セレブの城に、庶民一人
外交官やセレブの子供たちが、陶器のトレイでランチを食べ、未来の帝国を計画してる世界。
俺、高橋満月、15歳。
そんな世界に潜り込むチャンスを掴んだ!
成績?
まぁ、悪くない。
社交スキル?
磨けば光る、かな?
でも、俺には秘密兵器がある。
7つの言語を話せるんだ。
日本語、スペイン語、英語、ポルトガル語、フランス語、韓国語、中国語!
完璧じゃないけど、十分ドアを開けるには使える。
だって、誰かの言語を話せなきゃ、その人の世界にどうやって入るんだ?
俺の計画はシンプルだ。
でっかい奴らと肩を並べること。
社長、アスリート、スター、大富豪、果ては王族。
あいつらは手の届かない存在…なんて思ってるかもしれないけど、俺が届かせてやる!
バックパックの肩紐を直した。
腕に光る神明館ウォッチの重みを感じる。
奨学金が決まった後に送られてきたこれ。
メモにはこう書いてあった。
「クレジットで君のパフォーマンスを測る。賢く使えよ」
正門で待ってると、学生たちが続々やってきた。
スポーツカーが唸る。
運転手付きの黒いセダンが並ぶ。
白いリムジンが門の前で停まった。
誰が学校にリムジンで来るんだよ!?
眉をひそめた。
ポケットに手を突っ込んで呟いた。
「絶対、電車で来たの俺だけだろ」
歩道は朝磨かれたみたいにピカピカ。
庭はミリ単位で整えられてる。
空気は高級な花の香水でも撒いたみたい。
湊全体がそんな雰囲気だ。
(ここはただの学校じゃない)
未来の世界のリーダーたちの遊び場だ。
(俺はもう決めてる。そいつらの一人になるって!)
学生たちを忍者みたいに避けながら歩いた。
電車組の俺がリムジンの海で浮かないように気をつけてた。
その時――
ドンッ!
ブレーキなしのトラックみたいに誰かとぶつかった。
ノートがバックパックから飛び出した。
地面に「失敗!」って叫ぶような音で落ちた。
謝ろうと顔を上げた。
(神明館よ、世界を止めてくれ!)
そこには、俺と同い年くらいの女の子。
神明館の制服をモデルみたいに着こなしてる。
ピンクの髪、首元までのショート。
頬を撫でるサイドの三つ編み。
緑の瞳は、俺の存在を照らす二つの灯台。
(運命か!?)
心臓が三回転半のジャンプ!
(奨学生のド庶民、高橋満月が、女神とぶつかった!)
(これが俺の壮大なラブストーリーの始まり!)
(頂点への切符!)
「ご、ごめん!」
脳みそ溶けながら、やっと声を出した。
「見なくて…」
彼女、反応なし。
彼女は震える指でスマホを取り出した。
画面をタップ。
硬い日本語でロボットボイスが――
「申し訳ありません、事故でした」
(は!? 翻訳アプリ!?)
(俺の顔に翻訳アプリだと!?)
(俺の言語プライド、炎上!)
(運命のロマンス、粉々に爆散!)
(さよなら、運命! さよなら、女神!)
(俺の言語プライド、炎上!)
(運命のロマンス、粉々に爆散!)
(さよなら、運命! さよなら、女神!)
「いや、大丈夫」
声震えて戦争に負けたみたい。
彼女、頬が髪と同じピンクに染まった。
めっちゃ恥ずかしそうな顔。
スマホをしまった。
くるっと背を向けて校舎にダッシュ。
ピンクの三つ編みが揺れてた。
(俺の砕けた夢をあざ笑うみたいだ)
俺、ノート持ったまま立ち尽くした。
彼女の背中が遠ざかるのを見てた。
(何!? 何が起きた!?)
(あんな美人で完璧な子が、神明館にいて日本語話せない!?)
(翻訳アプリ使ってる!?)
(宇宙のどんなジョークだよ、これ!?)
質の低い章を何度もお届けしてしまい、本当に申し訳ありません。
僕は外国人で、試行錯誤しながら学んでいるところです。
どんなアドバイスでもありがたく受け取りますし、皆さんに最高のものを届けたいと思っています。
ここにいる多くの方々のように、名前を知られる存在になり、遠くまで成長したいと願っています。
これからも、読みやすく、心地よく、魅力的な作品になるよう全力を尽くします。
このような機会をいただき、本当にありがとうございます。