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使者との対話

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レナ達が街の広場で国民を説得してから一ヶ月後、遂にラピス率いるフィール王国軍が姿を現した。


「遂に来たわね・・・。」


レナは、街の外に立ってフィール王国軍を見ていた。


「そうですね。まだ、遠いですがかなりの人数が居るようですね?」


アミルは、遥か先に居る軍隊を見ていた。レナは、行軍するときに巻き起こる土煙で確認していた。


「どれだけの人数が来ようと関係ないだろ?」


リョーマが言うとノルンも頷く。


「妾達にかかれば問題なかろう?」


「だと、いいんだけどね・・・。」


レナは、不安を感じていた。何故と言われても答えようがない。単なる勘でしかないからである。


「それにしても・・・。弦十郎様とルナ様は間に合いませんでしたね?」


と、この場には居ない弦十郎、ルナ、和馬の話をした。


「そうね・・・。どうせ、時間を忘れて修行してるんじゃない?まぁ、取り敢えず今は城に戻ろうか。」


「そうですね。今すぐに攻めてくるわけではないと思いますから。」


レナ達は、その場を後にした。



一方、ラピス率いるフィール王国軍は戦争で街に被害が出ては今後に差し支えると街から離れた場所に陣を敷いていた。


今この場にはフィール王国の全戦力が集まっている。


ネフィル皇国の遠征に参加しなかった勇者と騎士団。そして、フィール王国を拠点に活動していた冒険者、フィール王国中から集めた戦える者。


総勢、約五千人。


この規模の進軍はこの世界において一度もなかった。だが、それが今回行われたのには理由があった。


一人の人物によってこの戦争は仕組まれたのである。その人物とは・・・。今はまだ伏せておこう。


場所はかわり、本陣であるテントにラピスと勇者達、そして騎士団長が今後の作戦を話し合っていた。


「女王陛下、一気に全軍で攻め落としましょう❗」


と、騎士団長が進言した。しかし、騎士団長の進言に待ったをかける勇者。


「さすがに、無謀ではないですか?帝国には前回痛い目にあわされてますよ?」


「だからだ❗これだけの戦力で落とせないはずがない❗」


「ですが、ネフィル皇国もラガス帝国に力を貸すと思います。そうなれば戦力差などあってないようなもの。そうなれば、個々の力が強い方が勝利に近づく。この場合、帝国に軍配が上がる可能性が出てきます。」


「だが・・・。」


騎士団長が反論をしようとした矢先、ラピスが遮った。


「このまま無駄に議論しても仕方ありません。もう一度使者を帝国に送ります。その返答次第で決めましょう。」


「「わかりました。」」


騎士団長と勇者達は声を揃えて答えた。


(さて、今回の使者にはなんと伝えましょうか・・・。前回の降伏勧告は不発に終わりましたし、今度は戦争のやり方について話し合いの場を設けるようにしましょうか?話し合いの場が出来れば私が直接行くことも考えないといけませんね。)


こうして、ラピスはラガス帝国に二回目の使者を送ることを決意した。



翌日、フィール王国軍の使者がラガス帝国の城にある謁見の間に姿を現した。


「今回は降伏勧告ではありません。この戦争について勝敗をつけるための話し合いの場を設けたいとラピス女王は言っております。」


使者が話始めた。


「無駄に命を散らさず、戦争を終わらせたいとラピス女王お考えです。よって、その内容を話し合いたいとのことです。」


言い終わるとサラが質問をした。


「それを信じろと言うのですか?あれだけの戦力をここまで連れてきておいて?」


「信じろとはいいません。ですが、信じてください。」


「矛盾してるね?話し合いの場を作ってくれるのは嬉しいけど・・・。はい、わかりましたと返事は出来ないよ?」


「それでも了承していただきたい❗」


必死に訴える使者。それを横目にサラはローゼに尋ねた。


「どうしますか、女王陛下?」


突然話を振られたローゼは驚く。


「えっ?私が決めるのですか?宰相であるサラが決めればいいではないですか?」


と、ローゼはサラに答えた。ローゼは最初っからサラに丸投げしていたのである。


「私が決めていいなら決めますよ?ただし、話し合いの場は無くなります。すでに、全軍準備が出来ていますから、私の一言で今から攻め込みますよ?いいですか?」


使者の顔が真っ青になる。


「さすがに・・・。わかりました、私が決めます。」


「では、使者に返答をお願いします。」


サラが言うとローゼは使者に向かって言った。


「話し合いの場に出ることにします。ですが、いきなり襲われては困りますから護衛に五名連れていきます。そして、話し合いに参加するのは私と宰相であるサラの二人です。ですので、そちらも七名までとしてください。この条件でなら話し合いの場に応じます。」


使者は頭を下げたお礼を言った。


「ありがとうございます。早速戻り伝えます。」


使者は足早に謁見の間を退室し、自軍へと戻っていった。


「ローゼちゃん、ちなみにだけど護衛は誰?」


サラはローゼの言った護衛が誰なのかを尋ねた。


「そんなの決まってます❗レナさんにアミルさん、リョーマさんにノルンさん。最後は騎士団長のステラさんですよ❗」


「この国の最大戦力じゃない❗」


「そうですよ?当たり前じゃないですか❗」


「・・・。街の守りは?」


「あっ❗忘れてました。てへっ♥」


ローゼは下を出し拳を自分の頭にコツンと当てた。


「てへっ♥じゃなぁぁぁぁぁい❗」


サラの絶叫が謁見の間に木霊した。


「冒険者ギルドに依頼を出して街の警備をしてもらうから。ちなみに、依頼料はローゼちゃんの小遣いから引かせてもらいます❗」


「えっ?なんで私のお小遣いなんですか?そんなのおかしいじゃないですか?」


「問答無用❗」


「お願いします。許してください❗」


「ダメぇぇぇぇ❗」


「イヤァァァァァァ❗」


二人の叫び声が木霊したのだった。



その日の夕方、使者が再び訪れ話し合いの場にラピスが参加することと場所と明日に行うことを伝えに来たのだった。


その後、サラはローゼと共にレナ達に今日の事を話した。



そして、翌日・・・。


話し合いの場となる両軍の中間地点にローゼ率いるラガス帝国の精鋭、ラピス率いるフィール王国の精鋭が同じ場所に集まった。




読んでいただきありがとうございます。


次回は明日に更新したいと思います。たぶん、出来ると思います。

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