表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/174

クリスの旅立ち

今回のお話は閑話的なものです。


ブクマ、評価などしていただけると嬉しいです。

再会を約束した場所からクリスは一旦街に戻った。

クリスは、ギリギリまでレナについていくか悩んでいたため旅立つための準備をしていなかったからである。

街に戻ったクリスは、旅に必要な物を準備しギルドに向かった。

受付嬢に挨拶をするクリス。


「すいません、これから私も旅に出ようと思うので挨拶に来ました。」


「えっ?レナさんに続いてクリスさんも旅に出られるんですか?」


「はい❗」


「そうですか、ここのギルドの戦力も落ちてしまいますね。」


受付嬢は、素直な感想を述べた。その言葉を面白く思わない者達が声をあげる。


「おぃ、聞き捨てならねぇな。そこのガキより俺達の方が弱いって言うのかよ?」


「あら?貴方にはそう聞こえたんですか?ならそうなんでしょうね?」


と、受付嬢が冒険者を煽る。冒険者は更に叫んだ。


「そこまで、言うならそこのガキと勝負させろや❗」


「と、騒いでいますがどうしますか?」


受付嬢は、クリスに尋ねる。


「いや、貴女が煽りましたよね?私は、関係無くありませんか?」


「逃げるのかよ?俺様に勝てないから逃げるんだな?あのレナとか言うガキみたいによぉ❗」


冒険者の言葉にクリスはキレた。師匠であるレナをバカにされて大人しくできるクリスではない。


「レナさんが、貴方と戦わなかったのはあまりにも弱すぎるからじゃないんですか?一瞬で終わってしまっては面白くないでしょうから。」


「俺様が弱いだと?この中では俺様が一番実力がある❗」


「世の中には、貴方が足元にも及ばない人が沢山居ますよ?最低でも私は二人知っていますから。」


「そんなのは戯れ言だ❗そこまで言うなら俺様と戦えるよな?」


クリスは、ため息をつきながら答える。


「はぁ、面倒ですけど仕方ありませんね。受付嬢さん、訓練場をお借りしてもいいですか?」


クリスは、受付嬢に許可を求めた。


「大丈夫ですよ。ついでに、私が審判もやりますね❗」


「お願いします。これでいいですか?」


今度は、冒険者に尋ねる。


「ああ、いいぜ。俺様が世の中を教えてやるよ❗」


言葉を返す気力すら失ったクリスである。


(私は、早く旅に出たいのに・・・。なんで変なことに巻き込まれるんだろう?そういえば、レナさんもよく巻き込まれると言っていたなぁ。もしかして、レナさんの巻き込まれる体質が私に移ったのかな?)


そんな事を考えながら訓練場に移動するクリス。

訓練場に着いたクリスは、すぐに中央に向かった。冒険者も慌ててクリスのあとを追う。


「私は、早く旅に出たいのでさっさと始めましょう❗」


「粋がるのも今のうちだ❗後悔させてやるせ❗」


クリスは、受付嬢に目で合図をする。受付嬢もクリスの目線で理解し開始の合図を出す。


「それでは、始めてください❗」


合図と同時に冒険者が動く。


「オラァァァァァ❗」


勢いよく大剣を振り上げクリスに襲いかかる。


ドゴォォォォォォン


冒険者の大剣は、地面を打ち付ける。クリスは、余裕で見極め避けた。幾度となく冒険者がクリスに攻撃を仕掛けるが、すべてかわされる。


「避けて・ばかり・・じゃ・・・勝てない・・・ぞ。」


冒険者は、言葉を詰まらせながら言う。


「力任せに攻撃をしてくるからすぐに息切れをするんですよ?そんなんで、よく今まで生きてこれましたね?」


「ぬかせ❗攻撃出来ない奴に言われたくないぜ❗」


息を整えた冒険者が叫ぶ。


「そうですね、私もそろそろ攻撃しますね?最初に攻撃をする場所は教えてあげますから、ちゃんと防いでくださいね?」


「ふざけるな❗そんなの信じるわけないだろうが❗」


「信じるか信じないかはお任せします。ちなみに、右脇腹を狙いますから❗」


「信じるわけ・・・。」


冒険者が言い終わる前にクリスが動く。


「ハァァァァァァ❗」


一瞬で冒険者の懐にはいり、刀を右脇腹を目掛けて振るう。


キィーーーーン


刀と大剣が重なり響き合う。冒険者は、ギリギリで受け止めた。あと少し遅かったら真っ二つになっていた。


「よく間に合いましたね?」


クリスは、間合いをとり冒険者に言った。冒険者は、クリスの一撃で冷や汗をかいていた。


「でも、次で終わりです❗」


冒険者は、明らかに焦り始めている。クリスの一撃が想像以上に速く鋭かったからである。それでも、冒険者は強気に出る。


「ぬかせ❗終わるのはてめえの方だ❗」


斬りかかる冒険者。クリスは、冷静に見極め術を放つ。


「結城流抜刀術『神風(かみかぜ)』❗」


レナには劣るが、クリスの術もすでに神速の域に達しようとしていた。


カチィィィィン


クリスの刀が鞘に納めた音が響いた。クリスは、冒険者に背を向け歩き出す。


「ビックリさせやがって❗まだ、終わって・・・。」


冒険者は、最後まで言い切るかとが出来なかった。冒険者の衣類が切られ地面に落ちていくからである。

それを見た受付嬢が終了の合図を出す。


「それまで。勝者クリスさん❗(あら、意外と小さいのね・・・。)」


受付嬢の小声を聞いたクリスは思った。


(一体、何が小さいんだろう?)


そしてクリスは沸き上がる歓声を無視して、ギルドの受付に向かう。


クリスが受付に着いたときにはすでに、先程審判をした受付嬢が戻っていた。クリスは、不思議に思ったが何も言わなかった。


「これで、旅に出れますよね?」


「はい、問題ありません❗」


「誰のせいでこうなったんですか?」


「誰のせいでしょうね?おバカな冒険者のせいじゃないですか?」


惚ける受付嬢に、ため息をつきながら答えるクリス。


「もぅいいです。それじゃぁ、行きますね❗」


「良き、旅を❗」


「ありがとうございます❗」


クリスは、振り向きギルドを出る。


ようやく旅立つことが出来たクリス。街を出て空を見上げる。


(レナさんとアミルさんに負けないように強くならないと❗)


心に誓うクリスであった。



一方、アミルはというと・・・。


自分の家に居た・・・。

クリスの旅立ち編でした。次回は、アミル編を予定しています。



次回は二十日の十八時の更新予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ