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ギガンテスのスター  作者: シュウ
204/252

派遣浪人(はけんろうにん)

夜間は魔獣や夜盗対策のために閉じられる、

防護壁の一部にもうけられたホワタ村へと出入りする門も、

まだ開かれたままだったので、

ゴーレム馬車の御者ぎょしゃつとめるカレンは、

ゴーレム馬へとめいじて村の中へと馬車をかせた。


「あ~れ、確かロックと冒険者パーティーを組んでるじょうちゃん達だよなぁ」

村へと乗り入れて来た馬車に気付いた村人が、

その御者台に座るカレンらに気付いて声を掛けて来る


「はい、前にも村にお邪魔じゃましましたカレンです。

ロック様も馬車の中に乗られていらっしゃいますよ」

「こんにちは~」

「ちぃ~っす!」


「そうかい、そうかい、そんじゃ村長さんとこに使いを出すから、

馬車は、いつもの広場のはじにでも停めてくれや」


「はい、分かりました。」

カレンは、村人の指示しじしたがって村のもよおし物などのさいに使われる、

広場へと馬車を向かわせた。



「よおロック! 良く帰って来たな」

「お帰りなさいロック、

アンジェラさん達も、良くいらっしゃいました。」

村の広場で馬車を停めて、ゴーレム馬を土へと返していたロックらに、

村人からの連絡を受けた村長にしてロックの父親のマックと、

母のミリアが声を掛ける


「ただ今! 父さん母さん」

「ちぃ~っす!」

「初めましてハニ!」

「お久し振りです。」

「またお世話になります。」

「こんにちは~!」


貴殿きでんがロック殿か?

うわさつねづね拝聴はいちょうしているよ」

村長夫婦の後ろを付いて歩いて来ていた人物が、ロックに声を掛けた。


浪人ろうにん?」

総髪そうはつ素浪人すろうにんっぽいで立ちっすね」

そのロックが見慣れない人物は、

時代劇に出て来る浪人の様な着流きながしを着て、

腰には大小2本の、日本刀に似たさやおさまった剣を佩刀はいとうしていた。


「これは、みずからの名乗りも上げずに失礼をばつかまつった。

拙者せっしゃは、王都の冒険者ギルドより派遣はけんをされてりまする、

『ヨイ ショウセツ』ともうす者で御座ございまする」


「『ヨイ ショウセツ』さんですか?

『ユイ』じゃ無いんですね」

「そうっすね」


「はい、それがしは当サイトを敬愛けいあいして居りまするので、

『ヨイ』なのでありまする」


「サイトとか言うな!」

「自分は良い子っすから、何の事か分からないっす!」

「王都のギルドからの派遣という事は、

やはり今回のダンジョンがらみの案件あんけんでいらしたのかな?」


「それが違うのよアンジェラさん、

ヨイさんは別のご用件ようけんで、この村をおとずれられていらして、

そのご用件を済ます際にダンジョンをご発見になられたの」

ロックの母ミリアが、アンジェラの勘違かんちがいをただす発言をした。


「へ~、ヨイさんがダンジョンを発見したのか」

「これで大事おおごとになる前に解決出来れば、大発見の金星きんぼしっすね!」

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