↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギガンテスのスター  作者: シュウ
57/252

ハバラ村、再び

ヒデブの街を出た

ロックとウィルは、まずは森の中に造った

薬草畑(やくそうばたけ)を見に行く事にした。

「さ~て、薬草達の調子(ちょうし)はどうかな?」


「上手(うま)く育ってると良いっすね」


「そうだな」


森の中を進んで行くと、偶(たま)に小型の魔獣が現(あら)われるものの、

ロック達の姿を見ると、魔力量の多さを感じ取るのか、

直(す)ぐに逃げてくれるので、

然程(さほど)の、時間を掛(か)けずに畑へと辿(たど)り着いた。

「なんじゃコリャ~!!」

畑を一目見たロックが叫(さけ)び声を上げる


「これは、畑って言うより森っすね・・・」

ウィルも、唖然(あぜん)とした様子(ようす)で、

その光景(こうけい)を眺(なが)めているのだが、

そこには、通常30センチ程の大きさの薬草が、

2メートル程の高さにまで成長して繁(しげ)っていたのであった。


「これって、普通の薬草を植(う)えたんだよな、

一応(いちおう)、確認(かくにん)するか『鑑定(かんてい)』・・・」


「どうっすか?ロック先輩」


「ああ、見た目は異常(いじょう)だけど、

ちゃんと、低級(ていきゅう)治療薬(ちりょうやく)に使う『マアマアキキ草(そう)』だな、

しかも、これで造(つく)った治療薬は高品質(こうひんしつ)らしいぞ」


「へ~、そうなんっすか、

これだけ、デカイと沢山(たくさん)造れそうっすね!」


「そうだな、冒険者ギルドのモモエさんも、

低級治療薬が不足(ふそく)してるって言ってたから喜んでくれるだろうな、

しかし、何でこんなにデカく育(そだ)ったんだろうな・・・?」


「外敵(がいてき)の関係じゃないっすか?」


「どういう事だ?」


「野生(やせい)の薬草は、

ここまで、大きくなる前に冒険者に摘(つ)まれたり、

動物や魔獣に食べられてしまうんじゃないっすかね」


「なる程(ほど)、その点(てん)、

この畑は結界(けっかい)で守られているから、

ここまで、育ったのか」


「じゃないっすかね」


「よし、検証(けんしょう)する為(ため)に、

大き目の薬草だけ摘んで、様子を見てみるか」


「了解(りょうかい)っす!

中級治療薬用の『ナカナカキキ草(そう)』は、どうするっすか?」


「そっちは、取り敢(あ)えず

そのままで良いや」


「了解っす!」


ロックとウィルは、大きく育った『マアマアキキ草』だけを摘んで、

アイテムボックスに収納(しゅうのう)すると、薬草畑を後にした。


森を出た2人は、ヒデブの街の防御壁(ぼうごへき)に沿(そ)って、

グルッと回り込んで、北の街道へと入ると、

ハバラ村を目指(めざ)して出発した。


「ロック先輩、薬草畑の方が、

上手(うま)く行きそうで良かったっすね」

ウィルが、気持ちよさそうに飛びながら、

ロックへ話し掛ける


「そうだな、ヒデブの街は新人冒険者が多いから、

怪我(けが)で数日クエストが出来ないだけでも、

死活(しかつ)問題だから、冒険者ギルドが安価(あんか)で販売している、

低級治療薬は命綱(いのちづな)とも言えるからな」

中距離走(ちゅうきょりそう)の様な速さで走っているにも関(かか)わらず、

ウィルと会話(かいわ)する、ロックの声には少しの乱(みだ)れも無い


「そうなんっすか」


「ああ、みんなが俺みたいに、

優秀(ゆうしゅう)な治療魔法が使えるウィルみたいな、

水魔法使いがパーティーに居(い)る訳(わけ)じゃ無(な)いしな」


「有事(ゆうじ)の際(さい)は、自分に任(まか)せて欲(ほ)しいっす!」


「ああ、頼(たの)んだぜ」


故郷(こきょう)のホワタ村で暮(く)らして居た頃(ころ)より、

毎朝(まいあさ)、欠(か)かさず行(おこな)っているトレーニングの為(ため)、

驚異(きょうい)の健脚(けんきゃく)を誇(ほこ)るロックは、その日の昼過ぎ頃にハバラ村へと到着(とうちゃく)した。

「こんにちは~!」

村の入り口を、入ったロックは、

そこに、知り合いの顔を見付けたので声を掛けた。


「おう!急(きゅう)に声掛(こえか)けるから、

誰かと思えばロックじゃねぇか、

ホント、久(ひさ)し振(ぶ)りだな!

そのカッコを見ると、

どうやら、ちゃんと冒険者に成(な)れた様だな」


「はい、お蔭様(かげさま)で成れました。

ドボルさんも、お元気そうですね、

今は、昼休みの時間ですか?」

ロックが声を掛けた相手は、

この村に来た時に、初めて出会った村人のドボルで、

色々と世話(せわ)になった人物であった。


「おう、俺は相変(あいか)わらず元気だけが、取り柄(え)だぜ、

今は、アンラックさんとこで昼飯を食った帰りだな」


「そうなんですか、

あっ、こいつは俺のパーティー仲間(なかま)のウィルです。

水妖精なんで、水魔法が得意(とくい)なんですよ」

「ちぃ~っす!自分はウィルっす!」


「へ~、妖精がパーティー仲間とは、

相変(あいか)わらずロックは意表(いひょう)を突(つ)くなぁ、

宜(よろ)しくなウィル、

俺は、この村で農夫(のうふ)をしてるドボルってもんだ、

ロックとは、あ~友人ってとこかな」


「しゃ~っす!ドボルさん、しゃ~っす!」


「おう!

それで、ロックの方は、今日は例(れい)のアレか?」


「ええ、アンラックさんの食堂(しょくどう)に、

お肉を届けに伺(うかが)いました。」


「やっぱ、そうなのか!

ロックの、お蔭(かげ)で美味(うま)い肉料理が食べられるから助かるぜ!

今回は、何の肉を持って来たんだ?」


「はい、グレートラビッツとボタンボアです。」


「おお!アンラックさんが作る、

『グレートラビッツの香草焼(こうそうや)き』は最高なんだよな!」


「そうなんですか、それは是非(ぜひ)、

俺達も、食べてみなくちゃなりませんね」


「おう!絶対(ぜったい)、お前らも食べてみた方が良いぜ、

俺も、仕事が終わったら食べに行くから、

晩飯(ばんめし)の時に、また会おうぜ!」


「はい、ウィルと一緒(いっしょ)に、お待ちしてます。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。