代表戦、当日
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代表戦当日の朝。
レナは、弦十郎とルナの間で寝ていた。昨日、取り乱したことが原因で弦十郎とルナが話し合い一緒に寝ることになったのである。
そんなこんなで、レナは目を覚ました。
(あれ?部屋が違う・・・。そっか、昨日は代表戦のメンバーが発表されてそのまま城に泊まったんだ。それで、おじいちゃんとおばあちゃんと一緒に寝ることになったんだった。でも、久し振りにぐっすり寝た気がする。何時以来だろう?)
そんなことを思いながらボーッとしていると弦十郎とルナも目を覚ました。
「「レナ、おはよう。」」
弦十郎とルナは同時に言った。
「おじいちゃん、おばあちゃん、おはよう。」
レナも挨拶を返した。
「遂に、今日じゃな。」
「そうですね・・・。二人とも無理はしないでくださいね?」
「わかってるよ、おばあちゃん。無理はしないよ?」
「ちなみに、無茶もダメですからね?」
レナと弦十郎はルナに先に言われてしまい苦笑いをした。そんな二人を見ながらルナは言った。
「生きていればどうにでもなります。絶対に死なないでください。」
二人はルナの言葉に頷いて答えた。
「さて、みんな集まってるかもしれないから行こうか?」
「そうじゃな。」
「そうですね。」
レナと弦十郎、ルナの三人は着替えを済ませ食堂に向かった。
食堂にはすでに全員揃っておりレナ達が一番最後であった。
「レナちゃん、おはよう。」
「おはよう、サラちゃん。身体は大丈夫?」
「今のところは平気だよ。ラースもしっかり支えてくれてるから。」
「そっか。無理はしないでね?ちなみに、無茶もダメだからね?」
「・・・、先に言われた。冗談はさておき、今日が運命の日だよ。この国の未来をお願いします。」
サラは立ち上がり頭を下げた。サラに習いラースも頭を下げた。
「妹であるサラに頭を下げられてはやるしかありませんね?」
ステラは一同を見渡した。
「当たり前じゃのぉ。勝たねばすべて終わりじゃ❗」
「結城、この戦いが終わったら話がある。時間を作ってくれないか?」
和馬はレナに言った。
「うん?別にいいよ?」
「どうしても結城に伝えたいことがあるから・・・。」
「今じゃダメなの?」
「今じゃない、終わってからでいい。」
レナは少し考えてから和馬に言った。
「岩谷くん、それ・・・死亡フラグだよ?」
「なっ❗結城、それを言ったらお仕舞いだから。」
「いや、でも・・・。まぁ、もちろん勝つつもりなんでしょ?」
「当たり前だ❗そのために師匠達に鍛えてもらったんだから。」
「わかった。話を聞く時間作るよ❗」
「ありがとう。」
何やら良い雰囲気の二人である。
二人の会話を聞いていたサラ、アミルはレナを冷やかし始める。
「岩谷くんと良い雰囲気だね、レナちゃん?」
「そうですね、このままゴールインですか?」
「なっ❗何いってるのよ、そんなわけないじゃない❗」
そう言いながらレナの顔は赤くなっていた。
そんな、やり取りを見ていたリョーマが三人に言う。
「もうその辺にしておけ❗これから大事な代表戦があるんだぞ?まぁ、場を和ますぐらいにはなったからいいが・・・。」
「「「ごめんなさい❗」」」
三人は直ぐ様謝った。その瞬間、笑いが出た。それに釣られてレナとサラ、アミルも笑った。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、代表戦が開始される一時間前になった。
「さて、そろそろ行こうか?」
レナの言葉に一同は頷いた。
レナ達が城を出て街に向かうとそこには街の人々が街の門へ続く道に並んでいた。
「みんな・・・。なんで?」
レナは不思議に思い声に出した。
「そんなの当たり前だろ?俺達の未来を託すんだ❗見送りぐらいさせてくれよ❗」
「「「そうだ、そうだ❗」」」
割れんばかりの歓声が街を包んだ。
レナ達はこれから自分達が向かう戦場を改めて認識した。
ここに住む街の人々のために、そして自分自身のために・・・。
ゆっくりとレナ達は門まで歩いた。街の人々の顔を見ながら心に刻むために・・・。
そして、門まで辿り着いたレナは振り返り一言街の人々に向けて笑顔で言った。
「行ってきます❗」
レナの言葉に街の人々も笑顔で答えた。
「「行ってらっしゃい❗」」
レナは振り返りこれから向かう戦場に目を向け歩き出した。
レナ達が着いた時、すでにラピスと勇者五人の姿があった。しかし、それ以外に騎士が数名ラピスの護衛という名目でついてきていた。
「遅かったですわね?」
「時間通りよ?遅刻はしていないわ。」
レナとラピスの会話が始まった。
「確認は必要ですか、レナさん?」
「必要ないわ❗こっちは正々堂々とやるまでよ❗」
「私たちも正々堂々とお相手いたしますわ❗」
二人は笑顔で会話をしていた。ただし、その笑顔が途方もなく怖いのは言うまでもない。
「戦う順番はどうするの?」
「こちらはすでに決まっています。こちらが最初に戦う者を出してから決めて頂いても結構ですよ?」
「気前がいいのね?何か企んでない?」
「何も企んでなどいませんわ。」
「そう、ならこちらの一人目は・・・ギルよ❗」
と、レナが言うとギルは驚いた顔をしながら言う。
「はぁ?俺が一番手?」
「そうよ。頑張ってね?」
「いや、普通は一番最初は勝たなきゃいけないだろ。なのにこの中で一番弱い俺が一番手なんだ?」
ギルの言い分が正しい。だが、レナは違った。
「別に負けても良いわよ?取り敢えず死なないように頑張ってね?」
「なんか俺の扱い酷くないか?」
ギルの言葉を無視してレナはラピスに言った。
「今言った通りこちらの一番手はギルよ。そっちは誰が出てくるの?」
ラピスはニヤリと笑い答えた。
「こちらは勇者、雪菜がお相手いたします。」
ラピスに言われ雪菜は一歩前に出た。
そして、ギルと雪菜を残し全員が距離を取った。
ちなみに、審判は存在しない。各陣営で判断することになっていた。
そして、代表戦の幕はあがった・・・。
代表戦当日のお話でした。次回から代表戦本番の話になります。久々の戦闘シーンに不安がありますが頑張って書きます。
読んで頂きありがとうございます。




