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FILE:9 深刻な話

 その後僕たちは、夜ご飯を食べて布団を敷いて眠りについた。


 そして次の日の朝になり、僕がゆっくりと目を覚ますと上田さんは、布団を夜中に蹴っていたためか布団が無く少し驚いた光景を目にしまう。


 それはスカートが少し捲れていてうっすら下着が見えている上に少し黄色いのが敷き布団についていたのだ。僕は、この時もしかしてと思ったが見なかったことにした。


 しかしそこで上田さんが目を覚ましゆっくりと体を起こして下を見た途端急に顔を真っ赤にしながらこう言った。


「もしかして見てしまった? 」


「いや、見てないよ」


「お願い、本当のことを言って」


「ごめんなさい。見てしまいました」


 すると上田さんは、いきなり泣き始めた。


「そうなんだ。見られてしまったんだ。私はもうこの家には、いられなくなったんだ」


「どうしたんだ! 泣かなくて良いと思うよ。別に起こっていないし」


「だって女として私は、終わったんだよ。 男子の家でおねしょ何て人生終わってるよ。 笑うなら笑っても良いよ」


 僕は、上田さんに少しキツくこう言った。


「何が笑うなら笑っても良いよだよ! 僕は、間違っても笑わないし悪いように思ったりもしない。だってしたくてしたんじゃないんだから」


 すると涙を手で拭きながら僕にこう話す。


「本当に笑わないの? だって施設でも何回かあったけど同じ部屋の女子から毎回笑われたりバカにされたりしたよ。私は辛かった。わざとじゃないし、治したいのに治らなくて困っていたから」


「僕は、それを笑う人とかバカにする人が許せないし、いじめだよ。だってこれは、女子にとってものすごく深刻な話だと思うから」


「でもこんな私ともう一緒に住みたくないでしょ? 」


「一つ言わせてもらうが、僕は真帆をどこの家にもやらない。家族なんだから! それに僕は、異性だから真帆が嫌だと思うけどここなら誰もそれについて笑う者やバカにする者もいないから、だから毎日ここに居ろ! 」


 この時上田さんの胸は、すごくキュンキュンして興奮しながらこう思っていた。


「本当に餅田くんは、優しいなぁ。 こんな優しい人と出逢ったの初めてだよ。施設では頻繁にいじめられていたから王子様のように思ってしまうし、さらに好きになっちゃうよ♡ 」



 僕は、上田さんの顔が赤くなっていたので聞いてみた。


「どうしたの? 顔が赤いけど」


「いや、なにもないよ。ありがとう! 本当に餅田くんは、優しいね。でも嫌いでしょ? 」


「なんで嫌いになるんだよ。可愛くて優しいのに嫌うポイントが無いじゃないか。 それにこれから上田さんには幸せな学校生活を送ってほしいと思ってるから。と言ってもまだまだ皆の事は、理解できていないから勉強していなかないといけないけどね」


「ありがとう! ここまで優しすぎると本当にこれから色んな女子生徒に好かれていくと思うよ」


「それはないと思うよ。 僕は、イケメンじゃないし、取り柄もなにもないから」


「女子って優しい男子には弱いんだよ。これだけは覚えておくと良いよ。 それじゃ私は着替えて学校に行く準備をしてくるね」


「少し待って、一つ謝っておかないといけないことがあるんだ」


「どうしたの? 」



「さっき少し感情が強く入ってしまって名前で勝手に呼んでしまったから謝っておかないといけないって思ったんだ。 ごめんなさい」


 すると少し恥ずかしそうにしながら僕にこう言った。


「謝る必要なんかないよ。私は、カッコ良いって思ってすごく名前で呼んでくれて嬉しかったよ! それじゃ着替えてくるね」


 それから上田さんは、脱衣所で着替えて朝食を済ませて今日から2学期で学校に行く準備をする。


 僕も学校に行く用意をしてから犯罪捜査刑事のバッジが取れていないか確認をしてから一緒に僕は、学校に向かい2学期がスタートし、いよいよ犯罪捜査刑事が本格始動していくのである。


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