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代表戦メンバー

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代表戦が行われる前日の昼頃・・・。


ようやく和馬と弦十郎、ルナが帰って来た。


和馬達は帰還の報告のため城に来ていた。すでに、レナ達も集まっていた。


「すまん、遅くなった。」


「申し訳ありません。」


「おじいちゃん、おばあちゃん、それに岩谷くんお帰り❗」


レナは笑顔で言った。その笑顔を見た和馬はレナから目線を反らした。


和馬の態度が気になったが取り敢えず遅刻の原因を聞き出すことにした。


「で、おじいちゃん。なんで遅刻したの?なんとか戦争が始まってなかったから良かったものの。ちゃんと説明してくれるんだよね?」


「も、もちろんじゃ・・・。あとは任せたぞ、ルナ。」


「なっ、何故私に振るのですか?弦十郎様が説明なさるのですよね?」


「何を言っておる、ルナが説明するに決まっているだろう?儂が説明下手なのを知っているくせに。」


二人の擦り付けあいが何時までも続きそうだったので、レナが和馬に説明を求めた。


「ねぇ、岩谷くん。なんで遅刻したの?」


急に話を振られた和馬は驚いた。


「あ、あぁ。遅刻の理由は不出来な弟子のせいだな。」


「不出来な弟子?それって岩谷くんの事?」


「あぁ、そうだ。」


「「それはない(です)❗」」


和馬の不出来な弟子発言を弦十郎とルナが声を揃えて否定した。


「て、言ってるけど本当の理由は何?」


さっきまで言い争っていた弦十郎とルナが観念したように口を開いた。


「あまりにも和馬くんの飲み込むスピードが早かったから色々と教えているうちに期日を忘れてしまったんじゃ。」


「レナより若干劣りますがそれでも異例の早さでしたね。」


と、ルナが和馬の吸収速度の感想を言った。


「あまりにも覚えるのが早いから時間を忘れて教えていたと?」


レナの顔から段々笑顔が消えていく。

レナの状態を見ていたサラ達は一歩、二歩とレナから距離をとり始める。


弦十郎とルナは、レナから笑顔が消えていくのを見て心の中で思った。


(ヤバイのぉ・・・。完全にレナが怒っておる。どうにか宥めないと・・・。)


(さすがに怒りますよね?連絡もしないで遅刻してしまったのですから・・・。さて、どうにかしないと戦争の前に私達が死んでしまいます。)


そんなことを考えていた二人だったが、レナの眼から涙が流れるのを見て考えを改めた。


「心配したんだよ?なんの連絡すらないから・・・。おじいちゃん達に限って死んだりしないと分かっていても怖かったんだよ?どれだけ私が心配したかわかる?大切な人がまた居なくなる・・・。そんなこと考えちゃったんだよ?」


泣きながら訴えるレナに弦十郎とルナは言葉が出てこなかった。その代わり、行動で示した。


二人は、レナに近づきそっと抱き締めた。


レナは二人の温もりを感じさらに泣いた。


「うわぁぁぁぁぁん。おじいちゃん、おばあちゃん。」


「すまんかった、レナ。」


「ごめんなさいね、レナ。」


二人は優しくレナの頭を撫でた。


数分後・・・。レナは泣きつかれ寝息をたてていた。余程、精神面で負担があったのだろう。


レナの様子を見たサラは、この場に居る全員に言う。


「えっと、本当は代表戦のメンバーを決めたかったんだけど・・・。レナちゃんがこんな状態だから夕食の時に決めようと思うけどどうかな?」


サラの提案に一同は頷いて答えた。


「じゃぁ、この場は一旦解散ということで。また、夕食時によれしくね?」


サラが言い終わると各々やるべき事をするためにその場を後にした。


レナは弦十郎に抱えられ部屋へと連れていきベッドに寝かされた。


「さすがにレナがあそこまで取り乱すとは思わなかったのぉ。」


「そうですね。今までで一度もありませんでしたからね。」


「この世界に来て余程のことがあったんじゃな。それを今までで隠してここまで来てしまった・・・。気付いてやれなんだのが申し訳なく思う。」


「それは私も同じです。近くに居て気付いてあげられなかった・・・。」


二人はレナの寝顔を見て暗い顔をした。そして、同時に言った。


「「レナは許してくれるじゃろうか(でしょうか)?」」


「許してあげる・・・。」


弦十郎とルナは声がした方を振り返った。そこには目を覚ましたレナが居た。


「レナ、何時から起きておった?」


「ベッドに寝かされた直後。」


「最初っからですか。」


「うん。ごめんなさい、取り乱したりして・・・。みんなにも迷惑かけたよね?」


レナは申し訳なさそうに言った。


「皆、わかってくれておる。」


「そうですよ。皆さんは貴女の仲間でしょ?」


「うん、そうだね。でも、後でちゃんと謝るよ。」


「それがいいじゃろう。レナ、もう少し寝なさい。儂もルナもここに居るから。」


「うん、ありがとう。おやすみなさい。」


レナは再び眠りについた。


「許してくれましたね?」


「そうじゃな。だが、同じ事を繰り返さないようにしないとな。」


「はい。」


二人は眠っているレナの頭を撫でたのだった。



そして、時間が過ぎ・・・夕食の時間。


城の食堂にレナ、サラ、弦十郎、ルナ、アミル、リョーマ、ノルン、ローゼ、ステラ、和馬、ラース、そして何故かギルが居た。


「みんな、さっきは取り乱したりしてごめんなさい。」


レナは全員に頭を下げた。


「大丈夫だよ、レナちゃん。みんな気にしてないから。」


サラが代表して言った。そうするとギルとラース以外が頷いた。


「ありがとう。それで、今から代表戦のメンバーをきめるんだよね?」


「そうですよ、レナさん。」


アミルが答えた。


「今回は俺達魔族やノルンは出られん。」


リョーマがアミルの後を引き継いだ。


「だから、人間のみで構成することになった。」


リョーマのあとをラースが引き継いだ。


「今から発表するね?」


サラが発表しようとした時、レナが待ったをかけた。


「ちょっと待って。なんでギルがここに居るの?」


と、レナはギルの方を見て言った。しかし、サラはレナの言葉を無視してメンバーを発表した。


「代表戦のメンバーは・・・。レナちゃんに弦十郎おじいちゃん、岩谷くんにステラお姉ちゃん、そして、ギルさんの五人だよ❗」


全員がギルの方を見た。ギルはギルで声を出せないまま固まっている。


「ちょっ、なんでギルがメンバーに入ってるの?サラちゃんが出ればいいんじゃないの?」


レナの言葉に一同は頷く。しかし、サラは首を振る。


「今の私じゃ足手まといなんだよ・・・。今の私は実戦からだいぶ離れちゃったし・・・。たまにラースと模擬戦してるけどただ身体を動かす程度にしかしていないんだよ。かといってさすがに、ローゼちゃんを出すわけにもいかないし。だから、ギルさんにお願いしたの。」


「そう・・・なんだ。」


レナはどこか納得していない表情だった。そんなレナに和馬が声をかけた。


「今日、サラさんから俺が代表戦に入ることを聞かされた。結城が部屋に戻った後に・・・。その時にサラさんに模擬戦に誘われた。結果だけ言うけど俺が勝った。これがどういう意味か結城ならわかるよな?」


和馬の言葉にレナはサラを見た。サラは笑顔をレナに見せた。


「レナちゃん、私だって本当は一緒に戦いたいよ?でも、この体は私一人の物じゃないの・・・。」


サラの言葉に全員がサラに注目した。

サラはお腹に手をあて擦っていた。


「サラちゃん、まさか・・・。」


「うん。私のお腹の中に赤ちゃんが居るの。」


サラの発言に全員が度肝を抜かれた。そして、レナと和馬を除く全員が声を揃えて言った。


「「「おめでとう❗」」」


和馬は模擬戦の時に違和感を感じたため直接サラに聞いていた。その時におめでとうと言っていたため今回は言わなかった。


「サラちゃんの子供?本当に?」


「うん。こんな時に言うのはどうかと思ったんだけど・・・。」


レナはサラが言い終わる前にサラを抱き締めた。


「えっ?レナちゃん?」


「おめでとう、サラちゃん❗さすがにビックリしたけど子供の未来のためにこの代表戦勝たないとね❗」


「ありがとう、レナちゃん❗レナちゃんからおめでとうが聞けて・・・私、嬉しいよ❗」


サラは涙を流した。余程、レナからのおめでとうの言葉が嬉しかったのだ。


レナはサラから離れ、代表戦メンバーに声をかけた。


「サラちゃんの子供の未来のために・・・。そしてこの国に住む人達の未来のために・・・。絶対に勝つわよ❗」


「もちろんじゃ❗サラちゃんの子供を抱きたいからのぉ❗」と、弦十郎。


「妹に先を越されるとは・・・。ですが、サラの子供を抱きたいので勝ちにいきます❗」と、ステラ。


「俺、場違いじゃねぇ?まぁ、勝つ気ではいるけど・・・。」と、ギル。


「そうだな、勝たないと俺の未来もない。」と、和馬。


こうして、代表戦のメンバーが決まり決意?をしたのだった。



一方、ラピスは代表戦のメンバーを模擬戦を行い、上位五人を選んだ。もちろん、上位五人は勇者である。



そして、代表戦が行われる当日の朝を迎えた・・・。






代表戦メンバー決定しました。みなさんの予想は合っていたでしょうか?


次回から代表戦が始まります。お楽しみに。


読んで頂きありがとうございます。

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