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新しいクラブの新しい問題

ジュリエットがクスクス笑いながら、まるで舞台のスターみたいに踵でクルッと回る。


「この小さな問題、乗り越えられるといいわね。じゃあね!」と、最後に挑戦的な目で俺たちを見て、ドアを閉める。


一人になった俺、部屋を見回す。思ったより充実してる。居心地良さそうな長いソファと、コーナーに小さくて落ち着くアームチェアが二つ。入り口近く、部屋の真ん中に、会議にピッタリの磨かれた木のテーブル。壁際には、グラスが二つだけ入ったキラキラしたミニバー。棚には電気ポットと電子レンジ、あとちょっとした家電。横のドアは小さくてピカピカのバスルームに繋がる。全身ミラーもある。ジェニファー、絶対すぐ自撮りするな。


手でジェスチャーして、女の子たちにソファに座るよう促す。ソフィア、肩を落として、膝で手をギュッと握りながらドスンと座る。ジェニファー、足を組んで、ソファの腕に指でトントン。視線は天井にさまよう。黙って、状況を考え直す。ソフィア、床をじっと見て、罪悪感たっぷりの声でスペイン語でつぶやく。


《本当に、ごめん。みんな、私のためにリスク背負ってる。》


ジェニファー、言葉分からないけど、ソフィアの肩に頭をポンと乗せる。温かい仕草。俺、ソフィアの言葉を訳す。ジェニファー、ニヤッと笑って、眉をピクッと上げてイタズラっぽく。


「そんな落ち込むなよ。」と、ソフィアを軽く肘でツン。「ほんと、俺たち三人とも、他のクラブに入れる状態じゃなかった。私、ポイントマイナスだし、ミツキは…まあ、学校で一番人気ってわけじゃないよね。」


俺、眉をひそめる。事実だけど、ちょっとチクッとする。ソフィア、でも、ちょっと安心した笑顔。ホッとする。目がキラッと光って、罪悪感が少し軽くなったみたい。短い髪が額にちょっとかかる。


「よし、ビジネス話そう。」と、腕を組んで、ソファ前のテーブルの端に寄りかかる。「ポイントの話…ゼロだ。全部、クラブ開設に使った。だから、4人目のメンバー探すだけじゃなく、使う教材の資金もなんとかしないと。」


ジェニファー、すぐ手を上げる。目にワクワクのキラメキ。


「他の生徒と賭けしてポイント稼ぐのは?」と、自信たっぷりの笑顔で身を乗り出す。


俺、ちょっと考えて、顎を掻く。


「それ、ダメだと思う。リスク高すぎ。負けたらヤバいし、勝っても、他の生徒、クラブにポイント使って余裕ねえはず。」


ソフィアにアイデアを訳す。ソフィア、聞いて、ポケットからカードを出してテーブルに置く。ブラックカード、キラキラして、この学校じゃ場違い。ジェニファー、目が飛び出る。ソファから飛び起きそう。


「ソフィア、なんでまだカード持ってるの!?」と、信じられないって指差す。「親がカード持たせてる生徒、絶対一人もいねえよ!」


俺、ソフィアに興味津々で振り返る。


《ソフィア、学校が親に、カードや自分の金使わせないよう勧めてるって聞いた。なんでお父さん、カード持たせてくれたんだ?》


ソフィア、視線を落とす。膝で手をギュッと強く握る。短い髪が額にちょっとかかる。しばらく黙って、ようやく、喋るの辛そうな小さい声で。


《たぶん…取り上げたら、私が怒ると思ったのかも。お金しか気にしてないって…》


声が震えて、胸がキューっと締まる。前に話してくれたけど、ソフィアの父さん、何年もいなくて、最近また一緒に暮らし始めた。愛してなきゃ、戻ってこなかったはず。完璧な言葉で励ましたい。金じゃなくて、信頼と愛だって伝えたい。でも、言葉、簡単に出てこねえ。

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