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ギガンテスのスター  作者: シュウ
236/252

ロックの立ち位置

「こ、これはミリボルタ姫様!?

大変に、だらしが無いところをお見せいたしまして、申しわけ御座ございません!」

「ちぃ~っす!ミール様ちぃ~っす!」

ロックとウィルが、後ろから掛けられた声に振り返ると、

そこにはロックが所属しょぞくする第六騎士団のあるじの一人であるミリボルタ姫が、

副団長のジャンヌと共にたたずんでいた。


「あら、今日のロックはお休みの日なんでしょう?

休みの日ぐらい少しはリラックスしていても良いわよね?ジャンヌ、

それから、ごきげんようウィル君」


「はい姫様、リラックスするのは一向いっこうかまいませんが、

出来れば人目に付かない場所にした方がよろしいかとぞんじます。」


「すいません!副団長」

「しゃ~っす!」


「もう、ジャンヌったら相変あいかわらず固いわね」


「姫様、ロックが我が騎士団に入団してから半年程がったとはいえ、

まだまだ一番の新入りなのは変わりません、

我が団には、そんな不心得者ふこころえものりませんが、

他の団には、新入りのロックが多大な実力をゆうしているというのを、

面白く思っていない者が少なからず居ると聞きおよんでいます。

その様な者達が、付け入るすきを見せない様にするのも、

今後のロックには必要となって来るのです。」


「なる程ね、自分の技量ぎりょうみがきを掛けるのでは無くて、

人のあらを探すっていうのは情けがないと思うけど、

確かにロックの実力はぐんを抜くものですものね、

なまじ力のほどを感じ取れる者ほど、

ロックが、自分では到底辿とうていたどり着けぬほどの高みにいると、

気付いてしまうのかも知れませんね」


「はい私達、第六騎士団員一同も、

昔見た幼き日のロックに追い付こうと、日々研鑚けんさんを積み重ねては来ましたが、

久々に見た新入団員としてあらわれたロックは、

さらに、そのすべての技量に置いてみがきを掛けて来ましたからね」


「いえ、俺の場合は運良くランクが高い魔獣と戦う機会きかいがあったり、

共に実力を伸ばせる人達と出会えたりしたからですよ」

「ロック先輩は、豪運ごううんの持ち主っすからね」


「でも、運も実力の内というわよね?ジャンヌ」


「はい姫様、実力が拮抗きっこうした戦いなどに置いて、

その最後に、生死を分けるさかいを決めるのが運であったりするのは、

よくある事で御座います。」


「じゃあ、戦闘能力がすぐれたロックに、

強い幸運まであるっていうんじゃ、まさに鬼に金棒ね」


「ありがとう御座います。ミリボルタ姫様」

「自分も、ロック先輩に引っ付いていれば今後も安泰あんたいっす!」

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