新たなるクエスト
ロック達が、冒険者ギルドのモモエに、
参加が出来そうな護衛クエストがあったら、
声を掛けて貰える様に頼んでから1週間程が経った
或る日の事、
いつもの様に、朝食を食べる為に宿の食堂を訪れたロック達に、
宿の女将であるノンレムが声を掛けて来た。
「ロック君、ウィル君、お早うなんだね~」
「お早う御座います。女将さん」
「はよぉ~っす!」
「さっき、冒険者ギルドから使いが来たんだね~
2人にギルドに顔を出す様に、伝えてくれって頼まれたんだね~」
「そうなんですか、ご伝言ありがとう御座います。
朝飯を食べたら行って見ます。」
「あざ~っす!」
宿の食堂のコックを務める、
ノンレムの夫であるアルファの料理に舌鼓を打った2人は、
食後のお茶もソコソコにして、冒険者ギルドへと向かう事にした。
「ロック先輩、ギルドからの呼び出しって、何っすかね?」
ギルドへと向かう道すがら、
ウィルが、そうロックへと話し掛けて来た。
「ベヒモスの素材に先駆けて、王都のオークションに出して貰ってた
バフンキノコの結果でも出たんじゃないのか」
「あ~、そうかも知れないっすね!」
冒険者ギルドへと到着した2人は、
入り口のドアを開けると、中へと入って行った。
「お早う御座いま~す!」
「はよぉ~っす!」
「早速、来てくれたのね、
お早うロック君、ウィル君」
ギルドの受付カウンターに座っていた
モモエが声を掛けて来た。
「ええ、俺達を、お呼びという事でしたので、
こうして伺った訳ですけれども、要件は何でしょうか?」
「自分は無実っす!」
「先日の、バフンキノコがオークションで売れたというのが一点と・・・」
「ああ、やっぱりソレですか」
「やっぱウハウハっすか?」
「それと、もう一点は、ロック君達が参加出来る、
護衛クエストが見つかったという話ね」
「ホントですか!?」
「やったっすね!」
「ええ、それで、まずはバフンキノコの方なんだけど、
王都の有名レストラン同士が競り合ってくれた
お蔭で300万ギルの値段が付いたわよ」
「たかがキノコに300万ギルって、マジっすか!?」
「ボロ儲けっすね!」
「ええ、今回は数十年振りの出物だったしね、
次回からは、もっと安くなるんじゃないのかしら、
はい、これが手数料なんかを引いた後の280万ギルよ、
確かめてくれるかしら」
「はい、ちょっと待って下さいね、
『収納』・・・大丈夫ですね」
ロックは、モモエから受け取った金を、
アイテムボックスへと入れて、表示された金額を確かめた。
「じゃあ、次に護衛クエストの話なんだけど、
ヒデブの街から、王都へと向かう、
割と、大き目の商隊の護衛の依頼があってね、
向こうからの要求は、
『商隊全体をカバー出来る人数を揃えてくれ』というアバウトなものだったので、
ロック君達を押し込んじゃったのよ」
「ありがとう御座います。モモエさん」
「あざ~っす!」
「どう致しまして、
それで、その護衛に参加する冒険者達の打ち合わせが、
今日の午後から、この前のギルドの会議室で行われるんだけど、
ロック君達も顔を出して貰える?」
「はい!絶対、参加します!」
「何事も、最初が肝心っすからね!」
「そう、じゃあクエスト受領の書類を今、作るから、
サインをして行ってくれるかしら」
「分かりました。」
「了解っす!」
ロック達は、クエストの受付を済ませると、
ギルド直営の道具屋へ行って、
長旅に必要な品々を店の人に聞きながら揃えたり、
ロックのアイテムボックスは、中へと入れた物の時間が止まるので、
保存食では無く、普通の食料を大量に買い込んではセッセと詰め込んで行った。
「ふ~、取り敢えず
必要そうなもんは、こんなもんかな~
そろそろ、昼になるから宿に帰って飯にするか」
「そうっすね!」
宿に帰ったロックは、
食堂に向かう前に、宿の受付に居た女将に声を掛けた。
「女将さん、ただいま~」
「ちゃ~っす!」
「2人とも、お帰りなんだね~
今日は、街でのクエストなのかね~?」
「いえ、今日はクエストを受けていないんですよ、
午後から、ギルドで打ち合わせがあるんですけど、
実は、商隊の護衛のクエストを受ける事になりまして、
何日か、宿を空ける事になりますので、宜しくお願いします。」
「しゃ~っす!」
「ロック君達も、いよいよ護衛クエストなんだね~
良い冒険者に成る為には、
必要不可欠なクエストだから、頑張るんだね~」
「はい、頑張って来ます!」
「あざ~っす!」




