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ギガンテスのスター  作者: シュウ
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継続は力なり

「はっ!はっ!とお~っ!」


「まだまだまだ!」


「はっ!てい!とりゃ~!」


「よ~し!こんなもんだろう。」


「ふ~っ。」


「ロック、まだまだ力任ちからまかせに剣を振っているぞ、

力を込めるのは、目標物に剣があたる瞬間だぞ。」

ロックに剣の稽古けいこを付けて居た

父のマックが、問題点を指摘してきする。


「う~ん、

分かっては、いるんだけど、

ついつい力が入っちゃうんだよね。」


「それと、普通、右利きだったら、

剣のつかを握る手は、左手が下で、

右手が上になるんだが、ロックは逆なんだな。」


「そうなんだ。」

どうやら、前世で野球をやっていた時に、

右投げ左打ちだった事が影響えいきょうを与えている様だ。


「持ち手が逆だと、何か不味まずいかな?」


「いや、ロックが持ち易いなら、

それでも良いぞ、

持ち手が逆だと、剣筋も変わるから、

相手が読みにくくなる利点りてんもあるしな、

ただ、剣の柄を握る力加減ちからかげんも、

下になる手に力を入れて握り、

上の手は柄にえるだけの感じにして、

やはり、目標物に当たる瞬間に力を込める様にな。」


「は~い。」


ようやく、冒険者にための訓練を始めた

ロックであったが、

土魔法による遠距離攻撃は、

すでに、かなりの威力いりょくのぞめるので、

父親のマックは、近接戦闘用に剣のあつかいを教える事とした。


「やっぱり、剣のスキルが無いと、

おぼえるのに、大分だいぶ時間が掛かるのかな?」


「いや、ロックは身体能力が高いから、

剣を振る力だけだったら、

ルックやレックと、そう変わらないぞ、

後は、剣を振る時の、

力の入れ方や、抜き方にれてくれば、

自分の身を守る程度には、直ぐに成れるさ。」

身体能力向上スキルを持つロックは、

じっくりと体をきたえ上げて来たので、

パワー自体は、2人の兄と変わらない程度に上昇していた。


「父さんは、

僕が前衛ぜんえいよりも、後衛こうえい向きと思う?」


「そうだな、

ロックは、折角せっかくの強力な土魔法があるんだから、

後衛から、魔法で攻撃した方が良いだろうな。」


「後衛向きなら、両手剣じゃなくて、

短剣の練習をした方が良いかな?」


「いや、ロックはパワーがあるから、

下手へたに短剣を使うよりも、

両手剣を使った方が効果的だと思うぞ。」


「そうなんだ・・・分かったよ、

父さんが言う通りに、

このまま、両手剣の練習を続けてみるね。」


「おう!」


ロックは、朝の柔軟体操や、

クロスカントリー・コースを使ったランニングの他に、

剣の素振りも、自主練習メニューに盛り込む事とした。


「・・・299・・・300!ふ~っ。」

ロックが、朝の自主練習メニューに、

剣の素振りを追加してから、

はや5年の月日が流れた。


年齢は10歳となり、

身長も、めきめきと伸びて、

170センチに届きそうな程になっていた。


アッと言う間に、身長で追い抜かれた2人の兄たちは、

良くロックに、「身長を少し寄越せ!」と言っていた。


2人の兄は、すでに冒険者デビューを果たしており、

ホワタ村で、父マックの訓練を受けているのは、

ロックと、冒険者の素質そしつを持った村の子供たちのみ、

となっていた。


毎日、剣を振り続けたロックは、

身体能力向上スキルの、お蔭もあって、

父マックから、

「ロックの腕前なら、前衛でも行けるな。」とのお墨付すみつきを、

もらっており、

最近では、父と共に、

子供たちの練習相手を務める毎日を送っていた。


そんな、ある日の事、

父マックが、ロックに宣言せんげんをした。

「良し!ロック、

年齢的には、まだ少し早い気もするが、

お前の実力なら問題無いだろう。

明日から、魔獣を狩りに行っても良いぞ。」


「ホント父さん!?

やった~!僕、魔獣を狩って見たかったんだ。」


猟人かりゅうどのジョセフに頼んで置くから、

明日の狩りに、一緒に連れて行って貰え。」


「うん、分かった!」

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