表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギガンテスのスター  作者: シュウ
248/252

ロック魅入られる(みいられる)

グラウンドで行われていたプレーヤー達のアップも終わり、

競技場きょうぎじょうでは試合前のレセプションが行われている、

プレーヤーらの紹介しょうかいや、子供達によるレクレーションが行われた後、

ミリボルタ王女の観覧試合かんらんじあいとのアナウンスが競技場内へとげられると、

場内じょうない観客かんきゃくから一際ひときわ大きな歓声かんせいが巻き起こった。

観客に手を振りながら笑顔でこたえるミリボルタ姫をながめながら、

近くに居たジャンヌ副団長に、

この異常なまでの姫様の大人気の理由をロックが聞いてみると、

ミリボルタ姫のベスボル好きは広く国民に知られてり、

特に同じベスボルファンからは多くの支持を得て居られるとの事であった。


「さあロック、いよいよ競技が開始されるわよ」

観客への挨拶あいさつえたミリボルタ姫が、

ロックの前の席に腰を下ろしながら、そう告げる。


姫様の言葉に、ロックがグラウンドへと目をやると、

守りに着くギガンテスの選手達がそれぞれ々のポジションへと向かい、

攻撃側のタッターズの選手がサオをしごきながら打席へと入ると、

審判が大きな声で『ゲームプレイ!』と告げる、

「こ、これは・・・」

ロックは、それから試合終了しあいしゅうりょうまでの約2時間半の時間を、

呼吸こきゅうすら忘れた様にジッとグラウンドを見つめ続けた・・・



ロックが、ミリボルタ姫のおともでベスボル観戦に行ってから、

2週間程がったる日の王城内にある訓練場にて・・・

「『ウォーターショット』っす!」


「ぐはっ!」


「だ、大丈夫だいじょうぶっすか?ロック先輩せんぱい


「あ、ああ、スマン俺は大丈夫だ

ちょっとボ~ッとしちゃってたよ、

折角せっかく、ウィルに訓練にきあってもらってるのに悪かったな」


「いえ、自分は全然ぜんぜんオッケーなんっすけど、

最近のロック先輩は変じゃ無いっすか?

今までは、自分の魔法なんてせいぜい々が体にかすらせる程度ていどだったのに、

ここんとこ、やたらと直撃してるじゃないっすか」


「ああなんか、ここんとこ訓練に集中出来なくってな・・・」


「なる程、確かにミールが心配していたように、

ロックの調子ちょうしが、おかしい様であるな」


「こ、これは国王陛下こくおうへいか

だらしの姿すがたをお見せしまして、まこともうわけ御座ございません!」

「ちぃ~っす!王様ちぃ~っす!」

突然とつぜんけられた声の方へとロックとウィルが目をやると、

そこには、ザドス王国の王様であるイカヅチ・トールハンマー・ザドス国王がたたずんでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ