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ギガンテスのスター  作者: シュウ
209/252

通りすがりの戦闘機乗り

「ホントっすね、冒険者ギルドで聞いた文言もんごんとは、

大分だいぶ、実際に岩に掘り込まれている文章の内容が違ってるっすね」

「ロック達が聞いた内容から、大分表現が柔らかくなってるハニ」


「う~む、ギルドに伝わった内容が間違ってたのか、

この岩に掘られた文字が変化したのかは分からないが、

取りえず、当初の予定通りにダンジョンに入るとするか」


賛成さんせいっす!」

「分かったハニ!」

ロックらは、文字が掘り込まれた岩の横に開いた

縦2メートル、横1メートル程の穴をロックを先頭にしてくぐり、

なだらかに地下へと下って行く道を進んで行った。



「うん? 何か物音が聞こえないか?」

ダンジョンの入り口を入り、200メートル程進んだ辺りでロックがたずねる


「何かガシャガシャって音が聞こえるっすね」

れ木がぶつかる様な音だハニ」


「あっ! あれはアンデット系の魔獣としては定番のスケルトンじゃないのか!?」

ロックが指差す方向を、ウィルとハニタロウが見てみると、

人体の骨格標本こっかくひょうほんの様なガイコツが3体ガシャガシャと歩いて来るのが見えた。


「いいえロック先輩、アレは『ホネホネ君』っすね」

「そうだハニ」


「ホ、ホネホネ君? スケルトンとは違うのか?」


「ええ、まったくの別物べつものっすよ、

アレは死んだ弱い魔獣の霊が、

人をおどろかせるためにイタズラで動かしてるだけっから、

ビックリするぐらいしか害は無いっすね」

「この通りだハニ、『ロックバレット』」

ハニタロウが土魔法で石の弾丸を飛ばすと、

3体のホネホネ君はバラバラになってくずれ落ちた。


「・・・・・また元に戻らないのか?」

ロックはしばらくバラバラになったガイコツの様子を見ていたが、

何の変化も無い様なので2人に尋ねる


「そのうち戻る場合があるみたいっすけど、

大分だいぶ時間がかるらしいっすよ」

「大体2~3か月ぐらい掛かるハニ」


「ホントにビックリさせるだけなんだな・・・」


「ロック先輩、ホネホネ君たちのがらの先に、

下へと降りる階段が見えてるっすよ」

「いくらも戦わない内に1階層かいそうが終わりだハニ」


手応てごたえが無さ過ぎて逆に不安になるが、

取りえずは、りて見るしか無いな」



ロック達は、それからも・・・

「あれはゾンビかっ!?」


「違うッす。

アレは『骨付ほねつきカルビーナ』って魔獣っすね」

素材そざい熟成肉じゅくせいにくが人気だハニ」


「何!? レイスだと・・・」


「アレは恋人を残して死んだので成仏じょうぶつ出来できずにいる、

通りすがりの軍人『フォッカーさん』の霊っすね」

「確か大佐たいさだったハニ」といったユルいダンジョン探索たんさくを続けて、

次々に下の階層へと下って行くと、

地下5階層への入り口に豪華ごうか装飾そうしょくほどこされた扉があらわれた。


「どうやら、ここからが本番らしいな」

「小ボスが出て来そうな扉っすよね」

「気を引きめて行くハニ!」

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