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ギガンテスのスター  作者: シュウ
226/252

貰(もら)い事故

「さあみんな!ロック達を出迎でむかえに門に行くぞ!」

ロックの父親でホワタ村の村長をつとめるマックが、

アンジェラや村の者達と一緒にロックらを出迎えに向かおうと号令ごうれいけた。


「あなた、ちょっと待ってくれるかしら・・・」

門へと向かおうとしたマックの肩をガシッ!とつかみながら、

妻のミリアが待ったを掛ける


「な、なんだよミリア、

俺は、この村の村長としてロック達を迎えに出なきゃならないから、

は、話しがあるなら後にしてくれないか?」


「いいえ、ロック達の出迎えはアンジェラさんや他の村の人達にまかせて、

あなたには、昔ロック達を遠征訓練えんせいくんれんれてくって言って、

出掛でかけた時の話をくわしく聞かせてもらわなければならないので、

家まで一緒に来て貰います。」


「い、いや、それはだな~

ほ、ほら、ロック達が何で、こんなに早く帰って来たのかとか気になるじゃ無いか、

お前だって気になるだろう?」


「それは明日、ロック達から話を聞いた人に又聞またぎきすれば良いだけの事です。」


「ほ、ほら、タイムリーな話が聞きたいとか、

誰かにネタばらしされちゃうとか「ツベコベ言わずに付いてらっしゃい!!」ハイ・・・」

マックは、誰か救いの手を差し伸べてくれる者が現われぬかと周りを見渡してみるが、

誰も自分と目を合わせようとしないのを見て取り、

ハァ・・・と溜息ためいきを一ついてからミリアにドナドナされて行った。



「村長もバカだよな、そういう気持ちの良さそうな店に出掛ける時は、

俺らにさそいの声の一つでも掛けてくれれば、助けも出すのに」

「「「そうだそうだ!」」」


「「「「「何だって?あんた達!!」」」」」


「「「「「どうも、すいませんでした~!!」」」」」


「・・・・・ロック達を出迎でむかえにでも行くか」

村の男達が、村長のもらい事故にってるのを尻目しりめに、

アンジェラは、ロック達を迎えるために村の門へと向かった。



村の門番をつとめていた男達が、

地方の村には不釣ふつり合いなほど巨大きょだいな門に掛けられていた

これまた大きなかんぬきを外して、門扉もんぴを外側へと押して行くと、

ギギギ~という低い音と共に門扉がだんだん々と開いて行く、

人が通れる程の隙間すきまが開いた時点で、

松明たいまつを手にしたアンジェラら数名が門から出て行った。


「確かに、ロック達で間違まちがい無いようだね・・・」

松明の明かりに照らし出されたロック達の姿を見て、

アンジェラがホッとした様に、そう言った。


「ただ今戻りました。アンジェラさん」

「ちゃ~っす!アンジェラさん、ちゃ~っす!」

「ただ今だハニ!」


「ああ皆、お帰り。」

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