表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギガンテスのスター  作者: シュウ
79/252

金運万歳

「おいレック、『収納しゅうのう』は分かるんだが、

解体かいたい』ってのは何なんだ?」

ブルースが、レックにたずねる


「ロック君のアイテムボックスって『解体』機能きのう付きなの!?」

オス☆カルがビックリした様子で声を上げた。


「オス☆カルは知ってるのか?」


「ええ、極稀ごくまれになんだけれども、

アイテムボックスに入れるだけで、魔獣なんかを素材そざいに解体出来る能力を持った人が、

居るって聞いた事があるのよ」


「何だ、そのウラヤマ能力は・・・」


「ホントよね、全ての冒険者にとって垂涎すいぜんの能力よね」


まったくだぜ、

だがレックよ~、俺は不思議なんだがな、

何故なぜ、ロックを自分のパーティーに入れなかったんだよ、

その戦闘能力といい、冒険者として役立つ能力が満載まんさい才能さいのうといい、

パーティーに入れれば、かなりの戦力アップが見込めただろうに」


「ロックの力を良く知ればこそだよ」


「どういう事だ?」


「ロックの才能は、初心者の冒険者パーティーにおさまるもんじゃ無いからな、

ぐに、持て余してしまうのが目に見えるんだよ、

実際じっさい問題として、ソロでは考えられない程の実績じっせきを上げ始めてるだろ」


「ああ、そう言えば、最近ギルドで話題の『バフンキノコ』を見付けたのも、

ロック君達なんだってね」


「ああ、良く知ってるな、

ギルド職員には箝口令かんこうれいかれているから、

冒険者で知る者は、ほとど居ないはずなんだがな」


「その辺は、じゃの道はへびってね」


「まあ、お前達なら大丈夫だと思うが、

くれぐれも他にはれないように頼むぜ」


「分かってるわよ」

「おう」


「う~む、お前達になら、

これも話して置いても良いかな」


「まだ何かあるのか?」

「何よ?気になるじゃ無いのよ、聞かせなさいよ」


「じゃあ、秘密にしてもらう事を前提ぜんていとして話すが、

今回の護衛クエストで、ゼニーオさんとこのガッポリ商会が運んでいる積荷つみにだがな、

ありゃ、ロック達が討伐とうばつした『ベヒモス』なんだよ」


「「ベヒモス!?」」


「シ~ッ!2人とも声がデカいぞ、

誰か様子を見にでも来たら、聞かれちまうじゃないか」


「ベヒモスって、あのベヒモスだよな」


「俺は、一つしか知らんがな」


「A級魔獣のベヒモスよね」


「ああ、そのベヒモスだな」


「ロック君達の強さは普通じゃ無いとは思っていたけど、

まさか、それ程だったとは驚いたわ・・・」


「まあ、本人達が言うには、

運が良くてたまたま々倒せたって事だがな」


「あれ程の力を持ちながら、運まで良いってんじゃ、

将来が末恐ろしい限りだがな」

「まったくを持って同感どうかんだわ」



「うおっ!?」

その時、『シャッキーン・バード』の死体を、

アイテムボックスへと『収納』しながら『解体』をしていたロックが、

驚きの声を上げた。


「どうしたんだ?ロック」


「ああレック兄ィ、今、『解体』した素材を見てみたんだけど、

『シャッキーン・バード』の羽根や皮、肉、油なんかの他に、

お腹の中に飲み込んでいたんだと思うんだけれど、

大金貨、金貨、銀貨なんかが合わせて、約1億5千万ギル分も出て来たんだよ」

「ボロもうけっす!」


「「「1億5千万!?」」」


「うん、ビックリだよね」

「夢かも知れないっす!」


「強運もきわまれりだな」

まったくだぜ」

「そう言えば、最近、王都にある大商会の商隊が、

大商おおあきないの帰りに魔獣におそわれたって聞いたわね」


「そういう場合って、その商会に返さなくちゃならないのかな?」

「ガメるっすか?」


「いいや、コイン一つ一つに名前が書いてある訳じゃ無し、

魔獣にしても、盗賊にしても倒した者の物だぜ」


「今回の護衛クエストにしても、

そういう約束になってるから、その金はもらっても問題無しだな、

ロックには申し訳無いが、護衛クエスト中の素材は山分けの契約になってるから、

冒険者の頭割りにはなるがな」


「それは、当たり前だから大丈夫だよ、

レック兄ィ達が倒した魔獣の素材も分けて貰ってる事だしね」

「仲良く山分けっすね!」


「ああ、助かるよ」

「クエスト報酬ほうしゅうより多いって、

どんだけ幸運なんだよ」

「ここは、ロック君の強運にあやからせてもらおうかね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ