ダンジョン・トラップ
ドカ~ン!という大きな爆発音がダンジョン内で鳴り響き、
それに伴って大きな火花がバチバチバチ~!と上がる
「くっそ~!また最初から、やり直しかよ!」
「ロック先輩、ドンマイっす!」
「次は、もっと慎重に進むハニ」
ダンジョンの地下10階層を過ぎてから始まったトラップ・ゾーンにて、
ロックらは困難を極めていた。
ロックが今、挑んでいるトラップは、
10センチ程の間を開けて、上下に平行に伸びている金属製のレールの間を、
ロックが手に持った金属製の棒を、
上下のレールに触れずに通して行くというトラップで、
最初は、ただ真っ直ぐに伸びているレールが、
先に行くとループしていたり、幅が狭くなっていたりして居り、
手に持った棒が少しでもレールに触れると、
大きな爆音と火花が上がって、また最初からやりなおしになるという、
困難極まりない電撃〇リ〇リ棒・・・いや、トラップであった。
「しかし、異世界に来てまで、
電撃ビ〇ビ〇棒ゲーム・・・いや、トラップをやるとは思わなかったぜ」
「急げば急ぐ程に失敗を招くという、
恐ろしいゲー・・・いや、トラップっすね」
「神経を使うゲー・・・いや、トラップだハニ」
そのゲー・・・もといトラップを何とかクリアしてからも、
地球のランニングマシンの様な形状をした魔導具の上でロックが走り、
その速度が時速20キロ以上にならないと、
クイズ・・・いや、謎解きに答えられないトラップなどが、
ロック達を待ち構えていた。
「くっそ~! あそこで蒸籠が落ちなければ、
王都までの配達が間に合ったのに!」
「自分が蹴ったボールが、ちゃんと根元に当たったのに、
積みあがったピンが一つも倒れなかったのには納得が行かないっす!」
「あの、テーブル・エアホッケーの相手役で出て来た
デコボコ・コンビは強敵だったハニ!」
数々の困難なトラップをクリアしながら、
ジナーンが主を務める地下15階層を通り過ぎて、
ロック達は、いよいよヨンナーンから最終階層と聞いていた
地下20階層にある、主の部屋の扉の前へと辿り着いた。
「あ~面白かっ・・・じゃなくて、
やっと最後の部屋まで来られたぜ!」
「魔獣を倒すよりも、よっぽど時間を取られたっすね」
「ロックが、『全部クリアしないと気が済まない』とか言ってたからだハニ」
「そう言うハニタロウだってエアホッケーの時に、
自軍の穴を土魔法で3分の1の大きさにするという、
暴挙に出ていたじゃん!」
「それでも、あの敵のコンビは強かったっすよね」
「僕は、ロックみたいに思わずパットを手で掴んだりはしなかったハニ!」
「あれはだな~・・・いや、もうクリアしたゲーもといトラップの話は、
この位にしといて、さっさとダンジョンの攻略を終わらせるとするか」
「自分も、不毛な言い争いは止めて先に進んだ方が良いと思うッす」
「きっと、最後の主が待ち草臥れてるハニ」




