいかないんだ。王女殿下と勇者は、貴女と戦いたいと言っていて聞かないんだ。」


「私に負けたのがそんなにも悔しいのね?」


レナは、ラピス王女を見る。ラピス王女は、レナの言葉で明らかに不機嫌になった。


「受けてはもらえないか?」


レナは、男の言葉にため息をつきながら答える。


「これ以上付きまとわれるのもイヤだし、その話受けるわ。」


笑顔になってラピス王女が言う。


「本当ですか?」


「ええ。ただし、条件があるわ。もし、条件が聞けないならこの話は無かったことにさせてもらうけどいいかしら?」


と、レナは言いながらラピス王女と男を見た。

レナの言葉にラピス王女と男は頷いた。


「条件は、時間厳守でお願いするわ。もし、一分一秒でも遅れたら私は行くから。たとえ追いかけて来ても無視するから。」


「そんなことでいいんですか?もっと無理難題を言われると思っていましたが・・・。もし、必要以上に追いかけたらどうなるんですか?」


「覚悟をしてもらうわ❗」


「覚悟とはなんだ?」


今度は男が尋ねる。


「そんなの決まってるじゃない、死ぬ覚悟よ❗」


ラピス王女と男は、驚きの表情を浮かべる。なぜなら、男はラピス王女からレナの事を聞いていたからである。


「私の国を敵に回すおつもりですか?」


「別にそんなつもりはないわよ?ただ、私を追ってくるならそれぐらいの覚悟をしてほしいだけよ。でも、本当に追ってきて問答無用で攻撃されたらわからないわよ?」


そう言ってラピス王女と男を脅した。


「わかりました。肝に命じておきます。」


「あとは、一人づつだと時間がかかって面倒だからまとめてでいいわよ?どうせラピス王女と貴方も私と戦いたいんでしょ?」


二人を挑発するレナ。その挑発に簡単にのってしまう二人。


「本気で言っているのか?そんなことをすればお前の命がないぞ?」


「レナさん、私達を舐めていませんか?」


レナは、微笑むだけでなにも答えない。それが勘に触ったのであろう二人は、完全にレナの手のひらで踊らされていることに気付いていない。


「いいでしょう。受けてたちます❗後悔してもしりませんからね?」


「ここまでバカにされて黙っているほどお人好しじゃないんでな❗」


レナは、二人の言葉を聞き思った。


(ラピス王女は、一年経っても相変わらず単純ね。あの男も見た目とは違い単純なのね。さっさと終わらせて早く旅の続きがしたいわ。)


ラピス王女が、唐突に条件を出してきた。


「その条件を受ける代わりに、貴女が負けた時は私の部下(げぼく)になっていただきますから❗」


「なぜ?そちらの都合で押し付けられた戦いよ?私がその条件を受け入れるとでも思っているのかしら?」


「受け入れて頂けないのなら、私の権限で貴女をお尋ね者にすることだって出来るのですよ?」


「別に構わないわよ?どうせ、隣の国に行くんだし。振りかかる火の粉は払うまでよ❗」


レナは、鋭い眼でラピス王女を睨む。レナの眼に尻込みをするラピス王女。


「わかりました。お尋ね者にはしませんが、有事の時には力をお貸しいただくということでお願いできませんか?」


ラピス王女の条件が変わったように聞こえるが、実際はなにも変わってはいなかった。ただ、言い方を変えただけである。


「しょうがないわね、いい加減妥協しないと話が終わらないからそれでいいわ。」


笑顔を浮かべて喜ぶラピス王女。しかし、眼は笑っていなかった。


(単に、言い方を変えただけで内容は変わってないじゃない。ほんと、私利私欲のために動く王女ね。一体何がしたいのかしら?)


ここで、ようやくギルが話に参加してきた。


「審判は俺がやってやるよ。ちゃんと、公正な判断をするから安心してくれ。で、場所と時間はどうする?」


ギルが、場所と時間をレナに向いて聞いてくる。


「そうね、場所はフィール王国側の周りに何もない草原でいいんじゃない?街を出てすぐの場所にしましょ。時間は、太陽が地面から完全に出たときでいいわ。その時間までに、今言った場所に居ることね。太陽が地面から少しでも離れたら、私は旅に出るから。」


「だそうだが、そちらはこれでいいか?」


ラピス王女と男は頷いて返す。


「じゃ、決まったことだし今日は解散だな❗」


ギルが、言うとレナはすぐさま席を立ち出口に向かう。


「逃げないでくださいね、レナさん?」


嫌味を言うラピス王女。それに対してら嫌味で返すレナ。


「遅刻厳禁よ、ラピス王女?一年前みたいにね❗」


レナは、そう言い残して宿に戻っていった。


「明日は覚えていなさいよぉぉぉぉぉ❗」


ラピス王女の叫び声が店で木霊した。



その日は、それ以降何事もなく過ぎ戦いの朝を迎える。

レナは、太陽が昇る前に草原にいた。罠などないか調べるためである。


(一応、罠の類いはないみたいね。これだけ見晴らしがいいから、さすがに伏兵を忍ばすには無理があるだろうし。まぁ、一応警戒はしておくべきね。さて、確認も終わったことだし時間までここで待つとしましょうか。)


そして、太陽が地面から完全に昇りきる前、街の方から来る多数の人影が現れる。


「お待たせしました、レナさん❗」


ラピス王女一行の到着である。ちなみに、ギルも一緒である。


「今回は、間に合ったようね?」


「当たり前です❗何度も同じ過ちを繰り返すわけにはいきませんから❗」


「いい心掛けね。じゃぁ、時間も勿体無いし、早速始めましょうか?」


レナは、そう言うと目線でギルに合図を求めた。ギルは、頷き返し開始の合図を出す。


「それでは、始め❗」


こうして、レナ対ラピス王女一行の戦いの火蓋は切って落とされた。

レナ編の二話目です。相変わらずラピス王女はレナを倒すことだけしか考えていません。


次回は、レナ対ラピス王女一行の戦いのお話です。


次回は、二十三日六時の更新予定です。

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