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ギガンテスのスター  作者: シュウ
244/252

ガーディアン

「ど、どうしたんだい?ロック君、

突然大きな声を出して・・・」


「いえ、今のは俺のたましいさけびがれ出ただけですから、

どうか気にしないで下さい。

それよりもヴァンさん、今日はベスボルの試合しあい観戦かんせんにでも来たんですか?」

「三角ペナント買ったっすか?」


「いやちがうよ、僕はベスボルを見る方じゃ無くて、

プレーする方なんだよ」


「えっ!?ヴァンさんてベスボル・プレーヤーなんですか?

そうすると、冒険者は止めたんですか?」

「そう言えば今日は、あの鉄仮面を付けて無いっすね」


「ああ、冒険者は止めたんだよ、

僕の土魔法はロック君みたいにすごくは無いから先が見えてたしね、

それで、次に何をしようかと考えていた時に、

ここ、ザドス王国のベスボルチームである『ヨコハメ・ギガンテス』で、

プレーヤーを募集ぼしゅうしてるって小耳こみみはさんだんで応募おうぼして見たら、

運良く受かって入団にゅうだんできたってわけなんだよ、

こう見えて、入団3年目にしてレギュラー・プレーヤーなんだぜ」


「へ~、それはすごいですね、

ちなみにヴァンさんは、どこのポジションを守ってるんですか?」

「自分はボールボーイ希望きぼうっす。」


「僕のポジションはホシュだよ」


「え?いまなんて?」

喪主もしゅって聞こえなかったっすか?」


「だから、ホシュだよホシュ」


「それって、どの場所を守るんですか?」

喪主もしゅが守るのは普通ふつう葬儀そうぎっすね」


「ロック君たちは、ベスボルを見るの初めてなのかい?

ホシュって言ったら、ゴールド・シューターの投げた球を受け止めるポジションさ」


「ホシュって『捕手ほしゅ』なのかよ!

内野ないやとか外野がいやは、インサイド・プレーヤーとかアウトサイド・プレーヤーって、

カッコ良さげな呼び名が付けてあるんだから、

捕手にもガーディアンとか付けてやれよ!」

「おお!ガーディアンってカッコイイっすね」


「そう言うロック君たちは、相変あいかわらず一流の冒険者として、

あちこちで荒稼あらかせぎしてるのかい?」


「いえ、俺達も冒険者は、もう引退いんたいしましたよ、

今は王都で騎士団に所属しょぞくをしています。」

「自分はロック先輩の従者じゅうしゃっす!」


「おお!騎士団に入ったなんて大出世だいしゅっせも良いとこじゃないか!

僕と同じ、土魔法使いのロック君が騎士団に入ったなんて、

自分の事の様にうれしいよ、やっぱり相当そうとう努力どりょくんだんだろうね・・・」


「いえ、俺の場合はたまたま々運が良かっただけですよ」

「運も実力じつりょくの内っす!」


「いやいや、そう謙遜けんそんする事は「そこに居るのはギガンテスのヴァン君じゃないのかい!」」

ヴァンのセリフをさえぎって声を掛けて来た人物の方へと目をやると、

そこには、やたらと前髪が長い二枚目の男と、大柄おおがら太目ふとめ体型たいけいをした面皰面にきびづらの男が立っていた。

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