表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギガンテスのスター  作者: シュウ
76/252

ご縁がありますように・・・

Win10トラブルが・・・

「ねぇねぇ、ロック君達って何歳なんさいなの?」

ロック達に年齢ねんれいたずねているのは、

今回、ロック達が護衛クエストを実行する商隊に同行どうこうしていた

商隊のリーダーである、ガッポリ商会の副会長ゼニーオの妹、

カネー・ガッポリである


「俺は、15歳だよ」

「自分は、13歳っす!」


「へ~、ロック君は私と、おない年なんだ、

ウィル君は、私より年下なんだから、私の事は『カネーお姉さん』って呼ぶのよ」


「それだと、長くて呼び辛いっすから、

あねさんでも良いっすか?」


「ええ、それでも良いわよ」


「ゼニーオさんから、カネーさんは王都の治療院で定期的に診療を受けているから、

余り旅行とかに行けない代わりに、今回の商隊に同行してるとうかがったのですが、

馬車から降りて歩かれても大丈夫なんですか?」


「ロック君、同い年なんだから私の事はカネーで良いわよ、

それと、敬語けいごも必要ないわ、

それで、さっきの質問の答えなんだけど、

私の病気は、体の中に良く無いものがたまって行くらしくて、

たまに、王都の治療院に行って浄化じょうかしてもらわなくちゃならないのよ、

症状が悪化すると、体が動かなくなって来たりするけど、

定期的に治療をすれば、普通に生活出来るんだ」


「へ~、そうなんだ、

でも、定期的に治療に行かなきゃならないなんて大変だな」

「そうっすね」


「親に、高い治療費をはらってもらってるんだもの、

大変なんて言ってられないわよ」


完治かんちする事は出来ないの?」

「医者いらずっす!」


「ええ、この病気を完治するには、

中級治療薬を毎日1年間も飲み続けなくてはならないらしいのよ、

ウチは商会だから、仕入しいで、手に入るとは言っても、

1本3万ギルもする薬を毎日なんて、飲んではいられないわよ」


「中級治療薬って、仕入れ値で3万ギルもするんだ・・・」

「売値で5万っすかね?」


「ええ、その値段になるというのは、

原料になるナカナカキキそう品薄しなうすっていうのもあるのよ、

だから、薬を買えるだけの、お金があったとしても、

品物を確保出来ないから無理ね」


「ロック先輩!」


「ああ、ヒデブの街に帰ってから、モモエさんに相談してみよう」

ロック達は、薬草畑で試験的にナカナカキキそう栽培さいばいためしているので、

それが、軌道きどうに乗れば、十分な量が確保出来る可能性が高いのである、

ただ、じかにガッポリ商会へと販売すると、世間に目を向けられる恐れがあるので、

冒険者ギルドをかくみのに、させてもらえないかをモモエに、

相談してみようと考えたのである


「どうかしたの?ロック君、ウィル君」


「ああ、まだハッキリと決まったわけじゃないんで確約かくやくは出来ないんだけど、

冒険者ギルドで、ナカナカキキ草の群生地を見付けた冒険者が居るって話を、

聞いた事があるから、ガッポリ商会に優先的に回せないか、

知り合いのギルド職員に聞いてみるよ」

有望ゆうぼうな話っすよ!」


「それってホント!?

もし、その話が上手うまく行ったなら、

ロック君とウィル君には、一生ウチのお店での買い物を格安で売ってって、

お父さんに、お願いするわよ!」


「ああ、俺達も格安で買い物が出来るのは魅力みりょくだから、

期待して待っててくれよ」

「安心のOKマークっす!」


「うん、ありがとう!ロック君、ウィル君」


初日の行程こうていは、特別な問題も無く順調じゅんちょうに進み、

商隊一行は、日がれる前に最初の宿泊地しゅくはくちである、

グワシ村へと到着とうちゃくする事が出来た。


「ロック君!今、カネーから聞いたんだけど、

ナカナカキキ草が、定期的に入手にゅうしゅ出来るって話は本当かい!?」

ゼニーオとカネーは、商会の一般店員や、ロックら冒険者とは別に、

村長の家に宿泊しているのであるが、

カネーの話を聞いて、居ても立っても居られなくなったのか、

ロックが宿泊している宿まで飛んで来たのである


「ええ、信用出来る人から聞いた話なんで大丈夫だと思いますよ、

薬草を加工する事が出来る職人さんにはアテがあるんですよね?」


「ああ、ウチの商会が、いつもお願いしている職人さんが居るから、

材料さえ確保する事が出来れば、格安で中級治療薬が作れるよ!」


「そうですか、ナカナカキキ草の方は、

多分たぶん、入手する事が出来ると思いますんで、

期待して貰っても大丈夫だと思いますよ」

「そのすじからの情報っす!」


「そうか!もし上手く行ったなら、

ロック君とウィル君は、ウチの家族の恩人おんじんだよ!」


「いえいえ、そんな大げさなもんじゃなくて、

たまたま々、えんがあったってだけですよ」

「神様の、おみちびきっす!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ