↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギガンテスのスター  作者: シュウ
81/252

打ち上げ

「「「「「カンパ~イ!!」」」」」

王都の冒険者ギルド内にある、

打ち合わせ場所を兼(か)ねた酒場に、

ヒデブの街から王都までの、護衛クエストを無事に終えたロック達が集まって、

祝杯(しゅくはい)を挙(あ)げている、

18歳までは酒を飲まないと決めているロックと、未成年のウィル、

そして、何故(なぜ)か参加をしている、

ガッポリ商会の娘であるカネーは果実水で乾杯(かんぱい)をしていた。


この光景を見れば分かる様に、

ガッポリ商会の商隊は、無事に王都へと辿(たど)り着き、

ロックとウィルの、初護衛クエストは大成功にて終える事となった。


商隊のリーダーである、ガッポリ商会の副会長ゼニーオ・ガッポリより、

護衛クエスト完了のサインを貰(もら)ったロックらは、

その足で、王都の冒険者ギルドへと向かって、

クエストの完了報告と報酬の受け取り、

『シャッキーン・バード』の討伐の報告と、素材の売却、

そして、盗賊団の討伐の報告を行った。

運が良い事に『シャッキーン・バード』と盗賊団には討伐依頼が出ていたので、

ロック達は、その分の報酬も受け取る事となり、

最終的な収入金額は、新人冒険者パーティーとしては考えられない、

一人頭1200万ギルと破格な値段に跳(は)ね上がった。


「俺達、こんなに貰(もら)っても良いのかな?」


「まあ、正当な報酬なんだから、

運が良かったと思って、無駄遣(むだづか)いを控(ひか)えるんだな」


「でも、良い武器と防具は欲しいよな」


「仕事に役立つ物になら、多少は使っても良いんじゃない?」


「ああ、折角(せっかく)、そこそこの金持ちになったのに、

クエストで死んじまったら詰(つ)まんないからな」


「皆さん、それはフラグって言って、

本当になり易(やす)いから、気を付けた方が良いですよ」

「要注意っす!」


「おいロック!折角(せっかく)、気持ち良く飲んでんだから、

縁起が悪い事を言うんじゃねぇよ!」


「ワレラさん、このクエストが終わったら結婚するとか、

田舎に帰って畑仕事をする予定は無いですか?」

「テンプレっすね!」


「ねぇよ!」


「ブルース達とオス☆カル達は、帰りはどうするんだ?」


「私達は、暫(しばら)くの間、

王都に留(とど)まって観劇(かんげき)三昧(ざんまい)ね」


「俺達は、仲間のスタロンが、

タワバの街で開かれる拳闘(けんとう)大会に出場するから、

皆で、その応援に行くんだ」

「エイドリア~ン!」


「だから、何(なん)っすかソレ!?」


「ああ、エイドリアンっていうのは、

スタロンが可愛がってるカメの名前なんだよ、

クエストなんかで、何日か離れていると、

時々、この発作が起きるんだ」


「一緒に連れて歩けば良いんじゃないんですか?」


「それが、『温泉ガメ』って種類のカメなんだけど、

温泉のお湯でしか生きられないもんだから、

ヒデブの街にある『ジゴクノカマ亭』に預けて来たんだ」


「あっ、俺達『ジゴクノカマ亭』に泊まってますよ」

「常宿(じょうやど)っす!」


「お前達、ルーキーなのに良い宿に泊まってるな~」


「あら、ロック君達はルーキーだけど、

ヒデブの街の、冒険者ギルドの稼(かせ)ぎ頭(がしら)なんだから、

良い宿に泊まってるのは、当たり前じゃないのよ」


「何!?って事は、バフンキノコを発見したのはロック達なのか?」


「レック兄ィ、皆さんになら話しても良いかな?」

「リークっすね!」


「ああ、こいつらなら大丈夫だぞ」


「では、皆さんには話しますが、

確かにバフンキノコを見付けたのは、俺とウィルですね、

でも、俺達が採取(さいしゅ)したのは最初の何個かだけで、

後(あと)の権利(けんり)は冒険者ギルドに移譲(いじょう)したんで、

それ程は、儲(もう)かっていませんよ」

「富(とみ)の独占(どくせん)は厳禁(げんきん)っす!」


「ああ、お蔭様(かげさま)で、

俺達も稼(かせ)がせて貰(もら)ってるよ」

「ええ、ロック君とウィル君には、

足を向けて寝られないわね」


「いや~、偶(たまたま)々、運良く見つけただけなんで、

気にしないで下さいよ」

「ラッキーっす!」


「それよソレ!何かロック君達って、異様(いよう)に幸運(こううん)に恵(めぐ)まれているわよね」


「でも、俺って戦闘系のスキルとか魔法を持っていませんよ?」

「投擲(とうてき)と土魔法っすよね」


「そのスキルや魔法を、あそこまで高められるのが幸運なのよ、

普通だったら、冒険者にも成れずに田舎で一生を終えるのが当たり前なんだから」


「確かに環境(かんきょう)には恵まれていましたね」

「奇跡の村っす!」


「ああ、ホワタ村だっけ?

確かに、あの村出身の冒険者が一流になったり、

騎士になったりしてるって聞いた事があるな」

「ここ数年で急に聞く様になったわよね」


「アレは、ロックが作った冒険者育成カリキュラムで、

村の子供達を鍛(きた)え始めてからなんだよ」


「えっ!?レック、

ロック君が作ったカリキュラムって、

一体(いったい)、ロック君が何歳(いくつ)の時に作ったのよ?」


「あれは、俺が13歳の頃だから、

ロックが8歳ぐらいの頃だな」


「いやいやいや、8歳が訓練内容を決めるって在(あ)り得(え)ないだろう」


「当時のロックは、既(すで)に見た事も無い様な土魔法を使って、

村にトレーニング・コースを造っていたぜ」


「はぁ・・・やっぱり天才って言うのは、

子どもの時から天才なんだね」


「いえいえ、天才だなんて、

俺なんか、ちょっと小器用(こきよう)な子供ですよ」

「ロック先輩って謙虚(けんきょ)っすね」


「「「「「それは無いな!」」」」」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。