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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

盾しか持たない変人が転生したら割と無敵だった

作者:皐月日向子
最新エピソード掲載日:2026/03/20
オンラインゲームで盾しか使わない縛りプレイを貫き、攻略コミュニティで「あいつは変人」と有名だった社会人がいた。自分が非効率なのはわかっている。それでも盾でどこまでできるか——それだけが純粋に楽しかった。
そんな男が死んだ。居眠り運転のトラックから女の子を助けた瞬間、ゲームの癖で盾を構えたまま正面から受けて。我ながら見事な死に様だと思う。
転生先の異世界では、執着が力になる。花を愛した子は植物を育て、剣を愛した子は剣の達人になる。ならば盾しか愛せなかった男には——当然のように、盾の力が宿った。
問題は誰もそれを信じないことだ。
「盾だけ?武器は?魔法は?」家族に諭され、ギルドで笑われ、それでも自覚ある変人は今日も気にせず盾を磨く。
気づいたら巻き込まれていた。気づいたら注目されていた。気づいたら世界の命運を背負っていた。
お人好しとはかくも損な生き物である。
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