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ギガンテスのスター  作者: シュウ
207/252

出発

コン!コン!とアンジェラらが使っている自宅の客間のドアを、

ロックがノックすると、

「は~い!」という元気が良い返事の後に、

ファニーがガチャッ!とドアを開けて顔をのぞかせた。


「あっ、ロック様だ、こんばんは~」


「おうファニー、アンジェラさん達に話があるって伝えてくれるか?」


「は~い、ちょっと待っててね~」


少しすると、ファニーが再び戻って来て、

ロックを部屋の中へと案内した。


「何だいロック、話ってのは?」

「ロック様、こんばんは」


「おうカレン、くついでる所悪かったな、

アンジェラさん、話ってのは明日からの事なんですけど、

ダンジョンには、俺とウィルとハニタロウのみで向かおうと思うんですよ」


「そうか、分かった。」

「後の事は私達におまかせ下さい」

「みんな、頑張がんばってね~」


「えっ!? 良いんですか?」


「何がだい?」


「いえ、もっと一緒に行くって粘られるのかと思いましたんで・・・」


「ああ、それでかい、

昨日、ハニタロウも一緒に行く事になったって聞いたんで、

夜にカレン達と話し合ったのさ、

ロックとウィルとハニタロウが一緒に行くってんなら、

下手へたなA級冒険者パーティーより実力的には上だからね、

私らが一緒じゃ、かえって足手纏あしでまといになるって結論付けつろんづけたのさ」

「私達は後から来る冒険者の方達と合流して、

村やダンジョン周辺の魔獣を討伐とうばつしていますね」

「ファニー達待ってるから、みんな元気で帰って来てね」


「そうだったんですか、ありがとう御座いますアンジェラさん、

これで、俺達も後顧こうこうれいも無くダンジョンアタックに集中出来ます。

カレンもファニーもありがとな、

俺とウィル達で、ダンジョンを見事攻略みごとこうりゃくして戻って来るから待っててくれよな」


こうして、翌日のダンジョン攻略には、

ロック、ウィル、ハニタロウの3名で向かう事となった。



「そんじゃ行って来るよ父さん、母さん」

「ロック先輩の事は、自分がたてとなって守るっすから、

安心して待ってて下さいっす!」

「行って来るハニ」


「ああ、お前たちの実力なら大丈夫だとは思うが、

決して油断だけは、するんじゃ無いぞ」

「気を付けて行って来るのよロック、

ウィル君もハニタロウ君も、ロックの事をお願いね」


「アンジェラさん、カレン、ファニー、それに村の皆も、

冒険者ギルドの人達が応援に来るまでは魔獣に注意して下さいね」

「団体行動が基本っす!」

「大人数で囲むハニ!」


「ああ、こっちは無理はしないよ」

「行ってらっしゃいロック様、ウィル君、ハニタロウ君」

「みんな、ケガしないでね~」

頑張がんばれよロック!」

「ロックの仲間の、ちっこいヤツらも気を付けてな」

「皆、元気で帰って来いよ」

「村の事は俺達に任せろ!」


「結果が気になるが、拙者せっしゃも王都に帰るとしよう、

ロック殿、ウィル殿、ハニタロウ殿、御武運ごぶうんをおいのりしてるぞ」

ロック達がダンジョンに向かうのと同じタイミングで、

王都への帰路へ着こうとしていたショウセツが声を掛ける


「ええ、ありがとう御座ございます。

ショウセツさんも、お元気で!」

「しゃ~っす!」

「またう日までハニ」

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