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ギガンテスのスター  作者: シュウ
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ヅカとヅラとの遭遇

「残りのパーティーの方々が、お見えになりましたので、

護衛クエストの打ち合わせを始めたいと思います。」

ガチャッと、会議室のドアを開けて、

冒険者ギルドのモモエが入室して告げる、

服装や装備から、ロックは2組のパーティーが来たと推測すいそく出来た。


「まずは、おたがいにパーティー・メンバーの紹介からになるんだけど、

レック君達のとこと、残り2組は面識めんしきがあるから省略しょうりゃくするわよ、

今回、ギルドからの推薦すいせんていう形で個人参加する、

ロック君から挨拶あいさつしてもらえるかしら、

ちなみにロック君は、レック君の弟なんだけど、

才能的には、お兄様方と比べても遜色そんしょく無いわよ」


「おお~っ!ラックさんや、リックさん達と遜色無いとは有望ゆうぼうだな!」

「ホントね!」


「皆さん、初めましてロックです。

護衛クエストは初めてなので、勝手かってが分からなくて、

色々と、ご迷惑めいわくをおけするかも知れませんが、

なるべく、お役に立てる様に頑張がんばつもりなので、よろしくお願いします。

ちなみに、俺の隣に居るのは相棒で水妖精のウィルです。」

「しゃ~っす!自分はウィルっす!」


「「「「ええ、宜しくね!」」」」

「「「「「おう!宜しくな!」」」」」


「じゃあ、まずは私達から紹介させて頂こうかな、

私は、私達のパーティー『ヅカージョ過激かげき団』でリーダーをしている、

オス☆カルだ宜しくな!」

彼女は、騎士の様な男装をしており、

武器も細身のレイピアを装備している


「同じく、アン☆ドレだ」

無口そうな彼女は、従士じゅうしの様な男装をしていて、

武器は片手剣を使う様だ


「私は盾職たてしょくつとめるフェル☆ゼンだ、

私の守りを突破出来る魔獣は皆無かいむだから、安心してくれ!」

派手なデザインの大盾を持つ彼女は、上級貴族の様な男装をしていて、

武器は、これも派手な装飾がされた槍を背負っている


「最後となりますが、わたくしの名前はマリ☆アンですわ、

白魔法を得意としておりますのよ」

魔法使いらしく杖を持った彼女は、

メンバーの中でゆいいつ一女性の服装をしているのだが、

およそ冒険者とは思えない、高級そうなドレスを着ていた。


「あの~、マリ☆アンさんは、

クエストにも、そのドレス姿で参加するんでしょうか?」

心配になったロックは、聞いてみる事にする


「冒険者服が無かったら、ドレスを着れば良いじゃない!」


「そ、そうですか・・・」

(アカン、これ話掛けちゃアカン人だ・・・)


華麗かれいなる私達4名が、ロック君やウィル君を、

夢の様な世界へと、ご招待しようではないか!」

最後はリーダーのオス☆カルが、そうめくくった。


「あ、ありがとう御座います。

な、なぁウィル、これってネタ的に大丈夫なのかな?」


「大丈夫っすよ!ロック先輩、

ファンの方々は寛容かんようで、心優しい方ばかりだから、

きっと笑ってゆるしてくれるっす!」


「そ、そうだよな、心が広い事で有名な人達だもんな、

きっと許してくれるよな」


「次は俺達の番だな!

俺は、冒険者パーティー『フケヅラーズ』のリーダーである、ブルースだ!」

クリスマスに事件に巻き込まれそうな顔をした男が、

大声で、そう告げる、革鎧に片手剣を使う戦士タイプの様だ


「同じく、ブロンソンだ」

見た感じ気難きむずかしそうに見える男は、

おそらくは魔導具と見られる、

アンティークの様なデザインの拳銃らしき物を、

ベルトに付けた両腰のホルスターに入れている


「俺は、スタローンという者だ、

パーティーでは前衛をしていて、魔法拳士だ!」

ロックは、魔法拳士という職業を持つ者に初めて出会ったが、

男の両手には魔導具らしきグローブがめられていた


「シュワルツ、盾職だ」

2メートルを軽く超えていると見える長身で、ガッチリとした体型の男は、

片手に大きな盾を、

そして、もう一方の手には打撃系の武器である、

モーニング・スターと呼ばれる武器をつかんでいる


「ぼ、僕はヌクミザです。

よ、よろしくね」

彼は、何故なぜ、このパーティーに入れてもらえたのかが、

分からないぐらいに貧相ひんそうな体格をしており、

背中の弓がけるのか心配な程である、

とがった耳から見ると、種族的にはエルフなのであろうが、

ハゲあがった その頭がゴブリンの様な印象を持たせていた


「ヌクミザさんだけ、他の方達と違った雰囲気ふんいきをお持ちなんですね」

「使いっパっすか?」

ロックは、気になって仕方しかたが無かったので、

ついたずねてしまった。


「ああ、良くそう言われるよ、

実は、僕たちは皆、同じ村の出身でおなどしなんだよ、

それで、一緒に冒険者になる為にヒデブの街まで出て来て、

そのまま、パーティーを組んだって訳さ」


「へ~、そうなんですか、俺はルーキーなもんですから、

ヌクミザさん達みたいな、ベテランの方々と、

一緒のクエストが受けられて、とても心強いです。」

「オッサン集団っす!」


「何を言ってるんだい?ロック君、

ヒデブの街が、ルーキーの街って呼ばれているのを知ってるんだろう?

この街に、ベテランの冒険者パーティーなんて居るはずが無いじゃないか、

俺達だって、皆18歳の新米パーティーだよ」


「その顔で、みんなマサカの18歳!?」

「生命の神秘しんぴっす!」

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