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ギガンテスのスター  作者: シュウ
205/252

異世界ファンタジー

「ダンジョンを発見したとは言っても、

拙者せっしゃは別件で『最果さいはての原野げんや』に用が有り、

王都のギルドより魔獣の調査で派遣はけんされた

A級やB級の冒険者の方々に帯同たいどうしていただけなので、

手柄てがらたまたま々発見した拙者では無く、冒険者の方々であるぞ」


「そうなんですか、他の冒険者の方々と帯同して一緒に来たって事は、

ショウセツさんはソロで活動している冒険者なんですか?」

「一匹オオカミっすね」


「いや、拙者は冒険者では無いぞ」


「えっ!? 王都の冒険者ギルドから派遣されたんじゃ無いんですか?」

「もしかして、遊び人のショウさんっすか?」


「確かに拙者は王都のギルドより派遣されたが、

冒険者では無く、ギルド所属の薬剤師なのだよ」


「そうなんですか、腰に立派そうな剣を佩刀はいとうされてたんで、

てっきり冒険者なんだと勘違かんちがいしていました。」

「大小の2本差しっすもんね」


「うん? 腰のコレか?

これは刀では無く、薬剤師としての商売道具であるぞ」

ショウセツは腰の大小2本のさやから出たを両手でつかむと、

スラリと抜きはなちガシ~ン!と合体させた。


「ほれ、この通り、

高い所の枝を切るハサミへと大変わり」


「変わり過ぎだろ!

どう見ても、そのさやおさまってた大きさじゃ無いじゃん!」

「まるで手品てじなようっすね」


「この一見いっけんするところ鞘に見える物は、

収納系の魔導具となっていて、

再び、この高い所の枝を切るハサミを収納してから取り出すと、

ほ~ら、この通り」

ショウセツが、高い所の枝を切るハサミをカシャン!と分解してから鞘に納め、

再び取り出してからガシャッ!と合体させると、

両手であつかう様な大きさを持つ植木バサミへと変化した。


「ハサミの形状が全く違う形へと変化したまでは、

しんば魔導具の性能と納得しよう

だが、持ち手の形状が変わってるのはオカシイだろ!

持ち手は鞘から出たままだったじゃん!」

「イッツ・ミラクルっす!」


「そこはソレ、当サイト特有の謎効果と納得していただければさいわいだな」


「だから、サイトとか言うなって言ってるだろ!」

所謂ゆわゆる、ファンタジー作用ってヤツっすね」


「そう言えば、ロックから『最果ての原野』ってのは、

ろくな草木も生えない場所って聞いてたんだが、

そんな場所に、薬剤師のアンタが何をしに行ってたんだい?」

ショウセツの職業を聞いたアンジェラが、そんな疑問ぎもんを投げ掛けた。


「ああ、それは地方のギルドをかいし、

ロック殿の兄上の、リック殿が所属するパーティーより、

『最果ての原野』にのみ繁殖はんしょくする特殊な薬草の採取依頼さいしゅいらいが入ったからだな」


「『最果ての原野』に、そんな薬草が生えてたんだ・・・ってか、

リック兄ィのパーティーからの依頼だって!?」

「ああ、あのパーティーっすね」

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