表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギガンテスのスター  作者: シュウ
237/252

その競技、危険につき・・・

「それはそうと、うちの団員が誰か訓練しているかと思って見に来たんだけど、

今日は誰も居ない様ね・・・」

「そうですね、私が見た感じでも見当たらぬ様です。」


「先輩達なら、今日は皆で森に魔獣を狩りに行くって言ってましたよ」

「マウンテン・アッコを討伐とうばつするって言ってたっす!」


「あらそうなの、確かにマウンテン・アッコの討伐なら、

多人数で向かわないと返りちにうわね、

誰も居ないなら、今日はスポーツ観戦にでも行こうかしら」

「はい、私もおともします。」

髪色と、ひとみの色をのぞけばうり二つの、

双子のミリアンプ姫とミリボルタ姫であったが、

成長するにしたがい、その行動に違いが現われて来て、

姉のミリアンプ姫は、学者肌がくしゃはだタイプで王城の書庫にこもり好きな魔法の研究にいそしんでいる事が多く、

妹のミリボルタ姫は、みずから体を動かしたり戦闘訓練やスポーツ競技を観戦かんせんするのが好きな様だ。

地球とは違い15歳で成人をむかえる、この世界シエラザードに置いて、

両姫とも今年20歳となり共に独身であるが、

一昔前の様な、国同士のあらそい事が途絶とだえてひさしい昨今さっこんでは、

友好国との政略結婚的な婚姻こんいんは行われてらず、

各国の王子や王女の晩婚化ばんこんかが進んでいるので、

特別、両姫が行き遅れているというわけでは無かった。


「ミリボルタ姫様、時折ときおりスポーツ観戦へと出掛けられて居られる様ですが、

どの様な競技きょうぎをごらんになられて、いらっしゃるんですか?」

「カバティとかペタンクっすか?」


「そうね、スポーツは何でも好きなんだけど、

一番好きって言ったら、やっぱりベスボルかしら?」

「そうですね、姫様が一番観戦されて居られるのはベスボルでしょう。」


「ベスボルですか?

ウィル、お前ベスボルって競技知ってるか?」


「知らないっすね、ボルダリングなら知ってるんっすけど」


「あら、貴方あなたたちベスボルを知らないの!?

あれだけ世界的に競技人口が多くて人気があるスポーツなのに」


「姫様、ベスボルは競技する場所や道具に決まりが多いスポーツなので、

主に都市部を中心に試合が行われていますから、

地方で生まれ育った者は割と知らないのですよ」


「あ~、確かに俺もウィルも地方出身者だからな、

それで、ミリボルタ姫様、そのベスボルっていう人気スポーツは、

どんな競技なんですか?」


「ベスボルっていうのはねぇ・・・金の玉をにぎって、サオをしごくのよ」


「女の子が、そんな事を言っちゃいけません!!」

衝撃発言しょうげきはつげんっす!」


「び、吃驚びっくりした~

どうしたのよ?ロック、突然そんな大声を出して・・・」


「い、いや、だって姫様が突然あんな事を言いだされるものですから・・・」


「ねぇジャンヌ、私、今そんなに変な事を言ったかしら?」


「いえ、姫様のお言葉は実にベスボルの協議内容を、

的確てきかくに表現されてられたと思います。」


「マジですか!?」

「自分もベスボルが見てみたいっす!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ