↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギガンテスのスター  作者: シュウ
26/252

ヒデブの街にて

ハバラ村を後としたロックは、

相(あい)も変わらずにジョギングの様なペースで、

タッタッタッタッとリズムを刻(きざ)みながら、

冒険者にとって、始まりの街と言われている、

ヒデブの街を一路目指(いちろめざ)していた。


そして、これも相変わらずに、

手ぶらなロックを見た

盗賊たちもスルーし続けている為(ため)、

ロックの旅は、実にスムーズに進んで、

馬車の旅と対して変わらないペースで、

目的地である、ヒデブの街へと到着(とうちゃく)の運(はこ)びと相成(あいな)った。


「そこで、止まれ」

ヒデブの街の入り口にある門にて、

警備に当たっていた兵士が、

ロックに声を掛けた。


「見掛けない顔だが、

近くの村か、街の者か?」

やはり、この兵士も、

手ぶらのロックを見て、近場から来たと考えた様子だ。


「いえ、俺はロックと申しまして、

ホワタ村より、冒険者と成(な)る為に、

この街を訪(おとず)れました。」


「何、ホワタ村から来ただと?

まさか、ずっと歩いて来たのか?

それに、見た所、手ぶらの様だが、

荷物は、どうしたんだ?」

ホワタ村からは、時々、

冒険者に成る為の若者が訪れるので、

その名前も、この街までの距離も、

兵士は熟知(じゅくち)していた。


「はい、足腰の鍛錬(たんれん)の為に徒歩(とほ)で参(まい)りました。

荷物は、俺はアイテムボックスを持ってるので、

その中に入れてあります。」


「何、アイテムボックス持ちだと!?

長い事、この街の門を護(まも)り続けて来たが、

ルーキーでアイテムボックスを持つヤツを見たのは初めてだな、

この街まで、徒歩でやって来る心構(こころがま)えといい、

ロックと言ったか?

お前は、中々(なかなか)、将来が有望(ゆうぼう)な若者の様だな」


「ありがとう御座います。」


「そんな、将来が有望なロックに、

俺から、ひと言忠告(ことちゅうこく)して置くが、

ある程度の実力が付くまでは、

アイテムボックス持ちって事は、秘密にして置いた方が良いぜ」


「何で、ですか?」


「先輩冒険者たちに、良い荷物持ちとして、

こき使われるからだよ」


「ああ、なる程(ほど)、

それは、十分(じゅうぶん)にあり得(え)そうな話ですね、

分かりました。

ご忠告に従(したが)って、暫(しばら)くの間は内緒(ないしょ)にして置く事にします。

ありがとう御座(ござ)いました。え~と・・・」


「ああ、俺は、

この街の警備兵でボンゴレって言うんだ。」


「ボンゴレさんですね、

今後とも、宜(よろ)しくお願いします。」


「おう、ロックも頑張(がんば)れよ、

それから、これから冒険者ギルドに登録に行くんだよな?

ギルドの場所は、門から入った道を、

真っ直ぐに進んで、3つ目の十字路を右に曲がった突当(つきあた)りだぞ、

2本の剣が交差した形の、デカい看板が掛かってるから、

直(す)ぐに分かると思うぞ」


「そうですか、分かりました。

ありがとう御座います。ボンゴレさん

早速(さっそく)、行って見る事とします。」


「おう、じゃあなロック。」


「はい、失礼します。」


冒険者ギルドへと向かって遠ざかって行く、

ロックの後姿(うしろすがた)を見ながら、

ヒデブの街の警備兵ボンゴレは、

「久し振りに、

今後の成長が楽しみなヤツが入って来たな・・・」と呟(つぶや)いた。



「おお!ここが冒険者ギルドか、

こっちの世界に来てから、

こんな大きな建物を見るのは初めてだな!」

ボンゴレに教えて貰った通りの道筋(みちすじ)を進んだ

ロックの目前には、建坪(たてつぼ)が200坪はあると思われる、

地上3階建ての建物が、堂々(どうどう)と聳(そび)え立っていた。


「良し!早速(さっそく)だけど、冒険者登録をしてみようかな」

ロックは、冒険者ギルドの入り口にある、

大きなドアを開けると、中へと入って行った。


ドアを抜けると、

正面には長いカウンターがあって、

10名程の受付嬢がクエストの事務手続きなどを行っている様だ、

左手には、魔獣や薬草などの素材を買い取るカウンターがあり、

右手は、冒険者たちが打ち合わせをしたり、

食事や酒を楽しむスペースとなっているらしい、

2階へと登る階段の上り口には、

壁に矢印看板が付いており、

ギルド・マスター室、資料室、図書室などと書かれていた。


「いらっしゃいませ!

当(とう)冒険者ギルドのヒデブ支部へようこそ!

本日は、どの様なご用件(ようけん)でお出ででしょうか?」

物珍(ものめずら)しさから、キョロキョロと周囲を見回していた

ロックを目に留(と)めた受付嬢が、

カウンターを離れて、やって来て、

声を掛けて来た。


「は、はい、冒険者登録をしようと思い・・・あれ?

お姉さん、どこかでお会いした事がありましたっけ?」

その、やたらと胸がデカい受付嬢の顔を見たロックが、

頭を傾(かし)げながら尋(たず)ねる


「いえ、お初にお目に掛かったと思いますよ」


「そうですか」


「ええ、

それから、冒険者の登録ですが、

こちらのカウンターで受け付けますので、

どうぞ、付いて来て下さいませ、え~と・・・」


「ああ、俺はロックです。

今後とも宜しく、お願いします。」


「ロック様ですね、

私は、当ギルドの受付を担当(たんとう)して居(お)ります

モモエ・ホルスタインと申しますので、

今後とも、宜しくお願い申し上げます。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。