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ギガンテスのスター  作者: シュウ
203/252

国内ランク

「ロック様、ホワタ村の防護壁ぼうごへきが見えてまいりました。」

「暗くなる前に着いてよかったね~」

「これも、自分の普段のおこないの良さのおかげっすね!」

ゴーレム馬車の御者ぎょしゃつとめていたカレンと、

御者台の隣に座って居たファニー、

そして、定位置となっている馬車の屋根に座って居たウィルが、

御者台と馬車の内部をへだてている壁に付いた会話用の小窓から、

馬車内に居るロックへと声を掛けて来た。


「おお、思ったより速かったな」

「普段の旅とは違って、ろく休憩きゅうけい時間を取らずに来たからね」

強行軍きょうこうぐん成果せいかが出たハニ!」

疲れ知らずのゴーレム馬車を飛ばして来た甲斐かいもあって、

馬車の横にある大き目な窓を開けて、街道の前方を見たロックらの目にも、

ホワタ村をグルッとかこむ防護壁が見えて来た。

ハバラの街にある『アンラク食堂』へと、

定期的に納入のうにゅうする契約けいやくをしている肉を届けるさい

何度か足をばしてホワタ村をおとずれているので、

村を囲う巨大な防護壁を見てもカレンらが驚く事は無い、

もっとも、最初に村を訪れた際には、

地方の村とは思えない規模きぼの防護壁を見て、

それなりに驚きの声を上げた面々であったが、

ロックの「土魔法の練習に使っていたら、いつの間にか巨大化していた。」との言葉に、

「「「あ~、ロック(様)なら考えられるね(ますね)」」」とそれぞれ々が納得なっとくをしていた。


「なかなか立派りっぱな防護壁だハニ!」

今回が初見しょけんのハニタロウが感心の声を上げる


めてくれるのは嬉しいんだが、ハニタロウとドボルさんが造った

ハバラの街の防護壁の方が立派だろ?」


「それは、そうハニけど、

あの壁を造った頃のロックは子供だったんだハニ?」


「ああ、10歳ぐらいの頃だったかな?」


「その年で、あの高さの壁を造ったのなら大したもんだハニ、

かなり精密せいみつ魔力操作まりょくそうさが出来なくては、ぐにくずれてしまうはずだハニ」


「何しろ俺は、冒険者に向かないと言われている土魔法持ちだったからな、

余程よほどのレベルまで、土魔法の腕前を引き上げて置かないと、

冒険者に成れないと思って必死だったんだよ」


「その甲斐かいもあって、今じゃ冒険者に成れたばかりか、

チョイデルの街の冒険者ギルドのかせがしらだからな」

「ロック様なら、ザドス王国全体で見ても上位の稼ぎじゃないんですか?」

「そうだよね~」

「ロック先輩のアイテムボックスに入れてあるかずかず々のお宝を、

全部、現金化出来ればトップも夢じゃ無いっす!」


「いや、上には上が居ると思うぞ、

特にA級の冒険者パーティーの面々なんて、

相当そうとう強者揃つわものぞろいなんだろうから、

その稼ぎもハンパじゃ無いんじゃないのか?」

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