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ローゼとラピス

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話し合いの場は、ラガス帝国の街とフィール王国軍が陣を敷いたちょうど中間地点。


その場所に机と椅子が置いてある。誰が用意したかはわかっていない。ただ、その場に置いてあった。


そして、両軍のトップである二人。


ローゼとラピスが初めて会った瞬間である。


先手必勝とばかりにローゼが自己紹介を始めた。


「お初にお目にかかります。私がラガス帝国女王、ローゼ・ラガスと申します。そして、隣に控えているのが我が国の宰相であるサラです。サラ、ご挨拶を。」


と、ローゼはサラに自己紹介をするように言った。


「はい、女王陛下。私がラガス帝国の宰相、サラと申します。以後お見知りおきを。」


と、頭を下げ挨拶をした。その後、ステラの番になる。


「私は、ラガス帝国騎士団団長、ステラと申します。私の後ろに控えている者の名は、レナ、アミル、リョーマ、ノルンと言います。今回の護衛として私と共に参加いたします。以後お見知りおきを。」


と、ステラはレナ達を紹介した。レナ達はお辞儀をし、その場をやり過ごす。


「では、今度はこちらの番ですわね。私がフィール王国女王、ラピス・フィールと申します。今日はこのような場に来ていただき感謝しております。良き案が出ることを祈っております。私以外は護衛ですので紹介も簡単なものにいたします。私の護衛を勤めている私が召喚した勇者達です。」


勇者達は、ラピスの紹介を聞いていたが礼をすることはなく、ただレナを睨んでいた。


「これで、お互いの自己紹介も終わりましたし、早速本題に移りましょうか?」


ラピスはいきなり本題の話をするように促した。それに対してローゼは、一瞬サラの顔を見た。サラはサラで小さく頷いた。


「そうですね。今回の議題は戦争のやり方についてで間違いありませんか?」


ローゼは、ラピスに確認をした。ラピスはローゼの確認に対して頷いて答えた。


「そうですわ。私としては無駄に命を散らすことなく終戦をしたいのです。」


「でしたら、戦争ではなく話し合いで解決出来ないのでしょうか?」


と、ローゼは話し合いで決着をつけれないかとラピスに提案した。だが、ラピスは首を降り答えた。


「話し合いで解決出来ないから戦争になったのですよ?お分かりのはずですが?」


ローゼは今一度サラの方を見た。サラは頷き話始めた。


「ここからは私が女王陛下の代わりにお話いたします。戦争を回避できないのは何故でしょうか?我が国には何もやましいことはないのですが?」


ローゼからサラへとバトンが引き継がれた。この時、一瞬ラピスの顔が歪む。しかし、すぐに戻りサラに対して話始める。


「それは、貴女達が魔族と手を結んだからですわ❗」


「それだけでは戦争になるとは思えませんね。我が国が魔族と手を結んだという証拠でもあるのでしょうか?」


「貴女方が魔族と手を結んだという情報があります。それだけで充分です❗」


サラはバレないように溜め息をついた。


「そうですか・・・。では、こちらもラピス女王陛下が魔族と手を結んだという情報があるのですが。これはどういう意味でしょうか?」


と、前にラピスが雇った魔族の事をサラは言っていた。ちなみに、情報源はレナである。


「なっ❗何故、それを・・・。レナさんですね?レナさんから聞いたのですね❗」


ラピスは勢いよく椅子から立ち上がりレナを睨み付ける。しかし、レナは何とも思っていないようでラピスの言葉を無視した。


「何かいいなさい、レナさん❗」


サラはレナの方を見て頷いた。レナは溜め息をつきラピスに言う。


「私は、何も言ってませんよ?私以外の冒険者が流したのではないのですか?ちなみに、私は護衛ですので今後一切口を開きません。護衛対象を守るとき以外ではですが・・・。」


ここまで言うとレナは黙った。レナの態度を見たサラとローゼは少し笑っていた。レナがここまで毛嫌いするのは珍しいからである。


「と、本人が言っていますが?」


「・・・。わかりました、これについては不問にいたします。ですが、戦争をやめるわけではありません❗」


ラピスはあくまで戦争をするつもりでいる。そのための勇者(せんりょく)を整えたのだから。


「では、こちらから案があります。」


と、サラは考えた案を言おうとした。


「その案とは何ですか?」


「代表戦をしましょう。」


「代表戦?」


ラピスは初めて聞く言葉に戸惑った。


「はい、五人対五人でやるものです。」


「それは、五人が同時に戦うのですか?」


「いえ、違います。一対一でやります。先に三勝・・・三回勝てば決着がつきます。引き分けの場合で同じ勝ち数なら勝った者の同士がまた戦います。ただし、勝敗がついた時点で終わりです。いかがでしょうか?」


「人選は自由なのですか?」


「魔物や魔族以外なら・・・。ですが、人間に成り済ました魔族は却下します。あとは、人の形をした人外の者もダメです。完全に人間に限ります。」


サラの発言でラピスは苦い顔をした。何故なら人に化けた魔族を出そうと思っていたのである。そして、人に化けた人外の者も出そうとしていた。


「言い忘れましたが、こちらは人間以外の者を見破れますのであしからず。」


サラの言葉がラピスの最後の考えを打ち砕いた。ちなみに、サラが言った見破る方法は、魔族であればアミルやリョーマが、人外の者であればノルンが見破れる。実際、レナとサラ、弦十郎も可能である。この三人の場合は、感覚で判るだけである。


「この案でどうでしょうか?」


サラはラピスに確認をした。


「勝敗の判定はこちらで決めてもいいですか?」


「そうですね。決めてもいいですが・・・基本的には殺すことは無しの方向でお願いしたいですね。」


「では、こうしましょう。気絶、もしくは戦闘不能となれば終わりです。あと、降参した場合もですね。ですが、あまりに実力の差がない場合は殺してしまうかもしれません。ですので、その時はご容赦願います。」


サラはラピスの言葉を自分が考えていた通りの答えだったため机の下でガッツポーズをした。


「それで構いません。では、今回の戦争は代表戦を採用と言うことでよろしいですか?」


「えぇ、構いません。代表者を決めるために時間が必要です。ですので、一週間後でよろしいですか?」


「はい、大丈夫です。こちらも時間がかかると思いますから。」


「では、一週間後・・・。」


ラピスは立ち上がり自軍の陣へと勇者を連れて引き返していった。この話し合いがサラの手のひらで踊らされていたことにラピスは気付いていなかった。


ラピスが去ったあと、残されたレナ達もまたラガス帝国の街へと戻ろうとした。


「サラちゃん、代表者はもう決まってるの?」


レナはサラに代表者が決まっているか尋ねた。


「ほぼ決まってるよ?」


「そぅ、ならいいよ。」


レナはまだ帰ってこない和馬と弦十郎、ルナの事を考えていた。


(いつ戻ってくるのよ?あと一週間で始まるのに・・・。)



そして、時間が過ぎ代表戦が始まる前日。


ようやく和馬と弦十郎、ルナが戻ってきた。

代表戦に出る人は誰かすぐに分かりますよね?はい、そうです。わかっても言わないでください。ちなみに、大判狂わせはたぶんありません。ですので皆さんが思っているメンバーになると思います・・・たぶん。その場の勢いで書いているのでどうなるかは作者である自分もわかりません(笑)



読んで頂きありがとうございます。

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